友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

『三島由紀夫と森田必勝』を読む

2021年04月25日 18時28分15秒 | Weblog

 かなり古くからあるツル性のニンドウ(?)が元気が無い。何年もの間、一度も植え替えてやらなかったからではないかと思い立ち、鉢から引っ張り出してみた。すると、根は全く育っていないばかりか20匹以上の幼虫が出てきた。この幼虫にいつも被害を受ける。

 生き返らせることは出来ないかも知れないが、やるだけことはやってみようと新しい土に植え替えた。残った土から要らない根などを取り除き、牛ふんやバーク堆肥を混ぜ合わせて再利用するつもりだったのに、風がメチャクチャ吹いてきて作業が出来なくなった。

 こんな日は読書をせよということか。読みかけの『三島由紀夫と森田必勝』(潮書房光人新書)を手にする。三島由紀夫の小説を読み初めて、なぜ自衛隊市ヶ谷基地のバルコニーから何を演説したのか、どうして割腹までしたのか、三島由紀夫という人物を知りたいと思った。

 森田必勝は三島の割腹に立ち会い、介錯した。森田は私と余り変わらない1945年生まれだから、この時はまだ25歳だ。幼くして両親を亡くしているが、明るく活発な少年だったという。カトリック系の中高の私学に通い、学業も運動もできた。高校1年の日記に、「おれの心は傷ついた野獣」と記しているのは思春期が故だろう。

 高校2年になると生徒会長に立候補し、政治家になる人生プランを描いている。2浪して念願の早稲田大学に入学するが、大学は過激派学生たちに占拠され、無秩序だった。「おれは左翼」と自負していた森田だったが、日本の伝統や文化をテーマとするサークルに参加し、三島由紀夫に共鳴していく。でも、そんなことで命までも捧げられるのだろうか。あと、少しで読み終わるが‥。

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