友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

本当にこれでいいのか?

2021年04月27日 17時32分36秒 | Weblog

 学校祭に向けて、クラスで何をするかを全員で話し合うことになった。積極的に発言する子はいない。司会の子が、「何かありませんか?」と催促する。ひとりが立ち上がって、「クラス紹介」と言う。クラス紹介は担任初めクラス全員の写真を貼り、コメントを書き込むだけのものが多い。

 合唱だって、演劇だって、朗読だって、いろいろあるが、発表までに時間がかかるから、簡単にできる「クラス紹介」を選んでしまう。それでも、展示の仕方を工夫すればいい作品になるはずだ。司会の子が「他にありませんか?」と訊ねるが沈黙したままだ。「それでは、クラス紹介に賛成の方は挙手してください」と問うと、12人が手を挙げた。

 「反対の方はいませんか?反対の方は挙手してください」と、催促するが手を挙げる者はいない。「反対は無いようですので、クラス紹介に決まりました」と宣言する。このクラスは40人いるのに、12人の賛成で決まってしまった。賛成しなかった28人はなぜ対案を出さなかったのか。賛成しない案なのに、展示作業はどうやってするのだろう。

 私たちは小学校の時から、「みんなで決める」ことが民主主義だと教えられてきた。選挙の投票率が50%に達しなくても、票の多い人が当選する。それでみんな、文句はない。これがルールだからと納得している。もし、我が身に危険が及ぶことなら必死になるかも知れないが、誰がやっても大差ない現状では、「どうぞご勝手に」と思っているのかも知れない。本当にこれでいいのか?

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