守山区の庄内川の南で、親子で井戸掘りをしている現場に行って来た。手掘りで掘り進めたが途中で壁面が崩れてきたので、125パイの塩ビ管の中に鉄管を入れて上から叩き込んでいるがなかなか進まないと話す。
「コロナ禍でもあり、どこへも行けないから気長にやってください」と先輩は酷いことを言う。もう少し広い場所なら、そして人数が多ければ、再度手掘りで行って水脈に辿り着くことも不可能ではないが、その条件が無いのだから、確かに気長にやる以外に無いだろう。
今日、聖火リレーは大分県を回っている。先輩の義理の息子は、ゴールデンウイークにふたりの父親を車に乗せて九州へ帰る計画を立てていたが、それを大分の親戚に伝えたところ、「帰って来るな。ご近所から何を言われるか分からん」と断られたそうだ。
茨城の次女のダンナもゴールデンウイークに姫路の実家へ帰るつもりでいたが、父親から「止めた方がいい」と言われたようだ。大阪に続いて兵庫も感染者が増えているから、父親としては息子の家族を心配してのことだ。
コロナ禍で家族のための旅行も集まりも出来ない。私たち井戸掘り仲間も、集まって飲むことも出来ない。いつまで我慢すればいいのか、先が見えないからみんなイライラしている。そう思いながら昼食にレストランへ行ったら、ほぼ満席だった。
しかも、私は卒業生と市議の女性に出会った。初めはマスクで分からなかったが、帰りがけにもう一度言葉を交わし、「おお、」と理解できた。コロナ禍で誰もが家に籠っている訳では無いようだ。日常のある出会いが出来て、何故かホッとした。