友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

強欲が男の本質なら

2016年04月04日 19時08分37秒 | Weblog

 男がみんなそうだとは思わないが、「女の子を誘拐したい」という気持ちはあるような気がする。朝のフジテレビで、後ろから自転車で来て、お尻を触る「パンツ仮面」を取り上げていた。「いきなり触られたら、ドキッとする。とっても怖い」と言う女性たちに対して、男性たちは行為そのものは非難していたが、どこかで「お尻くらい触られたって減るものじゃーないし」という気持ちが漂っていたように思った。

 ここが男性と女性の大きな違いだ。男性があいさつ代わりにお尻をポンと叩けば、それはセクハラになる。お尻を触るのは確かに、男性にとって性的快感を与える行為だ。相手の女性が不愉快に感じるのに、「悪いとは思わなかった」と言ったところで許されることではない。男性はなぜ女性の身体に触れたがるのだろう。お金を払うキャバクラではおさわりが許されるし、ホストクラブでも同じことだ。

 誘拐犯がどんなに優しく少女に接したとしても、少女の中に恐怖が存在する限り、男と対等な関係ではない。誘拐犯が少女に恋心を抱き育んだとしても、少女が男を恋人と認めない限り、男は永遠に監禁し続けなければならない。心が解け合うにはまず対等でなければならないだろう。民主党と維新の会が民進党を立ち上げたが、どこまで心が解け合っているのか大いに疑問だ。

 力づくで世界を支配してきたアメリカの大統領選挙で、トランプ氏は「アメリカに余裕はない。韓国や日本に居る米軍は引き上げたらいい。日本は核武装しろ」とまで言っている。まず自分が、次は自分の家族が、そして自国がよければという主張だが、大勢のアメリカ人が彼を支持している。彼なら、誘拐も監禁も、「殺していない」と言い切るかも知れない。

 「欲しいものを手に入れて何が悪い」。男なら一度くらい言ってみたいセリフだが、言えないのは財産も地位もないためなのだ。理性だけでコントロールしているとはどうしても思えない。けれど、強欲が男性の本質なら、女性は愛想をつくか、それとももっと大きく包み込むのか、どっちなのだろう。


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