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何のための調査捕鯨?

2007年11月20日 22時04分59秒 | Weblog
 南極海に向けて日本の捕鯨調査船団が出航した。今回はこれまでの調査対象であるミンククジラ加えて、ザトウクジラも捕獲の対象にするという。それで、オーストラリアではたくさんの人々が日本の捕鯨に「ノー」と表明しているそうだ。たくさんと言ってもたかが2千人くらいのデモに怖気づくことはないと言う人もいるだろう。私がよくわからないのは、なぜ日本はクジラを捕獲するのかということである。

 何を寝ぼけたことを言うのか、そもそも人類は昔からクジラを食べてきた。日本がたくさんの小船を使ってクジラを湾内に追い込み捕獲していた時、アメリカはすでにクジラに大きなモリを打ち込み捕獲していた。今は反捕鯨国となっているアメリカやイギリスを始めとする西洋各国が捕獲したクジラの量は日本とは比較にならなかったであろう。そのクジラ捕獲国がクジラの保護を口にするのは理解できないと言う人もいる。

 小学校の頃、学校給食にクジラの肉が何度か出たが、私の印象は、クジラの肉は硬くて美味しくないものだった。大人になってクジラのステーキを食べたことがあるが、これは牛肉に代わらないくらい美味しいものだった。日本の調査捕鯨はどこが行っているかといえば、どうも第三者機関のようだ。完全に民間会社ではなく、だからといって水産庁が行っているわけでもない。政府からは補助金が出ているようだから、興味のある人は調べて欲しい。

 この捕鯨調査船団がどのような調査をしているのか、発表はあるのだろうか。調査のために捕獲したクジラは解体されて、クジラ肉として市場に出荷されている。年間の売り上げは何十億円にもなるそうだ。反捕鯨国は日本の調査捕鯨は商業捕鯨と変らないと非難する根拠にこの金額の多さを上げている。調査捕鯨が始まったのは、商業捕鯨が禁止されてからだから、「商業捕鯨がダメなら、調査のために捕鯨する」という論理で行ってきたことは確かだろう。

 クジラをめぐる国際会議の様子を一度テレビで見たことがあるが、なぜ日本はクジラを捕獲するのか、その理由は全くわからなかった。私は「クジラの捕獲に反対だ」と言う人がいるのであれば、やめればよいと思う。クジラを食べなければ生きていけない事情が日本にあるとは思えない。多くの人が反対しているからではなく、反対している人がいるから、クジラを捕獲するのはやめる、そう考えるべきだと思う。
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