友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

人生の意味は生きていること

2023年01月14日 17時34分27秒 | Weblog

 午前中は雨が降っていた。陽射しが無いので寒く感じたけれど、真冬のような底冷えではななかった。すぐにでも春がやって来るような気がするが、来週からは寒さが戻るという。今日・明日は大学入試の共通試験で、その様子がテレビで映し出されていた。

 高校を卒業して大学に進学する人は、着実に増えているようだ。大学に進学しなければ、まるで将来が保障されないかのようだ。それでいて、出世も望まない、結婚もしない、車も持たない若者が増えているとも聞く。人それぞれの生き方があってもいいという主張だ。

 私は高校の1年の時に母を、3年の時に父を亡くした。次男だったので、これで自由に生きていけると思った。初恋の人から、「あなたは私に恋しているのではなく、あなたの描いた私に恋しているのよ」と別れを告げられ、この地で生きていく意味を無くした。

 東京へ行って、ストリップの看板描きになろうなどと夢想していた。兄貴に「大学へ行かないのか。国立の受験料くらいは出してやるぞ」と言われ、それなら受けてみるかという気になった。何も深く考えずに、美術科を受験し合格した。両親がいないので授業料は免除になり、奨学金も貰えた。

 大学でろくに勉強もしていなかったのに、高校で仲良しだった友だちに「常識問題しか出ない」と教えられ、毎日新聞社の試験を受けた。共に不合格だった。大学の図書室に置いてあった『図書新聞』を読むことはあっても、一般紙を購読していなくて時事に疎かった。『図書新聞』で森本和夫とか埴谷雄高とか吉本隆明を知った。

 大学を卒業し高校の教員になった。大学で出会った女性の父母に、両親がいないことや兄が失踪したことを話したが、結婚は許してもらった。誰もが周りの人々のおかげで、今日生きている。人生の意味は生きていること、ただそれだけのようだ。


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