昼間は長袖シャツ1枚でいた。動いていると汗ばむくらいだったのに、だんだん風が強くなり、夕方5時に陽が沈みかかると一気に寒くなった。各地で紅葉が見ごろを迎えている。マンションの中庭にある「森」もすっかり色づいている。
朝、顔を洗う時にフト、自分の右手の人差し指を見てビックリした。痛みが無いので気が付かなかったが、紫色になっている。昨日の作業中に、無理やり力を入れたためだろう。子どもの頃に祖父がよく指や手から血を流していた。大ケガでは無いが、どうして痛みを感じないのかと思った。
祖父の歳をはるかに超えてしまったが、祖父と同じように痛みに気が付かぬままケガをしていることに愕然となった。歳を取ったがいたって元気のつもりでいたが、やっぱり老いは避けられない。歳を重ねることが悪い訳では無い。むしろ誰もが避けて通ることが出来ない自然の道程なのだ。
今朝の中日新聞に『諏訪哲史のスットン経』が掲載されていた。久しぶりの掲載という気がするが、私の思い込みかも知れない。大学で教えているからなのか、「若い君へ」の書き出しである。「人は皆、表現をして生きています」「人には固有で個性的である以外の生き方など、本来ないのです」と述べる。
そして、「僕は昔、恩師から教わりました。『生き恥を世界へ晒し続ける、それが生きることだ』と」。私は78年も生きてきてしまったが、恥の上塗りばかりだった。しかし、過去に戻ってやり直したいとは思ったことは無い。大して変わらない人生になると思うからだ。
大勢の友だちに巡り合えたし、好きになった女性もたくさんいる。恵まれた人生だっと思わずにはいられない。おっと、まるで終末みたいになってしまった。今、読んでいる『サイレント・ブレス』の影響なのかも知れない。
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