友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

自治会総会とシャガール展

2014年04月29日 19時27分01秒 | Weblog

 午前中はマンション自治会の総会で、私は委員のひとりだから準備から参加した。事業報告、決算報告、監査報告と続き、まとめて質疑を受けることになった。管理事務所の職員と自治会長との間で亀裂が生まれ退職者が続いた。3月末からは自治会役員が管理業務を肩代わりしている。案の定、その点に質問が集中した。自治会長が管理事務所長を兼任し、時間800円の報酬を受け取っていることを問題にした。

 批判する側の人たちは、自治会の役員はボランティアで行なうのが原則なのに、職員並みの報酬を受け取るのはおかしい。自治会の役員が管理事務所の職員を兼任していいという規則はない。この2点を追及した。ところが追及した人は以前に自治会長を務め、「職員が少なくなる年末年始に、役員が肩代わりして1日5千円を支払った」と言う。職員の代わりに働くのだから報酬は当然支払うべきだと、自ら言ったようなものになった。

 自治会の役員が管理事務所の職員を兼任できるという規則はないが、できないという規則もない。そのような事態を想定しなかった。けれども、自治会長が管理事務所長を兼任するとなると、マンションの金の動きに不祥事が生じやすくなる。自治会役員は行事や工事を決めていくが、実際の金の支払いは管理事務所が行なっている。兼任するとなると、自治会の財産である3億円近い金を持ち逃げしてしまう可能を与えることになる。

 役員側は、職員の欠員という想定外の事態となったので、役員はその責任を果たしただけのこと、それがなぜ問題なのかと反論する。追及する側の中に、途中で辞めてしまった管理事務所長がいるから、そのゴタゴタは公にしたくないようで、職員の欠員がなぜ生じたのか、その責任がどこにあるのか、言及することはなかった。議会での議員と行政とのやり取りと同じで、追及をのらりくらりとかわしていれば、権力を持っている方に軍配が上がる。

 午後から、7月で5歳になる孫娘を連れて、県美術館に『シャガール展』を見に行った。孫娘はシャガールの絵本が好きで、我が家に来ると必ず書棚から出して来る。『シャガール展』へ行けば興味深く見て回るだろうと思ったのは間違いだった。会場に着くやあまりの人出に圧倒されたのか、「見た。知ってる」と言って急ぎ足で会場をすり抜け、「出口はどこ?」と向かった。人間の関心とその現実には大きな落差があると痛感した一日だった。

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