高校野球を観ていた時は、自然に「ガンバレ、ガンバレ」と口にしていた。でも、「ガンバレ」ってどこから生まれた言葉なんだろう。ガンバレを漢字で書くと、「頑張れ」になる。頑固にも頑強にも使われ、意志が固いことを指すようだ。
しかし「張れ」は何かとまだ疑問が残る。調べると、一定の場所から動かずに「眼を張る」という説と、自分の考えを押し通す「我を張る」という説があり、いずれも比較的新しく生まれた言葉で、「頑張れ」になったようだ。
言葉の乱れがマスコミなどで取り上げられるが、言葉は時代と共に変化するものだからやむを得ないだろう。この「やむを得ない」の「やむ」が、何を指しているのか知らずに使って来た。「やむ」は「止む」のこと、「得ない」は「出来ない」ことだから、「仕方がない」となるようだ。
そんな細かなことを気にする必要は無いが、ブログを書いていても、こんな表記でよかったのかなと思う時がある。小説を読んでいて思うのは、最近の作家の本はスラスラ読めるのに、戦前の作家のものは漢字や言葉が分からない。
新聞などは一般的な表記に基づいているはずだが、近頃はカタカナが多くて意味を理解するためにパソコンで調べなくてはならない。日本語でなぜ書かないのかと腹が立つが、カタカナ表記が一般的で理解しやすいということなのだろう。
私はスマホを持つことを頑なに拒んでいる。周りはみんなスマホを使っているから、「便利だよ」と言ってくれるが、なかなか踏み切れないでいる。パソコンだって使い切れないのに、その上、スマホの操作が覚えられるのかと不安なのだ。
昔は完璧主義で、いい加減なことが嫌いだったが、完璧にやり切っていたかと言えば、頑なだけが先行していた気がする。年寄りは頑固だからダメだと言っていたのに、私自身が頑固になっている。もう、頑張れとムチ打つことも出来ない。
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