子供じゃあるまいし、記者団と懇談中、防災服の袖をなすりつけるしぐさをして「放射能をうつしてやる」などとはしゃぎ、記者会見では、地元の自治体の状況を「まさに死の町」などと形容して、国会が始まらない内に経産相を辞任した鉢呂吉雄氏の舌禍事件をきっかけに、輿石東・民主党幹事長は党代議士会で「情報管理の徹底」を宣言し、藤村修・官房長官は、閣僚の発言にクギを刺したそうです。これらを報じる産経新聞は、説明責任より組織防衛を優先する手法は却って国民の信頼を失いかねないと警鐘を鳴らしますが、説明責任を果たせないことへの懸念もさることながら、国会議員としての自覚のなさには愕然とさせられます。やるべきことは「情報管理の徹底」などではなく、空気が読める社会人になるための「オトナの良識」や「国会議員の行儀作法」をお勉強することではないかと。
さらに、こんなこともありました。13日の開会式に臨席される天皇陛下を衆参両院議員が整列してお迎えした際、無所属で民主党会派に所属する平山誠参院議員は、天皇陛下を携帯電話のカメラで撮影していたということです。これに対し、自民党からは「陛下に対して畏敬の念がない。緊張感が足りない」などと批判が噴出したそうですが、天皇陛下への畏敬もさることながら、あるいは緊張感もさることながら、そもそも公務につく者がやるようなことではない。常識的に見て、国会議員としての自覚が足りなさ過ぎます。諸経費を含めて1億円もの大金を税金から支払っているのが、情けなくなります。
鉢呂氏の在任期間は僅か9日間で、民主党政権下で任期途中に閣僚を辞任するのは7人目だそうです。特にこの一年間は、柳田稔法相や松本龍復興相など、失言による引責辞任が目立ちます。閣僚だけではありません。2009年12月の記者会見で「天皇陛下には全くのプライベートは無いに等しい」「内閣が判断されたことを受けて天皇陛下が行動されるのは当然のことだと思う」などと小澤さんが暴言を吐いたのは記憶に新しいところですが、2010年2月の長崎県知事選では、石井一選対委員長が「時代に逆行するような選択をされるのなら、民主党政権は長崎に対し、それなりの姿勢を示すべきだろう」などと恫喝ともとれる発言をして物議を醸しました。石井氏は、同じ頃、都内で開かれた川上義博参院議員のパーティーでも、「鳥取県とか島根県といったら日本のチベットみたいなもんで、人が住んでいるのか。牛が多いのか。山やら何やらあるけど人口が少ない所だ」などと発言し、鳥取県市長会は発言の撤回と謝罪を求める抗議文を民主党鳥取県連に送っています。2010年7月には、松崎哲久衆院議員が、航空自衛隊入間基地で行われた納涼祭で、秘書が運転する車を呼び寄せる際、空自側の規則どおりの対応に不満を抱き、隊員に「おれを誰だと思っているのか」とやはり恫喝ともとれる発言をして物議を醸しました。2010年11月には、参議院予算委員会で、仙谷由人官房長官が自衛隊を「暴力装置」と表現し、直後に「実力組織」と言い換えて撤回しています。そして、同11月、広島で行われた国政報告会での柳田稔氏の有名な発言である「法務大臣はいいですよ。“個別事案はお答えを差し控える” “法と証拠に基づいて適切にやっている” 法務大臣は、この2つ覚えておけばいい」には呆れます。同11月に、民主党の衆参両院の国会対策委員長らが会談した中で、民主党幹部が北朝鮮の韓国・延坪島砲撃について「北朝鮮の砲撃は民主党にとって神風」と発言したそうですし、今年の3月、菅総理も、東日本大震災が起こるや「これで政権が2年延命する」などと口走ったとされています。
これらの民主党の政治家が、何に重きを置いて政(まつりごと)を行っているかが知れます。2年前の政権交代では、まさに従来型の自民党的な政治家にはない、政治家ズレしていない新鮮さが売り物でした。良い意味での政治家らしからぬところは歓迎するにしても、政局や選挙のことしか頭にない単細胞や、およそ社会人らしからぬ良識のなさは、勘弁して欲しいと思います。民主党と言っても、こういう人ばかりではないはずですが、こういう人ばかりが目立ち過ぎて、これではまともな政治家を志す人たちが浮かばれません。
(追記 2011/09/16)
週刊新潮に、民主党のまさに“子供っぽさ”に関する記事が出ていました。かつて自民党の政治家に失言があって身を引いた時には、歴史観や政治理念などといった信念があったことと比較すると、民主党の政治家は、全く教育がなっていない、それは小沢さんが教育に関心がなく、民主党の中に教育係がいないからだと。
さらに、こんなこともありました。13日の開会式に臨席される天皇陛下を衆参両院議員が整列してお迎えした際、無所属で民主党会派に所属する平山誠参院議員は、天皇陛下を携帯電話のカメラで撮影していたということです。これに対し、自民党からは「陛下に対して畏敬の念がない。緊張感が足りない」などと批判が噴出したそうですが、天皇陛下への畏敬もさることながら、あるいは緊張感もさることながら、そもそも公務につく者がやるようなことではない。常識的に見て、国会議員としての自覚が足りなさ過ぎます。諸経費を含めて1億円もの大金を税金から支払っているのが、情けなくなります。
鉢呂氏の在任期間は僅か9日間で、民主党政権下で任期途中に閣僚を辞任するのは7人目だそうです。特にこの一年間は、柳田稔法相や松本龍復興相など、失言による引責辞任が目立ちます。閣僚だけではありません。2009年12月の記者会見で「天皇陛下には全くのプライベートは無いに等しい」「内閣が判断されたことを受けて天皇陛下が行動されるのは当然のことだと思う」などと小澤さんが暴言を吐いたのは記憶に新しいところですが、2010年2月の長崎県知事選では、石井一選対委員長が「時代に逆行するような選択をされるのなら、民主党政権は長崎に対し、それなりの姿勢を示すべきだろう」などと恫喝ともとれる発言をして物議を醸しました。石井氏は、同じ頃、都内で開かれた川上義博参院議員のパーティーでも、「鳥取県とか島根県といったら日本のチベットみたいなもんで、人が住んでいるのか。牛が多いのか。山やら何やらあるけど人口が少ない所だ」などと発言し、鳥取県市長会は発言の撤回と謝罪を求める抗議文を民主党鳥取県連に送っています。2010年7月には、松崎哲久衆院議員が、航空自衛隊入間基地で行われた納涼祭で、秘書が運転する車を呼び寄せる際、空自側の規則どおりの対応に不満を抱き、隊員に「おれを誰だと思っているのか」とやはり恫喝ともとれる発言をして物議を醸しました。2010年11月には、参議院予算委員会で、仙谷由人官房長官が自衛隊を「暴力装置」と表現し、直後に「実力組織」と言い換えて撤回しています。そして、同11月、広島で行われた国政報告会での柳田稔氏の有名な発言である「法務大臣はいいですよ。“個別事案はお答えを差し控える” “法と証拠に基づいて適切にやっている” 法務大臣は、この2つ覚えておけばいい」には呆れます。同11月に、民主党の衆参両院の国会対策委員長らが会談した中で、民主党幹部が北朝鮮の韓国・延坪島砲撃について「北朝鮮の砲撃は民主党にとって神風」と発言したそうですし、今年の3月、菅総理も、東日本大震災が起こるや「これで政権が2年延命する」などと口走ったとされています。
これらの民主党の政治家が、何に重きを置いて政(まつりごと)を行っているかが知れます。2年前の政権交代では、まさに従来型の自民党的な政治家にはない、政治家ズレしていない新鮮さが売り物でした。良い意味での政治家らしからぬところは歓迎するにしても、政局や選挙のことしか頭にない単細胞や、およそ社会人らしからぬ良識のなさは、勘弁して欲しいと思います。民主党と言っても、こういう人ばかりではないはずですが、こういう人ばかりが目立ち過ぎて、これではまともな政治家を志す人たちが浮かばれません。
(追記 2011/09/16)
週刊新潮に、民主党のまさに“子供っぽさ”に関する記事が出ていました。かつて自民党の政治家に失言があって身を引いた時には、歴史観や政治理念などといった信念があったことと比較すると、民主党の政治家は、全く教育がなっていない、それは小沢さんが教育に関心がなく、民主党の中に教育係がいないからだと。