風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

五輪:プーさんの雨・再び

2018-02-17 21:11:43 | スポーツ・芸能好き
 今日、フィギュアスケート男子フリーが行われ、羽生結弦が会心の演技で優勝し、リンクにお馴染みの「くまのプーさん」のぬいぐるみの雨が降った。前日のショートプログラムと合わせ、合計得点が3人とも300点を超えるハイレベルの戦いを制しての金メダルは価値がある。ちょっと影に隠れてしまった感がある宇野昌磨も健闘して二位に食い込み、日本人ワンツー・フィニッシュの快挙だ。
 昨年11月に右足首を痛め、氷上練習を再開したのは1月上旬という危機的状況にあったとは思えないほど、この日の滑りでは“王者”にふさわしい力強い演技を見せた。試合が終わると大きく息をついて疲れを見せていた若い頃の羽生結弦の面影はもはやない。
 もともと、2歳のときに小児喘息にかかって以来、体力的にも精神的にも弱くて、先生に怒られてしょっちゅう泣いているような子だったらしい。ジュニア時代も本番直前になると緊張のあまり過呼吸のような状態になることもあったという。しかし、困難を乗り越えるたびに強さを身につけて行ったようだ。ソチ五輪で勝利しても決して気を緩めることはなく、「(ソチでの)フリーのミスが、ここまで4年間、頑張って強くなった一つの原因だと思う」と語っているように、当時、2位のパトリック・チャン(カナダ)と4・47点差で、チャンがフリーでミスのない演技をしていたら逆転されていたかもしれない際どい展開だったため、平昌五輪に向けて「圧倒的に勝つ」ことをテーマに掲げ、跳べる4回転ジャンプの種類を増やしただけでなく、演技の基礎となる滑り自体も成長を遂げた。
 そして今回、どうやら右足首の怪我は完治しておらず、状態は必ずしもよいわけではなかったようで、演技後に右足首に触れて感謝の気持ちを示していた。怪我で心が折れることなく、怪我と付き合う術を身につけている。インタビューでは、「こうやって五輪の舞台で滑れたことが幸せ。その前に1つだけ言わせてほしい。こうやって金メダルを取れてうれしく思うが、何よりこの五輪で滑ったたくさんのスケーター、この五輪を作り上げてくれたたくさんのスタッフ、サポーターのチームメンバーも含めて感謝している。何よりここで滑った素晴らしいスケーターの皆さん、ありがとうございました。皆さんがいて、この五輪ができた」と、質問に答える前に、ファンに感謝するのではなく(ファンに、と言うことは良かれ悪しかれ自分中心の見方ということだ)同じスケーターを称えていたのは出色だった。もともと年齢不相応に大人びた対応をしていたものだが、精神的にも随分強くなったように思う。
 フィギュアスケート男子で66年ぶりという五輪連覇は、冬季五輪通算1000個目の金メダルだそうで、強い星のもとに生まれたものだとつくづく思うが、今回の言動を見る限り、フリーのテーマ曲「陰陽師」の如く、なんだか神がかっているで、私はちょっとコワイくらいに思っていた(苦笑)。なにはともあれメデタシ、メデタシ。
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五輪:プーさんの雨

2018-02-17 00:16:58 | スポーツ・芸能好き
 ミーハーだが、羽生結弦の存在は気になってしまう(笑)。今日、行われたショートプログラムで、怪我の影響を感じさせない圧巻の演技を見せて首位に立った。66年ぶりの五輪連覇に向けて順調な滑り出しだ。くまのプーさんのティッシュ・ケースを愛用していることで知られる羽生の演技の後には、ファンから大量のプーさんのぬいぐるみが投げ入れられるが、平昌でも、米NBCテレビは「羽生がプーさんの雨を降らせた」と報じた。ネットのニュース映像を見る限り、スケーティングでは鬼気迫る、まさに鬼の形相である。演技後の爽やかな笑顔とのアンバランスが、母性をくすぐるであろう。
 トップ5の選手はノーミスの演技を見せて会場を盛り上げたというから、競争は熾烈だ。日刊スポーツは4回転ジャンプの数に注目している。バンクーバー五輪では30選手中4人、ソチ五輪では29選手中16人、平昌五輪では30選手中18人と「微増」だが、2種類に挑んだ選手は0人→1人→9人と「激増」し、ソチではトーループ、サルコーまでだったところ、フリップ、ルッツまで加わり、一気に技術レベルが押し上がったという。限界に挑んで、誰もが目標にする羽生だからこその意地もあろう。ここ一番の集中力が並みでないのは、怪我に苦しみつつも、やるべきことをやってきた自信がそうさせるのであろうし、今回のインタビューを見ていると、競技を楽しむ余裕をすら感じさせて、いつもの彼らしくなくて(?)不気味なくらい。フリーの演技でも是非、頑張って欲しいものだ。
 まだメダルを手にしていない羽生のことを冒頭で取り上げてしまったが、本来なら、二日前のメダル・ラッシュにフォーカスすべきだった。
 失意からの快挙として二人・・・先ずはスピードスケート女子1000メートルの小平奈緒は、「ソチ五輪でエースと期待されながらメダルを逃した。大会後、単身スケート王国のオランダに渡り、大柄な選手の中で自らの技術を見つめ直した」(産経Web)甲斐があって、銀メダルを獲得した。同じく1000メートルの高木美帆は、「バンクーバー大会に15歳で出場しながら、ソチでは代表入りを逃した。高木もナショナルチームのオランダ人コーチの下で、王国のノウハウを獲得し」(同)、1500メートルの銀に続いて、見事、銅メダルを獲得した。
 スノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢は、二大会連続の銀メダルを獲得した。「15、19歳での連続表彰台だが、昨年3月には国際大会で大技の着地に失敗し、左膝や肝臓を損傷し、選手生命さえ危ぶまれていた。金メダルのスーパースター、米国のショーン・ホワイトは逆転の歓喜にむせび泣き、そこまで彼を追い込んだ平野の演技を称賛した」(同)という。ノルディックスキー複合個人ノーマルヒルの渡部暁斗も二大会連続の銀メダルを獲得した。
 渡部暁斗は得意のラージヒルを残し、小平は500メートル、高木も団体追い抜きと、「最も金に近い種目」を控えており、まだまだ楽しみは続く。
 こうして五輪では、普段はさして見向きもしない、よく知らない競技であっても、知ったかぶって夢中になったりする。私は普段から愛国心を秘めた優等生だが(笑)、多くの日本人が俄か愛国心に芽生えて、日の丸を背負う日本人選手の活躍に声援を送り、メダル獲得ランキングを気にしたりする。平和の祭典で盛り上がるのは大いに結構、4年に一度くらいは(・・・ではなく夏・冬二度だが)愛国心に燃えるのはよいガス抜きになるが、何事も過ぎたるは及ばざるが如し。やはりタテマエとしてのスポーツマンシップを前面に立て、優れた選手や技能を称えることを忘れるべきではないと思う。
 その意味でも、ショートトラック女子500メートル決勝で、競り合った韓国人選手が身体を押したと判定されて失格となり、繰り上げ銅メダルを獲得したカナダ人選手のインスタグラムが、韓国の一部ネットユーザーから殺害予告を含む多数の中傷投稿により炎上するという問題が起こったのは、いただけない。
 また、開会式で、米NBC放送の解説者が「日本は韓国のお手本」とうっかりコメントしたところ、韓国人の間で「日本の植民地支配を擁護した」などと激しい反発が沸き起り、五輪組織委員会がNBC側に抗議して、NBC側も「(発言は)不適切だった」として韓国国民に謝罪をした上で、解説者を降板させたところまではまだしも、それでは怒りがおさまらないようで、その解説者が取締役を務めるスターバックスの不買運動が起きる可能性まで浮上すると、行き過ぎだろう。
 朝鮮半島の「統一旗」から、韓国が不法占拠する竹島(独島)を外したのは、平和の祭典として極めて冷静な判断だったと思うが、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、これに関して「(日本が)陰湿かつ凶悪に策動した」などとする論評したのも、平和の祭典に水を差す。
 最後に、開会式でトランプ大統領のそっくりさんと一緒に現れた金正恩朝鮮労働党委員長のそっくりさんが、14日のアイスホッケー女子の日本-南北合同チーム「コリア」戦で、「統一旗」を振りながら、北朝鮮応援団「美女軍団」の前に登場し、狙い通りに応援団を笑わせ、怒らせ、そしてつまみ出されたらしい。これはまあご愛嬌。
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