個人的なことで忙しさにかまけている間、世間ではいろいろな出来事があった。時間軸に沿って思い出すと・・・同じ価値観で纏まっていたはずのG7が纏まらず、同時期に開催された上海協力機構(SCO)と相俟って、貿易の保護主義化を巡って「トランプ大統領 vs その他世界」、つまり米以外のG7諸国と中・露・印が反トランプで同調するという奇妙な状況が現出した。トランプ大統領就任以前には考えられなかった事態だ。そのG7を抜け出したトランプ大統領が北の深窓の令嬢ならぬ御曹司に会った米朝首脳会談は、期待外れと酷評されている。このあたりは世界中がトランプ大統領に振り回されたものだった。その後、日本はW杯初戦でコロンビアに(W杯でアジアの国として初めて南米の国に)勝って、久しぶりにカタルシスを感じ、昨晩、セネガルと引き分けて勝ち点を得るという快進撃には、いくら勝負事はやってみないことには分からないとは言え、想定外の事態に狂喜した。しかし今日のところは、18日朝に起きた大阪北部地震について思うところを記したい。
今回の地震は、日本国中、どこでも起こりうる典型的な直下型地震で、震源地が浅く、揺れの大きいエリアが局地的だったことから、広範囲の大災害には至らなかったことが特徴的だと言われる。また、かれこれ23年前の阪神・淡路大震災の教訓が生きて、最近の建築物は震度5強から6弱程度では倒壊する可能性が低かったとも伝えられる。しかし、水道管が破裂して付近が水浸しになるなど、日本で最も老朽化が進んでいると言われるこの地域のインフラがあちらこちらで悲鳴をあげたし、違法な外壁構造物によって、数は少ないながらも不幸な犠牲者が出た。
顕在化した活断層のみならず、地下鉄やガスパイプなどインフラ設備があるために十分な調査が進んでおらず、未知の活断層も数多く隠れていると言われる日本列島では、果たして「大地変動の時代」に入ったかどうかでは専門家の意見は分かれるようだが、まさに日本国中、明日は我が身ということなのだろう。
それにも係わらず、あるいはそれだからこそであろうか、震度6弱と聞いて、東日本大震災のときの震度5弱を記憶する身としては些か驚いたが、それも何だか当たり前のように思ってしまう自分がいて、戸惑っている。大阪北部と言えば、私が大学を卒業するまで20年間を過ごした高槻市や、高校生の頃に通学した茨木市が含まれ、とても他人事ではないにも係わらず、だ。年老いた親戚については、私の親が電話で安否確認をし、私の知人についてはfacebookで安否確認をした。もしかしたら、頭の中は学生時代の平穏な記憶に占められていて、俄かに信じられない思いでいるせいなのか。あるいは東日本大震災以来、日本列島はこういうところだという覚悟、言わば諦観のようなものが芽生えたせいなのか。東日本大震災のときに感じた共感疲労が、またぞろ思い出されたわけでもないだろうに、奇妙な脱力した感覚が、どうにも不快で仕方ない。頭の中では、当地の一刻も早い回復を祈りつつ。
今回の地震は、日本国中、どこでも起こりうる典型的な直下型地震で、震源地が浅く、揺れの大きいエリアが局地的だったことから、広範囲の大災害には至らなかったことが特徴的だと言われる。また、かれこれ23年前の阪神・淡路大震災の教訓が生きて、最近の建築物は震度5強から6弱程度では倒壊する可能性が低かったとも伝えられる。しかし、水道管が破裂して付近が水浸しになるなど、日本で最も老朽化が進んでいると言われるこの地域のインフラがあちらこちらで悲鳴をあげたし、違法な外壁構造物によって、数は少ないながらも不幸な犠牲者が出た。
顕在化した活断層のみならず、地下鉄やガスパイプなどインフラ設備があるために十分な調査が進んでおらず、未知の活断層も数多く隠れていると言われる日本列島では、果たして「大地変動の時代」に入ったかどうかでは専門家の意見は分かれるようだが、まさに日本国中、明日は我が身ということなのだろう。
それにも係わらず、あるいはそれだからこそであろうか、震度6弱と聞いて、東日本大震災のときの震度5弱を記憶する身としては些か驚いたが、それも何だか当たり前のように思ってしまう自分がいて、戸惑っている。大阪北部と言えば、私が大学を卒業するまで20年間を過ごした高槻市や、高校生の頃に通学した茨木市が含まれ、とても他人事ではないにも係わらず、だ。年老いた親戚については、私の親が電話で安否確認をし、私の知人についてはfacebookで安否確認をした。もしかしたら、頭の中は学生時代の平穏な記憶に占められていて、俄かに信じられない思いでいるせいなのか。あるいは東日本大震災以来、日本列島はこういうところだという覚悟、言わば諦観のようなものが芽生えたせいなのか。東日本大震災のときに感じた共感疲労が、またぞろ思い出されたわけでもないだろうに、奇妙な脱力した感覚が、どうにも不快で仕方ない。頭の中では、当地の一刻も早い回復を祈りつつ。