それにしてもトランプ大統領は、相変わらず品がないこと嘆かわしいが、なかなかしぶとい。中間選挙でも、想定通りで、必ずしも負けたとは言えなかった。今の米・中の確執もそうだ。
関税引き上げによる「貿易戦争」は表面上の話で、その実態は「技術冷戦」と言われ、実際にその点では多くの国や企業が、よくぞ言ってくれたと、陰で拍手喝采しているのではないだろうか。なにしろ誰もが、14億の中国市場を失いたくないばかりに、強く言えなかったのである。8月13日のアメリカの国防権限法に見られるように、こと対中圧力に関しては与党も野党もなく挙国一致だとは、以前、ブログにも書いたが、10月4日のペンス副大統領によるハドソン研究所での演説は、まさにアメリカ各界がもつ対中幻滅、対中不満をぶちまけたオンパレードだった。多くの人がさまざまなところに思い当たり、共感したことだろう。アメリカの13の植民地が今から242年前の1776年に独立を宣言したとき、イギリス国王の悪行をさんざんあげつらっていたのに似て、思わず苦笑してしまった。勿論、当時のイギリスと今の中国では立場が全く違うのだけれども。
そして、ここでもトランプ大統領のポジション取りは優れていると思う。中国を非難するのはペンス副大統領に任せて、自分は、いや習近平国家主席とは個人的にウマが合うんだとかなんとかウマイこと言っておだてて、90日の猶予(25%への関税引き上げの延期で、中国・全人代の直前に期限が来るという絶妙のタイミング)を与えるという、一見、中国に妥協したかのように見せかけて、まんまと不公正慣行是正の宿題を与えた。そして、交渉の責任者には、穏健派とされるクドロー国家経済会議委員長でもなければムニューシン財務長官でもなく、対中強硬派で鳴らすライトハイザー米通商代表部代表を据えた。これじゃあ如何にもマッチポンプなのだが、中国の実態がそうなのだから、どうしようもない。北朝鮮の金正恩委員長に対するのと同じで、ボールは相手側にある。
習近平国家主席の表情が冴えないのは、トランプ大統領の術中にすっかり嵌ってしまって抜き差しならない状況にあることを示しているように思える・・・のは私の気のせいだろうか。
関税引き上げによる「貿易戦争」は表面上の話で、その実態は「技術冷戦」と言われ、実際にその点では多くの国や企業が、よくぞ言ってくれたと、陰で拍手喝采しているのではないだろうか。なにしろ誰もが、14億の中国市場を失いたくないばかりに、強く言えなかったのである。8月13日のアメリカの国防権限法に見られるように、こと対中圧力に関しては与党も野党もなく挙国一致だとは、以前、ブログにも書いたが、10月4日のペンス副大統領によるハドソン研究所での演説は、まさにアメリカ各界がもつ対中幻滅、対中不満をぶちまけたオンパレードだった。多くの人がさまざまなところに思い当たり、共感したことだろう。アメリカの13の植民地が今から242年前の1776年に独立を宣言したとき、イギリス国王の悪行をさんざんあげつらっていたのに似て、思わず苦笑してしまった。勿論、当時のイギリスと今の中国では立場が全く違うのだけれども。
そして、ここでもトランプ大統領のポジション取りは優れていると思う。中国を非難するのはペンス副大統領に任せて、自分は、いや習近平国家主席とは個人的にウマが合うんだとかなんとかウマイこと言っておだてて、90日の猶予(25%への関税引き上げの延期で、中国・全人代の直前に期限が来るという絶妙のタイミング)を与えるという、一見、中国に妥協したかのように見せかけて、まんまと不公正慣行是正の宿題を与えた。そして、交渉の責任者には、穏健派とされるクドロー国家経済会議委員長でもなければムニューシン財務長官でもなく、対中強硬派で鳴らすライトハイザー米通商代表部代表を据えた。これじゃあ如何にもマッチポンプなのだが、中国の実態がそうなのだから、どうしようもない。北朝鮮の金正恩委員長に対するのと同じで、ボールは相手側にある。
習近平国家主席の表情が冴えないのは、トランプ大統領の術中にすっかり嵌ってしまって抜き差しならない状況にあることを示しているように思える・・・のは私の気のせいだろうか。