かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

大パニック その時周囲は

2013年01月21日 20時52分05秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃんが、時々外で大パニックを起こします。
先日は、ビデオ屋さんの帰りに、歩道でひっくり返って叫びはじめました。
原因はあってないようなものだし、何か好きなもので釣れるようなそうちゃんではありません。

大声で叫びながら、道端の植木を蹴ろうとしたり、カバンを投げようとしたり。
過ぎゆく人は、怪訝な顔をする人、「小さい子がわがまま言ってるのね」という風にニコニコ笑って通る年配者、心配そうにこちらを見てくる人…。

私は、「なんでもないですよ、事件じゃないです。」を装うために、若干微笑みながら、そうちゃんを座りこんだまま押さえつけていました。
通行人とは目を合わせないようにして。
その日はとびきりひどくて、どうしようもない感じだったので、夫に電話し、車で迎えに来てもらうことに。

あまりに目立つ場所だったので、そうちゃんをずるずる引きずって駐車場の隅に移動。
重かった…。

途中、一人の同世代と思われる女の人が、「大丈夫ですか?」と声を掛けてくれました。
「大丈夫です」と笑顔を作って答えました。
女の人は、心配そうな表情で、通り過ぎて行きました。

また違う日。

朝、そうちゃんはランドセルを背負ったままパニックになり、自宅からすぐの道路の真ん中に寝転んでしまいました。
なんともならないので、横に立って、しばらくそのまま放置。
ご近所のご主人が「大変ですねー」という笑顔を見せて出勤していかれました。

ひとしきり暴れたところで、ランドセルをはがし、身体を引きずって車へ。
とても歩いて学校は無理そうだったから。
車に必死で引っ張っていき、無理やりチャイルドシートを固定して、一息ついた時。
隣の奥さんが、「はい、これ。」とランドセルを拾って持ってきてくれたのです。
「ありがとう!」「いってらっしゃい」「気をつけて」
お互いに声を掛けあって、出勤。
これは嬉しかった。

大パニックの子と、困ってそうな母。
周りにいる、善意の第3者。

こういう時、どうしたらいいのだろう、と周りの方も思ってくれているらしい。
「そうちゃんがパニックの時は、どうしたらいいの?」と、ランドセルを持ってきてくれた人が、聞いてくれました。
その方にはお返事したのだけど、ここにもひとつの提案を書こうと思う。

大パニックの子と親に会ったら。
1.手が空いていない、知り合いじゃない、急いでいる人
  →そのまま足をゆるめず通り過ぎて下さい。できるだけ優しい顔をして。そして、心の中で、親子を応援してください。
子供にだけ「どうしたのー?ぼうや」などと話かけることはやめてください。余計に混乱します。「ママも大変ね。ボクは眠くなちゃったのかな?」など、自分の解釈を伝えることもやめてください。間違った理解や決め付けは、母を追い詰めます。

2.手が空いていて、時間もあり、手助けをしたいと思ってくれた方
→「何か手伝えることはありますか?」と聞いてください。「大丈夫です。もうすぐ落ち着きます」とか「この荷物を持ってください」とか「この子の足を持って、車に乗せるのを手伝ってください」とか答えます。
現実には、これを言ってくださる方はなかなかいないです。こちらから知らない人に頼むことも、ほぼないです。

3.その人のことを知っていて、何か助けてあげたい気持ちはあるけど、自信がない人
  →その場は「応援してますよ」の顔で通り過ぎてください。家に帰ったら、家族や友達に「こういう子がいて、大変そうだった。お母さんは頑張っていた。」と話してください。そして、別の場面でその子や親に会った時、にこやかに「こんにちは」とあいさつしてください。
理解者を増やすこと、それが、ハンディキャップを持つ子の親の、心からの願いです。

軟体そうちゃん

2013年01月21日 20時11分05秒 | みゆみゆとの生活
こんな格好でくつろげるぐらい、そうちゃんは身体が柔らかいです。
足の裏の感触を、ほっぺで楽しんでいると思われます。

くつろぎながら、
「きょうとうせんせい たかいたかいしたよぉ?」
と言っていてビビりました。
すみません、教頭先生。。。