尋常性疣贅、「じんじょうせいゆうぜい」、と読みます。
早い話が、「いぼ」です。
写真では分かりにくいかもしれませんが、みゆみゆの右手薬指にできました。
2週間くらい前からできていて、はじめはマメでもできたのかと思っていたのですが、
どんどん大きく、かたくなってきたので、これは・・・と思い、皮膚科に行きました。
医師の説明では・・・
・ウイルス性のいぼ、尋常性疣贅である。
・触ったりけずったりすると余計に広がる。
・子どもの場合、液体ドライアイスを綿棒につけて押し付ける治療が一般的である。
・根治しにくいので、しばらく週1で通うように。
とのこと。
そして、いざ治療を。
ガスボンベのような入れ物を看護師さんが開けると、白い煙がぼわっと立ち上り。
コポコポとコップに注いで、綿棒をひたし・・・手に「ジュッ」
赤いいぼが一瞬にして真っ白に変色しました。(またしばらくすると赤に戻るけど。)
なかなかドラマチックなもので、みゆみゆは目を丸くして見入っていました。
そして帰りの駐車場で。
「ねぇ、おかあさん。」
痛かったのかな?と心配し、なぁに?と聞くと。
「あのね、さっきのやつ、けむりの出ているたばこを手に押し付けられたみたいだったね
」
みゆみゆ・・・道行く人が誤解するからそういう発言はやめて・・・
ちなみに、その昔、夫も手や足の数カ所にこれができておりました。
治療してもなかなか根治せず、数年にわたりできてたっけ。
「最近はどう?」と聞いてみると、「数年前に治って以来、一度もできてない」
と、次のような話をしてくれました。
数年前、関東地方に出張中に、身体に湿疹(乾燥性)ができ、皮膚科に行ったときのこと。
診察した医師が・・・
「湿疹については、こういう薬を出しますので、塗って下さい。
それと、このいぼの方ですが・・・
これは、薬は出しません。治療もしません。」
「はぁ?」意味が分からず聞き返すと。
「これは気合いです
」
「気合い??」
「そうです。これは気合いで治せます。
私からも、少し気合いを入れておきましょう。えいっ!」
えぇーっ!うそでしょ・・・
握りこぶしをいぼの前でぱっと広げた医師を前に、夫は内心、
とんでもない医者にあたった・・・やぶだ、やぶ。
と思ったらしい。
うん、一般的な反応じゃないでしょうか。
当然、自ら気合いを入れたりすることもなく、放置していたようです。
ところが、誠に不思議なことに、しばらくしてからいぼはポロリと取れてなくなり、それから二度と、できることはなかったそうな。現在に至るまで、再発なし。
ちなみに、一緒にもらった湿疹の薬も、よく効いたらしい。
数年後、また関東に行った際、その皮膚科を訪ねたところ、当時の担当医師とは違う医師が診療していた、とのこと。
「気合い、気合い」と連呼はしてたけど、決して「アントキの猪木」のような暑苦しい感じではなく、どちらかというと穏やかな人物だった、という先生・・・
おキツネ様だったんじゃないの??
とでも思えてくる、不思議な、でも本当のお話でした。