かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

別れの季節

2020年03月31日 23時56分36秒 | みゆみゆとの生活
3月最終日。
定年退職される教頭先生と異動される校長先生にお別れの花束を渡しに、PTA役員として支援学校に行った。
久々の学校。久々のママ友。
懐かしくて、不思議な気持ち。

夕方、今度は職場に顔を出した。
3月は1日も仕事をしていないので、これも久しぶり。
退職される方に会え、お別れが言えてよかった。
新卒で就職してから、途中でパートになり、長らくお世話になった職場。
社会人のイロハから教えてもらいました。

お礼の挨拶をしたら、同僚が次々と声を掛けてくれて、ありがたかった。
年度がわりの職場の雰囲気も懐かしい。
慌ただしくお仕事している皆さんを見ながら、ここは戦場だなと思った。
戦ってた。私も、かつては。多分。

4月からは別の職場で新たな一歩を踏み出す予定です。
今は家庭の事情もあり、フルタイムでバリバリ働くことはできないけど、
いつかまた、やりがいのある継続した仕事をしたいと思う。
そのために今は充電。
子育てもボランティアもひっくるめて、様々な経験がこの先誰かの役に立つための糧となりますように。

人との出会いに恵まれていたことに感謝した、別れの1日でした。
それにしても寒かった…。

関係ない話。

テレビ見ながらみゆみゆに、
「最初はグー」っていうの、志村けんさんが始めたんだよ、
と教えてあげたら、びっくりしてた。
ついでに、
最初はグー、またまたグー、いかりや長介頭はパー、正義は勝つ、ジャンケンポン
が正式、と教えてあげる。
ゲラゲラ笑う長女。面白いのか。令和にも通用するらしい。すごいね、志村けんさん。

いかりや長介頭はパー…
小学校の時、めちゃ言ってた…。
ごめん、長さん。


希望

2020年03月30日 22時45分29秒 | みゆみゆとの生活
毎日次のステージに進んでいくような、新型コロナ関連の情勢。
恐ろしいことになってきたなぁ、と呟く。

そうちゃんを10時にデイに送り出すまでバタバタしたあと、
なんとなく家事も手につかず、縫い物をし始めた。
かばん、巾着、マスク。
ガタガタとミシンがけ。

途中、ふとテレビが「臨時ニュース」を告げ、それが志村けんさんの訃報だった。
エーッ!と身を乗り出したよ。
たまたま「スッキリ」だったものだから、ハリセン春奈につられて一緒に泣いてしまった。

命がこんなにあっけなく奪われるなんて。
ついこの前までお元気だったのに。
どんなにか無念だったろう、
ご本人も、治療に当たられた医療チームも。
進行の早さをリアルに感じて、驚愕した。

今を大切に生きなきゃ。

夕方帰宅したそうちゃんは、なぜか「サザエさん」の歌が止まらなくなった。
手のひらかゆくならん?と言いたくなるくらいの強さで叩きながら、
「おさかなくわえた どらねこ おっかけーてっ」
途中からの高音域は、ファルセット(裏声)で。
「みんなが わらってるぅー おひさまも わらってるぅー」
満面の笑み。顔じゅうが口。

腹からの大声、そしてエンドレスでサザエさんを歌い続けるそうちゃんに、今日は元気をもらった。
彼が全身全霊で笑っている隣では、一緒に笑わずにはいられない。
伝染していくのは笑顔と幸せだけでいいのにな。

明日は平成31年度の末日。
こんな年度末になるなんて、年度始めには誰も予想できなかったね。
もう慣れた「令和」という言葉がなかったことも、不思議なくらい遠い話。

みゆみゆに、「買い物行くけど何か買ってきて欲しいものある?」と聞いたら、
間髪入れず「希望」と返してきた。

いやいや、それは自分で見つけるものよ、
そう言いかけたけど実際には言葉にならず。
「売ってればいいなって、母さんも思うよ」なんて言っちゃった。

そうちゃんとみゆみゆ。
ほんとは、君たちが君たちらしくキラキラ生きてることこそが、
母ちゃんの希望なんだよ。

そんな時にはお茶でも

2020年03月29日 21時58分33秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃんをデイに送り届けた後、名駅の用事ついでに「妙香園」へ寄った。
ここのほうじ茶が買いたくて。

ほうじ茶・強火 150g
2パック買いました。
お客さんが少なかったためか、お店で抹茶を出してくれた。
細かい金箔入りのお抹茶と、小さな抹茶チョコレート。
幸せ。

ここのほうじ茶を買うのは二度目。
今まで一年中麦茶を飲んでいたけど、先月からはこれに変えました。
淹れたての温かいのも、よく冷えたのも、どちらも美味しい。

家に帰ってから、お茶パックに小分けにしました。
この作業がね、なかなか時間がかかる。
アメトーーク見ながら約1時間、ぼやぼや進める。
30個くらいはできた。
ほんとはパックに入れずにお湯に滞留させた方が美味しいのだけどね。
毎日の手間を考えるとこの方が楽だから。
パックに詰め詰めしてる間、部屋中に香ばしい匂いが広がって、いい気持ち。

お茶、精神安定効果ある。
胃腸も温めてくれるし。
リラックスして、今週はいよいよ4月を迎えるよ。

添い寝

2020年03月28日 23時23分42秒 | みゆみゆとの生活

リビングのこたつで、ラブラブな二人。
「カーズ」観ながら眠ってしまったらしい。

カシャ



えへへ ボク寝てへんで~ 
てか、盗撮あかんで~

酔っ払ってソファーで眠りこけてるとーちゃんに、
坊やが添い寝をしてあげてる写真でしたとさ。

それにしても、そうちゃんはいつの間にこんなにタレ目になったんじゃ。
遺伝子って強いね。
思春期に入ってからというもの、父方の血によって強引に下に引っ張られている。
パッチリ二重にバサバサまつ毛だったキュートなお目目はどこへ?
いや、このタレ目もかわいいんやけども。


ところでこの平和すぎる情景は、昨日のこと。
今日はこんな呑気な写真とは同じ家庭と思えないほど、売って変わってギスギスしちゃった。
些細な失敗が重なって悲しくなり、ドヨーンとしてしまい。
気持ちのすれ違いでみゆみゆとバトルに。そしてそうちゃんには家族の会話が聞こえないほどの大声で喋りかけ続けられ…。
しんどい。もうダメだ。

気分転換してきていい?と聞いたら夫がそうちゃんを見ててくれるというので、プチ家出してきた。
「コメダ」であんこ入りのコーヒーを飲みながら、読書。

小豆小町「葵」という飲み物。
底にあずきが沈んでいるので、スプーンですくって食べる。美味。
本は、海堂尊の医療モノ。「ジーンワルツ」を。

しばらくゆっくり一人喫茶して、帰宅後「グランドスラム」見たら、少し自分を取り戻せました。
私にとってお笑いは、鬱の予防薬だ。

カッパで散歩

2020年03月28日 00時14分00秒 | みゆみゆとの生活
雨の1日。
デイがなく家にいるそうちゃん。
朝からお出かけしたがるので、カッパ着せてお散歩に出かけました。
ビデオ屋さん、ラーメン屋さんのテッパンコース。
濡れて寒い。
大きな声でひっきりなしにおしゃべりしながら、往復1時間強よく歩いてくれた。

頑張ったね。
しっかり運動したおかげか、午後は「カーズ」を見て静かにしていてくれてたので、私は横でウトウトできた。

今日気付いたけど、そうちゃんは上手に水たまりを避けて通れるようになった。
素晴らしい。
行動援護のおかげも大きいと思う。
雨の日も雪の日もよく歩いてくれて、社会で必要ないろいろを教えてくれてるヘルパーさんたち、ありがとうございます。

長い1日だった。
明日はデイがある。
休憩しよ。

双子の卵

2020年03月26日 21時35分59秒 | みゆみゆとの生活
「食欲がない」「ホットケーキなら食べられるかも」と言うみゆみゆ。
不思議な胃腸だなと思いつつ、ブランチにホットケーキを作った。

卵をパッカーンと割ってみたら、

なんと双子だった。
猫しゃもじが、にらみつけてる。

おお。これは珍しい。
なんかいいことあるかも。
少しテンション上がって、出来上がったものをカフェ風に盛り付けてみたよ。
ナイフなんてこじゃれたものはないので、箸で食べるのさ。
しかもみゆみゆに至っては、こたつで…。
美味しくいただきました。

ところでそうちゃんの独り言が不穏。
「けったら いかんよ?」「けるのは ダメだよねぇ」
昔誰かに言われた言葉のエコラリア(反復言語)。
よくわからんけど、これが頻回に出るってことは、イライラしてるのかも。…蹴りたいのかな。
それを我慢してるのならエライと褒めてやるべきか。心の中で。

夜寝る前には、突然の「しょっ」。
謎すぎて聞き逃せない。何それ?
「どっこいしょ」
ああ、その語尾なのね。歌かな。どこで歌ったの?
「○○○」
小2の時に長期入院していた病院の名前が出てきた。
病院の学園祭で踊った「ロックソーラン節」だ。すごい。
よく覚えてるなー。
私が感心していると、ニコニコ笑ってくれた。

そうちゃんは、忘れない。いろんなことが忘れられない人。
そして記憶のシステムも普通の人とは違って、ずっと昔のことが急に昨日のことのように克明に思い出されたりするらしい。
使う言葉には気をつけねば、です。


お日さまの力

2020年03月25日 22時50分20秒 | みゆみゆとの生活
ここ二日間、何にもやる気が出なくて、
こたつで読書しながらお昼寝したりしてしまい…
これじゃダメだ~と落ち込む。

自暴自棄と開き直り、半々な気持ちで鬱々と過ごし、
チャージ完了。本日復活!
朝からそうちゃんを往復1時間のデイに送って行ったことで、気持ちが上向きになった部分もあるかも。

なんだ、こんなにいいお天気なのか、と。

帰宅後、せっせとお洗濯。
お布団干して敷きマットも洗って。
洗濯機を1日で4回転しました。
干すのも取り込むのもポカポカいい気持ち。
お日さまの力であっという間に乾いていく。幸せ。

洗濯の合間には、郵便局行って。
「認定心理士」の申請をするべく、簡易書留を出した。
先日卒業した通信制大学から単位証明などの書類が届いたので、やっと申請できる。
手続きがんばった。(わりと面倒だった。)

午後は用事で市役所へ。
馴染みの福祉課職員さんとあれこれ話す。
我が家の状況をわかってもらえていてありがたい。
小さい自治体ならではの、顔が見える関係性。安心、とても。

夕方、デイから帰宅したそうちゃんに「かき揚げうどん」を食べさせて、ビデオ屋さんへ。
ご所望の「トムとジェリーの宝島」があって満足そう。
とはいえ、このビデオはあまり見ない。
帰宅後すぐに見たがったけど、案の定5分で飽きて違うところへ走り去りました。

ふむ。
全力な水曜日だ。
お日さまのちからは天の恵み。




芸術的文字

2020年03月23日 22時21分24秒 | みゆみゆとの生活
せっせとスケジュールを書いてくれたんだけど、

読めない…。

本人には読めるらしく、指差しながら「すうがく たいいく」とかって教えてくれた。
ん?学校行く気でいるのか?
それは置いといて。

文字って、芸術だと思う。
先日新聞に書道の作品がたくさん載っていて、本当に上手な字ばかりだったのだけど、実は私は物足りなく感じた。

今日のそうちゃんの字を見てて思い出したのは、自分が小学校の時のお習字。
今から思えば「滋賀習字」というのは、独特の教育法だった。
何よりも「元気」が重視され、半紙からはみ出すのは当たり前、にじみかすれが大きくスピード感や躍動感があるものが上位入賞する、というもの。これがなかなかパンクなのよ。
(ご興味ある方は「滋賀習字」で検索してみてください。)

それしか知らなかった私は、みゆみゆが学校で見本をなぞるようにして書いているのを見て、そこに「正しさ」と「安定感」を感じたのだった。

けどさ、つまらんやん、それじゃ。
と、そうちゃんの字を見ると思う。
書けることの喜びと真剣さが、彼の字には詰まっている。
他者にも読めるように字がきれいになって欲しい一方で、この風変わりな芸術的文字もいとおしい。

そうちゃんと暮らしてるおかげで、物事を多角的に見ることができる。
そんな私はラッキーだ。
芸術ばんざい。

ショート終わり

2020年03月22日 20時41分23秒 | みゆみゆとの生活
ショートステイからそうちゃんが帰宅した。
迎えに行った夫によると、「ずいぶん落ち着きましたね~」と何人かの職員さんが言ってくれたらしい。
とても大変だった時のことを知ってくれているのがありがたい。

帰宅後もニコニコで、大好きなお鍋を大好きなポン酢でペロリと3杯食べた。
かわいい。

お風呂ではなぜか突然「おまんじゅう!」という絶叫が始まった。
食べたいの?買ってこようか?と聞くと、
「かってこない!!」
お怒りだ。どうゆうこっちゃ。
50回くらい「おまんじゅう」と叫んだあと、急におとなしくなった。
なんのデトックスなんだろ(笑)

お風呂で絶叫されるとわんわん響いてなかなかうるさい。
けれどそんなのには慣れてるので全く気にならない。

そうちゃんが帰ってきてくれたことがとにかく嬉しい。
横にいてくれて幸せ。

この3連休、ショートのおかげでほんとにゆっくりできた。
毎日9時間ずつくらい寝た気がする。
こんなに寝られるってのは、よほど疲れがたまってたんだよね。(という言い訳)
借りてきたお笑いビデオも見た。
10年以上前の雨トーーク、みんな若かった。
ホトちゃんの存在感に注目して見ちゃったよ。

あと、みゆみゆがハマってる漫画や音楽を教えてもらう時間が取れたこともよかった。
最近ゆっくり話してなかったから、ややギスギスしてたんだ。

さて、長い長い春休み、そろそろ半分過ぎた?よね?
あと一息、がんばろ。


馬籠から妻籠へ

2020年03月20日 22時28分46秒 | みゆみゆとの生活
 どうぞ木橋の上を歩いて下さい。
 転落防止のためです。


何か橋にトラップが仕掛けてあるということはないだろか?
なんて考える、疑い深い私。
三びきのガラガラドンになった気分。
それにしてもよく整備されている山道だ。

そうちゃんをショートステイに預けた帰り、少し足を伸ばしてハイキングに行ってきました。
中山道。馬籠宿から妻籠宿へ。
8キロ、2時間強。
今までに何度もこのルートを歩いたことはあるのだけど、いつも妻籠宿→馬籠宿だったので、馬籠宿→妻籠宿は初めて。
今回のルートの方が下りが多く、ずっと楽です。
知らんかった。

うん、ちょうどいい運動になった。
今夜はぐっすり眠れそうです。
そうちゃんももう夢の中かな…。
ここのショートステイは小1からお世話になってるから、慣れたもの。
送って行ったとき、職員さんに引き継ぎ中に何度も「おかあさん バイバイ」と追い出されかけたのも、恒例。
お迎えは日曜日です。
その間にかーちゃんは、心も体もリフレッシュを。