かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

からすのえんどう

2010年04月28日 17時47分53秒 | みゆみゆとの生活
児童クラブからの帰り道。
たんぽぽが咲いているのや、木の新芽を見つけては、
「春、みーっけ」と言うのが、みゆみゆと私のブームです。

先日は、「からすのえんどう」を見つけました。
ちなみに、まだ実がふくらんでいないので、笛は作れません。
私の小さい頃、滋賀ではそれを「シービー」と呼んでいて、毎日音を鳴らして遊んでいました。

みゆみゆが実を見つけて、
「わぁ、本当にえんどうみたい。これ、食べられる?」と聞くので、
「これは人は食べられないよ。『からすのえんどう』だから、からすは食べられるかもしれないけどね。」と言うと・・・

「わたしもからすになりたいなぁ

なんで?

「だって、からすになったらこのえんどうをおいしく食べられるし、
 宿題しなくていいし、
 遠足でからすにフンを落とされることもないもん

去年の遠足で頭にフンを落とされたことを、いまだに恨んでいるらしい。
みゆみゆ・・・根に持つタイプだね
誰に似たとは言わないけれど。

かわいい子には

2010年04月26日 23時11分31秒 | みゆみゆとの生活
かわいい子には旅を、の話。
みゆみゆの通うスイミングスクールは、ちょいちょい旅行を企画しています。
今まで参加させたことはなかったのですが、今回は「潮干狩りと忍者村ツアー」ということで、みゆみゆも行きたいと言ったので行かせることに。

はじめてのバス旅行。
知ってる友達なし。
丸1日の、遠出。

いろいろ不安要素はありましたが、笑顔で送り出しました。
「楽しんでおいでね(*^_^*)」
「うんっ。たくさん貝拾ってくるから、待ってて!!」

それにしても…
6時半集合って!
早過ぎやしませんか??
でもって、帰宅は午後7時。

3日前に知った、仰天タイムスケジュールでした(;^_^A

それでも、本人は至って元気に楽しんできたようで。
たくさんの貝を持って、帰ってきました。
お友達もできたと、大満足で報告してくれました。

迷子にならず、ケガもなく帰ってこられたことに、感謝!
体力もついたなーと感心しました。

かわいい子には…
また次の企画に、行かせてみようかな?

ちょっと目を離したら!!

2010年04月26日 22時57分01秒 | みゆみゆとの生活
我が家の昨日の出来事について。
この写真ですが。
朝、夫婦で楽器やって遊んでいたら、そうちゃんにやられてしまいました。

畳にマジックで落書き!!
はぁー。
いくら水性ペンとはいえ、これはどうしようもないです(T_T)
なにせ我が家の畳は、いぐさではなく和紙畳だし。
紙にペン書き…
濡れ雑巾でごしごしこすったら多少薄くはなりましたが。
ま、あきらめましょう。

はいっ!

2010年04月25日 10時11分55秒 | みゆみゆとの生活
2年生になって、はじめての授業参観に行ってきました。
今度の先生は、きっちりタイプの先生で、指示が細かく、授業に緊張感があります。

「気をつけ!」「休め!」「気をつけ!」
「はい、机の角が床の赤い線のところにありますか?」机の位置を直す子どもたち。
「ではお当番さん!」
ここで号令の係の子が「お願いしますっ」
みんなの大声「おねがいしますっ」

てな具合で授業ははじまり・・・
「声をはっきり出すには、口を大きくあけることが大切です。今からみんなで発声練習をしましょう。」
「あ・え・い・う・え・お・あ・お」
「か・け・き・く・け・こ・か・こ」
劇団四季のような(?)発声練習が、10分間続きました。
『あえいうえおえお』の書いてある紙を持つ手や姿勢、筆箱の置き位置まで指示があり。

親が(心の中で)「ひぇ~」と思っていると、やっと国語の授業になりました。

ちなみに、厳しいし細かい先生ではあるんだけど、ところどころユーモアを入れて話すので、子供たちの評判はよいようです。
授業は、緊張感の中にも子供たちの笑いが混じる、テンポのいいものでした。

先生は特に漢字の形に厳しい方で、みゆみゆは以前以上に漢字ドリルに時間がかかるようになり、
先週は家で「漢字が苦手だよー」と何日か泣いたので、学校ではどう過ごしているか(ついていけてるか)心配だったのですが・・・
なんのなんの。

授業が始まってみると、みゆみゆスイッチオン!状態。
先生の出す、なんの質問に対しても、「はいっ」「はいっ」と、手をあげっぱなし。
しまいには「はいっ。わたし、その答えわかってます!わたしが答えたいのに!」と教室中に聞こえる声で言いながら手を挙げている始末。
天井に糸でもついていて引っ張られてるの?肩が抜けない?というくらい、必死で挙げていました。
それでいて、いつも(先生の中で用意されてる)正解と同じというわけにもいかず、多少答えがずれるものだから、親としては冷や汗ものでした。
近寄って行って「1回当たったらしばらく当たらんから黙ってなさい。」と耳打ちしたかったくらい

参観の帰り道、みゆみゆが、
「あのね、今日はお母さんに褒められたくって、いっぱい手を挙げたよ」と得意げに言うので、
「うん、一番大きい声だったね。はいって手を挙げられてえらかったよ。」と一応褒めておいて・・・でも言わずにはおられない。
「でも、1回当たると普通はしばらくは当たらないからね。手を挙げたとき、何回も『はいっ』って言わなくても、1回言えばいいよ。」
するとみゆみゆ。
「だけどさぁ。私が一生懸命挙げてるのに、先生気づいとらんかったよだから何回もはいって言ったんだ。」
・・・いや、その場にいた全員が気づいてたよ

それはそれとして、わかっているのに一度も手を挙げないお子さんもいるわけで、
そういう子の親御さんからすると、「みゆみゆちゃんはすごいね」ということになるらしい。

みゆみゆを見ていて鮮明に思い出したのですが、
思えば私もこの子にそっくりだった
二の腕を耳にくっつけて、指先までぴんと伸ばして挙手し、先生の方を熱く見続けてたっけ。
なんで先生は気づいてくれないんだろう、私を当ててくれないんだろう、と思ってた;
タイムスリップしたみたいに、机に座っている小学生の自分を思いました。

 なんでもやってみたくて
 人前で話すのや歌うのが大好きで
 女の子同士つるむのがよくわからなくて
 先生に頻繁に話しかけ
 人見知りがなくて
 ひょうきんにおどけてばかりいて
 学校が大好き

そんな低学年の私に、みゆみゆはそっくり。
ここまで育ててくるのに、自分との共通点をあまり感じることがなく、難しいな・わからないなとの思いのほうが強かったのですが。
ここにきて。
似てるわ。それも心配だけど。

とりあえず、もの応じしないこと、明るくよく笑うこと、自分の世界を持っていること、
みゆみゆのそういうところを伸ばしてあげたい。
守りすぎず、放置しすぎず。
かわいい子には旅を。

・・・ということで、ただいま旅に出しています。
詳細についてはまた後日。

ひつじのショーン

2010年04月13日 21時58分49秒 | みゆみゆとの生活

そうちゃんのおかげで、短いブームが次々と到来する我が家。
今、最大のブームは

「ひつじのショーン」

以前にNHKでやっていた、ミニアニメです。
イギリスで製作されたらしく、トーマスに感じる「皮肉っぽさ」が随所に見られます;

そうちゃんは、なんといっても主題歌がお気に入りらしく、踊りながら、よく歌っています。
歌の終わりのほうに、
♪ひっつーじのショーンさっ めぇぇぇ ひっつーじのショーンさっ
というところがあり、そうちゃんは「ショーンさ」を間違えて、
「ひつじの 『ショーン太』」だと思っているらしい。

ハマるとトコトン、のそうちゃん、起き抜けから「ひつじのショーンた、みる?」と聞いてきます。
その後も、私の顔を見るとひっきりなしに・・・
「そろそろ、ひつじのショーンた、みるじかんだよっ。」
「ぼく・・ひつじのショーンた、みたーい。」
「これおわったら、ひつじのションただよ。」

キレてくると、「ションた」と略す。
「ショーン」と「ションた」、だいぶキャラが違う気がする・・・。

しつこく言ってきても知らん顔をしていると、
「ひつじのショーンたは、みません。おーしーまい。」と、少しトーンを落として言うけど、
またすぐに、
「ひつじのショーンたみたーい!」・・あきらめないのだ。
「ひつじのショーンたみたーい!」
ん?
「ひつじのショーンたべたーい!」に聞こえる

かくして、出勤後も私の頭の中は「ひつじのショーン」のテーマソングでいっぱいに。
♪ひつじのショーン ひつじのショーン 
 ころんでも ただじゃ起きないぜ
 いつまでも 前にすすーめぇぇ
 ひつじのショーンさ めぇぇ ひっつーじのショーンさっ

めぇぇぇ 

 


そうちゃんと電車で♪

2010年04月11日 17時00分53秒 | みゆみゆとの生活
今朝、夫が「今日はみゆみゆと一緒に図書館に行ってこようかなぁ」と言うので。
私はそうちゃんと、二人でお出かけすることにしました。

広いところや初めてのところでは、猛ダッシュするそうちゃんなので、普段は車でのお出かけか、家から歩いて延々お散歩、なのですが。
「たまには電車に乗る?」「でんしゃ。のるー

というわけで、2つの電車を乗り継いで、科学館まで行ってきました。

もちろん、今日のお出かけの目標は「生きて帰ってくること」^^;
まだそうちゃんには、危険が十分には分からないので。

道中は、急に走り出したり、疲れてひっくり返ったり、知らない人(キレイな女の人)にいきなり抱きついたり・・・いろいろありましたが。
無事科学館に着き、たくさん歩いてたくさんお昼ご飯食べて、帰りはご機嫌に、帰ってくることができました。

途中、地下鉄で椅子を譲ってくれそうになった(一駅なのでお断りした)ご婦人や、窓際をかわってくれた若者など、人のやさしさに触れました。
抱きつきそうになった女の人たちも、8割がたは、笑顔で対応してくれ、母としてはホッとしました。

ずっとそうちゃんの手を握っていて、時々は抱っこしたりおんぶしたりもして、本当に神経を使ったし疲れたけど。
電車でお出かけできたことは、母にとっても子にとっても、自信になりました
小さいうちに社会に触れて、ルールを学んでいくことは、どんな子にとっても大切なことだなーと感じました。

また行きたいね、そうちゃん。

新2年生

2010年04月10日 21時32分35秒 | みゆみゆとの生活
みゆみゆが、2年生になりました
とはいっても、まだ一日しか行っていません。
4月に体調崩しやすいというジンクスは、みゆみゆの場合かなり確立が高いようで;

春休み最終日に、児童クラブ(学童保育)から私の職場に電話があり・・・
「みゆみゆさんが、お熱です。迎えに来てください。」と。
ひとまず私の母に迎えに行ってもらい、私も職場に無理を言って早退。

いつも行く小児科に連れて行ったところ、「扁桃腺炎」との診断でした。
ぐったりと病院のソファに横たわるみゆみゆに、「いつから調子悪かったの?」と聞いたら。
「あのね、朝、外で遊んでいたときはよかったの。
それが、お昼に部屋に入ったとたんに、このありさまです
・・・このありさま、ね

その日はみるみる熱があがり、結局夜には39.9℃まで上がりました。
あやうく40℃

おかげで始業式は出られず、翌日もお休み。
みゆみゆの2年生は、4月9日金曜日から、スタートしたのでした。
昇降口の場所や部屋の場所、わかるかな・・・はじめての学校で迷子にならないかな?
親の心配をよそに、すっかり体調も良くなった本人は意気揚々と出かけ、新2年生を楽しんで帰ってきました。
よかったよかった
1年生の時に仲の良かった子がまた同じクラスになっていたことも、とても嬉しかったみたい。

新しい担任の先生も、ニッコリ笑って机に近寄り、
「おはよう。病気治ってよかったね。」とみゆみゆの頭をなでてくれたそうな。
みゆみゆ、帰るなり、「こうやってなでてくれたの~」と実演してくれました。
私まで、嬉しくなりました。

4月。
仕事をしていると、「年度がわりのあわただしさ」は感じるものの、4月ならではのフレッシュな感覚というものとは無縁です。
一方、子ども達にとっては、4月は新しいことづくめ。
純粋に、ワクワク、楽しそう。みゆみゆは、家に帰ってからも多少ハイテンション気味です;

母同士も、道端で会っては「○○ちゃん、何組だった?」「先生どんな感じの人?」「うわさでは宿題が多いらしいよ」・・・などなど情報交換しています。
なんとなく子どもに便乗してそわそわして、それがまた、楽しいような、ストレスのような

まずは4月待つの授業参観とクラス懇談がひとつのヤマです。
どんなクラスかな?どんな先生かな?
私もワクワク、でも半分以上はドキドキハラハラ、です。

お花見

2010年04月07日 21時51分21秒 | みゆみゆとの生活
慌ただしい毎日ですが、一応週末に、お花見へ行って来ました。
家から往復2キロほど、家族で歩きました。真っ直ぐ歩いてくれるわけでもなく、帰りは18㎏のそうちゃんを時折おんぶしたりしながらの道のり。
そうちゃんと夫は、その前にさらに2キロ以上お散歩してきたらしい。
しっかり運動した後は、ぐっすりお昼寝…
とは問屋がおろさず。
全く寝ない子ども達を前に、交替で昼寝しました(^^ゞ
体力勝負のお花見。
来年はチャレンジャー(そうちゃんを追いかけてみたい方)募集しよっかな。