前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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旧杉山家住宅と石上露子と共産党。大阪府立近つ飛鳥博物館と古墳群。

2013年05月29日 | Weblog
  富田林市の旧杉山家住宅をたずねました。説明では、「かつてこの住宅に住んでいた杉山家は、富田林寺内町の創設にもかかわったといわれる旧家のひとつである。杉山家は江戸時代から明治時代にかけて、この住宅で造り酒屋を営んでいた。
旧杉山家住宅は、江戸時代中期17世紀中頃の建造である。富田林寺内町の中でももっとも古い建築物とされていて、また現存する町家の中でも最古と考えられている。1983年に国の重要文化財に指定され、また同年、富田林市が住宅を買い取り、解体修理工事ののちに一般公開されるようになった。
また、旧杉山家住宅は、明治時代に与謝野晶子らとともに活躍した明星派の歌人・石上露子(いそのかみ つゆこ、本名・杉山孝(「杉山タカ」の表記もある))の生家でもある。」・・・

 たずねて、地元のみなさんが力を入れている街並み保存の素晴らしさ、石上露子が住宅の一部を日本共産党の事務所として賃貸していたこと、杉山家住宅の保存にあたり日本共産党市議団の強力な働きがあったことなどを知りました。そこで1983年に市が買い取り、重要文化財に指定され、今日のように公開されているということです。
 また、石上露子について、駅前の本屋さんで「石上露子の人生と時代背景」という200ページもの書籍が販売されていますが、これは地元の年金者組合のみなさんの研究成果だということにも驚かされました。



 街中には無料の企画展示スペースも



 石上露子





 また、大規模な古墳群である「一須賀古墳群」を102基も保存している史跡公園はなかなかのものです。そこに建つ、大阪府立近つ飛鳥博物館は大量の出土品とともに日本古代国家の源流について学べる施設となっています。
 ちょうど「百舌鳥・古市古墳群出現前夜」企画展を開催中でした。
古墳時代前期後半に大王墓が営まれた奈良の佐紀古墳群、大王墓以前の津堂城山古墳など変遷を展示しています。しかし、これはなかなか専門的で、素人には難しく感じました。

 
 





    ★

 わたしたちも市内各地をまわり、経済団体とも懇談してきていますが、アベノミクスで喜んでいる方とは出会いません。
 実際、実体経済は厳しいものがあります。
 こんな状態で、消費税の増税、新幹線やダムなどの大型公共事業で借金拡大、公務員の賃下げでの消費後退・・・・ではまったく処方箋が間違っています。

 福井県庁も県議会も新幹線などに浮かれている場合ではなく、地に足をつけて、公契約条例制定や住宅リフォーム助成拡大で地元業者を支援する施策こそ拡大すべきではないでしょうか。

 以下、報道。

■福井新聞・・・県内の休廃業・解散367社最多 06年以降、比率は全国ワースト
(2013年5月29日午前7時05分)

 福井県内で2012年度に休業や廃業、解散した事業者は前年度比33・0%増の367社に上り、統計が残る06年度以降で最多となったことが帝国データバンク福井支店のまとめで分かった。「休廃業・解散率」は2・53%で全国ワースト。同支店は「経営者の高齢化や後継者不在から、事業継続に見切りをつける事例が増えている」としている。

 休業や廃業は、資産が負債を上回りながら企業活動を停止する状態を指す。いわゆる「夜逃げ」なども含まれる。解散は、商業登記などで確認されたケース。いずれも倒産にカウントされない。

 休廃業・解散の367社は、12年度の倒産件数(法的整理のみ、負債1千万円以上)93社の3・9倍に相当する。内訳は、休廃業が244社、解散が123社。業種別では建設業が最多の106社、サービス業が81社、製造業、小売業が各54社だった。

 同社のデータベースに収録された全企業数から算出した「休廃業・解散率」は全国平均が1・82%で、本県は全国平均を0・71ポイント上回る。2位は岩手県の2・52%、3位は山梨県の2・45%だった。

 全国の12年度の休廃業・解散は前年度比4・2%増の2万6050社で4年ぶりの増加。同社福井支店は「中小企業金融円滑化法の効果もあって倒産というハードランディングこそ減少傾向だが、経営環境が厳しく先行きが不透明な中、ソフトランディングを選択する企業が多かったということだろう」と分析している。

 県内の休廃業・解散率がワーストとなった要因について同社福井支店の担当者は「倒産のような法的整理になる前に廃業や解散を選ぶことで『人に迷惑を掛けないようにしたい』という県民性の表れかもしれない」と話している。・・・・・・