前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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「天空の白鷺」に文化財保護行政と住民の執念をみました

2014年01月04日 | Weblog
昨日は、連れ合いとともに、もうすぐ見ることができなくなるという姫路城の天空の白鷺を見学に行きました。

 内容は、施設のHPで紹介されていますが次のような内容です。

以下、HPより・・・・

■天空の白鷺は、見学者の皆様に文化財の大切さを知っていただき、貴重な世界文化遺産・国宝である「姫路城」を 未来に引き継ぐ必要性を実感していただくことを目的にしています。現在は、修理工事の完成が近づいた姫路城 大天守の外観を間近でご覧いただくことができます。これまでの修理工事の様子は、館内のモニターで常時放映 しておりますダイジェスト映像や展示パネル等でご覧いただけます。

■姫路城大天守保存修理工事

傷みや汚れの激しくなった漆喰壁(しっくいかべ)の塗り直しや、屋根瓦の葺き直し(ふきなおし)を中心に、5年をかけて行う大規模な工事です。 現在は天空の白鷺の見学窓から、完成が近づいた姫路城大天守の外観を間近でご覧いただくことができます。


■姫路城大天守45年ぶりの本格修理姫路市では、2009年(平成21年)から姫路城大天守の保存修理工事を開始しました。これは、1964年(昭和39年)に完了した解体復元工事から45年が過ぎ、漆喰壁(しっくいかべ)をはじめ上層部の軒(のき)やひさしに傷みや汚れが激しくなってきたため、本格的な修理を行うものです。国宝であり世界文化遺産である大天守の保存修理工事は、長期にわたる大規模なものになります。そこで、学識経験者などを中心とする姫路城大天守保存修理検討会(会長・多淵敏樹神戸大学名誉教授)で工事の方針や工事期間中の見学者への対応などについて検討してきました。

■工事は壁の修復が中心検討会で策定された基本方針では、工事は壁面の修復が中心となります。大天守の1〜3層は表面の漆喰壁を塗り直し、4・5層は下地から修理します。屋根瓦はできるだけ再利用しながら全面を葺き直し(ふきなおし)、くぎや銅線による補強を行うほか、破損した軒先などを修復。また、耐震性能の評価結果に基づき、床組みの構造補強などの耐震工事を行う予定です。

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 姫路までが約2時間半程度、駅から歩いて姫路城までは15分程度。
しかし、天空の白鷺の入場までに2時間半ぐらい待ちました。お正月と言うことで入場者も多かったのでしょう。

 しかし、工事中は入場者が減るもものをこのような形で170万人を超える入場者を得ている工夫には関心しましたし、このような取り組みが文化財行政への県民の関心をたかめることにもなるなあ、と痛感しました。


 街中の城址




 天空の白鷺 外観




 鮮やかな蝶のデザインの瓦



 瓦の下の土は、なんと練り直して再利用



 天空の白鷺から観た天守  エレベーターで8階まで




 長年にわたる努力で保存、整備されてきた・・・・・。県庁などを建ててしまった福井県との違いは歴然だが・・・・




 黒田官兵衛のPRも懸命




 あらためて文化財保護行政と住民の取り組みの大事さを痛感させられました。
石垣なども暦年の「工事」がそのまま保存されています。秀吉時代の積み方のところはそのまま保存されています。
 福井の石垣はどうでしょうか。そういう点でも、福井城址の保存や今後の活用についてもいろいろ考えさせられましたね。