前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

美浜原発事故想定の原子力防災図上訓練。SPEEDI活用なし。ヨウ素剤服用なし。関電に裁判長激怒。

2014年01月23日 | Weblog
  このブログの訪問者数が40万を超えました。毎日数百人の方々に見ていただいているようです。ありがたいことです。先日の町内新年会でも「息子が佐藤さんのブログをみているよ」と言われました。
  これからも、福井県政、県議会の生の現場から、マスコミ報道されない問題もふくめてアピールしていきたいと思います。
 ご意見ご要望もお気軽にお寄せください。


  昨日は、福井県原子力防災図上訓練が美浜町のオフサイトセンターでおこなわれ、視察しました。




  福井市役所からも参加。お聞きすると、「美浜原発は30キロ圏には入りませんが、敦賀原発事故を想定して参加しています」とのこと。立派です。




 美浜町からはバス5台で大野市へ。添乗する町役場職員は3名、とのこと。この人数で避難所での対応などは大丈夫かしら・・・・



 ちなみに敦賀市は、バス1台につき2人の職員を添乗させて、避難所へ移動する、とのこと。


  医療体制では、ヨウ素剤の配備指示も。しかし、服用指示はだされなかったようです。国からの指示がないとだめ・・・おかしい!
自衛隊の方からは、「このような広域避難の場合、放射性物質が車などに付着しているとまきちらすことにもなります」と言われました。





 
 おかしなことにSPEEDIシステムは使わない。端末の前には荷物が・・・・。
国の方針で、モニタリングによる実測に変更になったからだと!
  福島原発事故の教訓を活かしていない。おかしい!




  美浜での訓練視察の後は、大急ぎで福井地裁へ。
大飯原発再稼働許さない運転差し止め裁判・第6回口頭弁論の傍聴に。

 被告の関西電力側の対応に裁判長がお怒りの様子で、「被告の態度によっては本日終結も視野に入れていた」と。関電側が地震想定の規模と根拠や使用済み燃料プールの耐震性などについて資料をださないことが原因のようです。
 関電側は、規制委員会との「出来レース」で再稼働目前のために、裁判は「引き伸ばし」作戦でしょうか。
 しかし、その前に裁判で原告が勝てば、再稼働もできなくなります。

 次回は3月5日。  う~~む、県議会の質問日でもあり、関電の原子力事業本部がある美浜町議選で河本猛さんが空白克服めざす選挙戦の最中でもあります・・・・・。 

  夜は、自治会打ち合わせなどでした。

■福井・・・・原発事故想定し初の30キロ圏避難 福井県が美浜町で図上訓練
    (2014年1月23日午前7時00分)

  福井県は22日、関西電力美浜原発3号機で過酷事故が起きたと想定し、30キロ圏の住民避難の手順を確認する原子力防災図上訓練を美浜町の県原子力防災センターで行った。図上訓練は3年ぶりで、避難対象範囲を従来の10キロ圏から30キロ圏に広げたのは初めて。広域避難のルート選定や県内外受け入れ先への連絡、関係機関の連携を確かめた。

 国の原子力災害対策指針を受け、県が昨夏改定した地域防災計画に基づいて実施。課題を検証し、対応策を広域避難に関する国の方針や県の要綱(計画)に反映させるのが狙い。国や美浜町、越前市を含む30キロ圏の県内7市町と滋賀、岐阜両県、自衛隊、海上保安庁、消防など68機関の約220人が参加した。

 訓練は、若狭湾沖で起きた強い地震で、美浜3号機が全電源を失い、冷やせなくなった原子炉から放射性物質が放出されたとの想定。関係機関が集まり、国主導の全体会議で国がまず原発から5キロ圏の美浜町、敦賀市の住民約千人に避難指示を出した。事故が進展し、放射線量が一定値を超えた5~30キロ圏の県内7市町沿岸部の約3万1千人にも避難を指示した。

 参加者は関係機関と連絡を取り合い、30キロ圏内の避難者数の把握、避難先やルートの選定、車両確保などの対応を急いだ。敦賀市民の避難先は奈良県と決め、北陸自動車道や幹線国道などの3ルートを示した。

 シナリオは伏せられ、「敦賀半島の県道で土砂崩れが起きた」「高速道路が渋滞した」と不測の事態を追加。状況が変わる中、関係機関の担当者らが地図を見ながら迂回(うかい)路や別の手段を検討し、避難用のヘリコプターや船舶の出動を自衛隊と海上保安庁に要請した。

 訓練後、県の櫻本宏安全環境部長は「避難者数の把握に時間を要した」と課題を指摘。30キロ圏の実動訓練を行うには、年度内に県外の避難施設を決め、ルートや手段、除染場所などを国が調整して早く示すことが必要とし、「それを踏まえて避難計画を作って実行する。新年度に向けて考えていきたい」と述べた。