前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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福井県議会の改革の方向は?たとえば、議長、副議長の任期、選出

2014年01月29日 | Weblog
  昨日は、新幹線問題の会合、共産党の事務所建設めざす会議、地域訪問などでした。

  ところで、県議会議長と副議長を自民党会派が独占し、しかもほぼ1年交代でまわしていくのが福井県議会でも当たり前になっている。
最近では私以外の「対立候補」の立候補もない。
 わたしは副議長は国会のように第二会派からだしたらいいと思うし、議会の「チェック機能」発揮のためには1年交代でないほうがいいと思っている。
 同僚議員のなかには「共産党が対立するのは当たり前」と思っている方もおられるようだが、議長は公平な議会運営、民主的な議会運営に責任を果たすべきで、私は「自民党だから対立」しているわけではない。
  議長、副議長を自民党で独占し、監査委員などから共産党を排除している非民主的な議会運営を問題視しているのが「対立」している理由だ。
 だから参議院などでも自民党の山崎議長に共産党も賛成してるんですよ、と話すと一様に驚かれる。

 青森県でもおなじような事情があるようで地元紙が26日付でとりあげている。

 記事のなかで、青森公立大の天野巡一教授は「議会と県執行部は車の両輪だ。議長が短期で簡単に辞めてしまえば、自然と首長が主導権を握ることになる。議会と執行部のなれ合いにもつながりかねず、1年~1年半の交代は県民のためにならない」と指摘しているが、福井県でも強大な西川知事の「権力」に議会がチェック機能を果たすためには、1年交代を自民党会派内でくりかえす「習慣」の改革も求められているのではないだろうか。

 議会基本条例の制定とともに、議会が実質的に公平民主的な議会となって、県民に責任を果たすようにがんばりたい。

 
■河北新報・・・・青森県議会、議長が1年交代 私物化か 独自ルールに批判
  青森県議会の議長席。毎年のように座る人が変わる

 青森県議会で、議長が就任1年ほどで交代する独自ルールが定着している。地方自治法が定める議長の任期は4年。東北の他の県議会はおおむね2年交代が慣例だ。最大会派自民党の幹部は「議員としてスキルアップになるので、経験者の多い方が、より県民に尽くせる」と説明するが、他会派は「議長職の私物化だ」と批判している。(青森総局・狭間優作)

 「一身上の都合で議長を辞任したいとの報告がありました」。県議会定例会最終日の昨年12月9日。2012年6月に議長に就任した西谷洌氏(自民)の辞意を担当者が報告した。
 他会派からは「なぜ辞めるのか、理由を説明するべきだ」との声が上がったが、明確な理由は示されることなく、新議長には自民党から阿部広悦氏が選出された。
 議長が就任1年ほどで交代するのは、青森県議会で10年以上続いてきた慣例だという。
 10年3月に議長に就任した長尾忠行氏は1年余り、後任の高樋憲氏も11年5月~12年6月の1年余り、そして西谷氏が約1年半務めた。いずれも自民党所属の議員だ。
 民主党の渋谷哲一議員は「元議長という肩書がほしいだけとしか思えない。議長職の重みがなくなる」と批判する。共産党の諏訪益一議員は「青森県は、核燃料サイクルや環太平洋連携協定(TPP)などの難局に直面している。簡単に議長が交代しては、県議会が県民への説明責任を果たせない」と話す。
 自民党のある県議は「法律とはいえ、任期4年は長すぎる」と任期途中での辞任に理解を求める。ただ「短期交代はあくまで慣例。県民の批判が強まれば、変更する必要性が出てくるかもしれない」と語った。
 今後も1年~1年半での交代は続くのかどうか。新議長に就任した阿部氏は「地方自治法は、議長の辞職は議会が許可すると記している。(他県と同じように)2年やれば、それでいいというのもおかしい。続けるか続けないかは、議員が決めることだ」と話すにとどまる。
 青森公立大の天野巡一教授(地方自治論)は「議会と県執行部は車の両輪だ。議長が短期で簡単に辞めてしまえば、自然と首長が主導権を握ることになる。議会と執行部のなれ合いにもつながりかねず、1年~1年半の交代は県民のためにならない」と指摘している。・・・・