前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

桜と紙きり

2009年04月04日 | Weblog
    桜の季節。記憶にある桜の最初は自宅にあったのをのぞけば、坂井町立東十郷小学校の入学式。当時は校庭を取り囲むように桜が植えられていた。学校に桜というのは、入学式の季節に見ごろだからだろう。葉が出る前に花が咲くので見映えもいい。
   式が終わり、担任となった牧野和子先生がわたしたち新入生を連れて、学校のなかを案内してくれた。その途中、K君が「ゲエー」とやった。多分、緊張していたのかもしれない。
というわけで、桜の花と「ゲエー」が6歳にインプットされた。だからというわけでもないが、お花見の酒は酔いが早いよう。

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    桜の花が「たわわ」に咲いているのも素晴らしいが、情熱を感じるのは、まさに咲こうと赤々と燃え立つようなつぼみの渦。僕が住んでいる福井市足羽川沿いの桜並木のトンネルは最高。
    福井城址の濠に、桜花が浮いたピンクの水上カーテンもまた格別。

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   紙きりの林家正楽さんが書いている。
        皆春よ、桜開くさ 寄る花見 (回文)
 4月の注文は、やはりお花見が多いらしい。
 2008年 鯉のぼり、お花見、藤娘  の順
 2007年 鯉のぼり、お花見、藤娘、松坂  の順
 2006年 鯉のぼり、イナバウアー、藤娘、お花見  の順
2005年 お花見、鯉のぼり、九代正蔵 の順
2004年 鯉のぼり、藤娘、お花見、松井  の順   ・・・・

    鯉のぼりはお孫さんへのお土産か。お花見は、家に帰って見ながら「もう一杯」。
    紙きりには、そのもののA版と、切った外側のB版ができる。
A版は注文者に。B版はご希望のお客さんに。
    僕も一度、寅さんを注文したことがある。「寅さん、おしい方が亡くなりました」と言って切っていただいた。

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    今年は冬があまりなく、春がきたせいで桜の開花も早いよう。開花のニュース、しかし、敦賀は測候所がなくなったので「開花宣言」はなし。「行政改革」は「地域の季節の話題」も切り捨てていく。
    寒のもどり、雨風もあり、落花も。「いつもと花の落ち方が違う」という声も。「ぼとっ」と落ちている、とか。まさか、経済の反映ではあるまいが。
    足羽川ぞいの桜もそろそろ寿命、といわれている。
    近くの住民のみなさんは「掃除が大変」「毛虫が迷惑」と。僕たち愛でる季節しか関心をもたない住民にはわからない苦労も多い。
    桜を楽しむためには、この時期だけの関心に終わらないことも大切だと思う。

越前湊さくら祭へいらっしゃい

2009年04月03日 | Weblog
   4月5日に、わたしの地元地域・足羽川沿いの福井市木町さくら並木通りで、「第8回 越前湊さくら祭」が開かれます。時間は午前10時から午後4時まで。
   「夢・創造事業湊地区まちづくり推進委員会」の主催です。


    ステージでは、日本舞踊、詩吟、ダンス、カラオケ、フラダンスなど。
    屋台では、うどん・そば、秋吉の焼き鳥、たなかのお好み焼き、ほーすけ文庫のスマートボール、県セルプセンターの授産商品、あずまやの赤飯・だんご、松浦商店のおもちゃ、クレープ、マイ箸づくり、昭和寿司のお寿司、たこ焼き、染元紺萬の染物販売、京都伏見龍馬通り商店街の京都物産・飴細工、婦人会の豚汁・かつ丼、楠屋のお酒、から揚げ、いか焼き、吉田魚店の弁当、ケア・フレンズのバザー、西部菓子組合の菓子販売、生ビール、1銭洋食焼き、フリーマーケット・・・・などなど盛りだくさん。


    昨今話題の、橘曙覧の居宅跡や坂本龍馬が泊まった旅館跡などをめぐる史跡探訪90分コースは、午後1時にスタートです。

    ぜひ、ご家族おそろいでおいでください。

セーレンが新入社員を自宅待機に

2009年04月03日 | Weblog
   わたしは、夕方のニュースで知って驚いた。各マスコミはセーレン新入社員の自宅待機を大きく報道している。

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■読売・・・・・東証1部上場の繊維メーカー「セーレン」(福井市)が、1日の入社式直後にグループ会社を含めた新入社員101人のうち72人に約半年間、自宅研修を命じていたことがわかった。
   昨年末からの大幅な受注減による生産調整が理由と説明している。
   自宅研修の期間は6日から9月15日までで、資格取得のための通信教育を受講させるなどし、月に2回、集合研修を行う。この間、給料の6割を支給する。同社の人事担当者は「研修期間が明ければ、9月から出社してもらう」と話している。
   セーレンは1889年創業で、資本金は約175億円。衣料用繊維製品、自動車用シート生地などを生産している。同社は3月末に国内外の派遣社員を含む従業員約780人を削減している。

■朝日・・・・・・東証1部上場の中堅繊維メーカー「セーレン」(本社・福井市)が1日に開いた入社式の直後、新入社員101人のうち72人に半年間の自宅待機を命じていたことが同社への取材でわかった。受注減による生産調整などが理由。待機中の社員には月2回の研修を本社で受けさせ、給与の6割を支払うといい、同社は「内定取り消しではない」と説明している。
    同社によると、待機を命じたのは生産ラインの担当を除く大学院、大学、高等専門学校の新卒社員で、本社採用59人、グループ会社のKBセーレン採用13人。2、3両日の研修を終えた後、6日から9月15日までが待機期間になる。その間は、語学や資格取得などの研修を勧める。セーレンの川端徹総務部長は「9月から全員に出社してもらうが、申し訳ないと思う」と話した。
    待機を命じられた女性新入社員は取材に対し、「本当に9月に復帰できるのか不安がないと言えばうそになるが、会社から与えられた(資格取得などの)課題に集中したい」と話した。
    同社は1889年創業で、社員はグループ全体で約6100人(昨年9月時点)。衣料用繊維製品、自動車用シート生地、エアバッグのほかプラズマテレビ用の電機部品なども生産している。不況で受注が落ち込み、今年3月期の業績予想では、単体の純損益は2億円の赤字。1月から全部門で月2日以上の臨時帰休を続けている。川田達男社長は福井商工会議所の会頭も務めている。
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    わたしたちは、2月9日にセーレン本社と懇談していた。
■2月9日のわたしのブログ・・・・・今日は、私とかねもと幸枝書記長が県経営者協会の会長企業・セーレンを訪ね、坪田執行役員、平野人事部長と約1時間懇談しました。
共産党の経済提言や経団連への申し入れ文書を渡し、かねもと書記長があいさつ。
    坪田氏らは「どこまで落ち込むかわからない。自動車メーカーから向こう3ヶ月間の生産予定がくるが、来るたびに変更される。メーカーも先行きわかっていない。(派遣解除など)安易にやっているわけではない。セーレン本体で非正規社員7百数十名のうち96名を削減した。内部留保の取り崩しというが、車の開発費は1台数千億円。GMなどの問題は、開発費が少なくなって人件費に回っていた問題あるのでは」などと説明されました。
    実態はなまなましく聞けました。しかし、大企業の何千億、何兆円という内部留保や株主配当を見直して、雇用を維持すべき、というわたしたちの主張とは平行線。

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    懇談のなかで、「GMなどの問題は、開発費が少なくなって人件費に回っていた問題あるのでは」と説明しているように、セーレンは人件費より開発優先の姿勢、つまり、いまの雇用より将来の経営を優先する姿勢であることが読み取れる。
  
    読売が「同社は3月末に国内外の派遣社員を含む従業員約780人を削減している」と報道しているように、わたしたちとの懇談時点では96名だった削減が年度末には780人の削減になったようだ。
    非正規社員につづいて、今度は新入社員が「犠牲」になった。

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   しかし、雇用契約というのは、使用者の責に帰すべき事由により、労働者が労働力を提供できなくなった場合には、民法の規定により労働者は賃金を受ける権利を失わない。
つまり賃金全額を請求できる。
    今回、セーレンは、労働基準法の規定での最低限の支払い、100分の60以上の手当の支払いとした。法の趣旨は、4割分の支払い義務を免除したものではなく、6割分の支払いを罰則付きで命じたものであるので、この最低ラインしかしめさなかったことは、新しい福井県経済界のリーダーとしての資質が問われることになるだろう。

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    これまでも複数の関係者から、「収益見込めないところは3割人員削減をとのお達しがあった」「労働組合も会社とグルで全然だめ。派遣労働者の解除は正社員を守るため、なんて言っている。休業で給与4割カット認めている。新入社員も組合には守ってもらえないかも」「カネボウの買収や、豪華な本社ビルに100億単位でつぎこんで、雇用を守らないのはおかしい。人は城、でなく踏み台だ」「トヨタの車のセールス、紹介まで押し付けられる」などなど、告発や批判がわたしたちにも寄せられていた。
     県庁の幹部からも「セーレンの人事管理には問題がある」との指摘も聞いた。
     社会人としての出発にいきなり冷水をかけられた新入社員。自宅待機中もせめて賃金の全額を支払うべき。そして1日もはやく職場での仕事についてもらうよう経営陣は努力しなければならない。ワークシェアをいうなら、経営陣の給与をカットし、株主配当を削減して、新入社員の人件費を捻出すればいい。

     福井県経済界トップの企業のこのような対応に、労働局も西川県政もきちんと対応しなければならない。
このようなケースが拡大しないようにしなくてはいけない。
  

みたび許すまじ増税を

2009年04月03日 | Weblog
    消費税がはじまって20年。消費税の年に生まれた子がもう成人。「こんな悪税、かつての取引高税のようにつぶれるよ」と言われたがしぶといねえ。さらに、福祉のために10パーセント前後に増税計画だから、ますます「意気軒昂」。国会では自民党、公明党、民主党、みんな消費税増税すすめる政党だから、強気。

    しかし、もともと福祉のため、高齢者社会のため、と言われてきて、せっせと納めているのに、福祉・暮らしはよくなるどころか、悪くなるいっぽう。「100年安心」どころか、明日が不安、という方が激増。
   実際どうか。
   今週4月5日号の「しんぶん赤旗」日曜版がわかりやすい。この20年間の変化やいかに。
 ▼サラリーマン医療費の窓口負担  1割から3割に
 ▼70歳以上医療費の外来     月800円から1割に
 ▼国民健康保険税         5万6374円から8万4367円に
 ▼国民年金保険料        月7700円から1万4660円に
 ▼厚生年金支給開始年齢     60歳から65歳に移行
 ▼特別養護老人ホーム待機者    2万人から38万人に   ・・・・

  いったい消費税は福祉、年金に使われずなにに消えたのか。

   この間の消費税収は   213兆円

   この間の法人税の減収は 182兆円
 
   国民から税金まきあげて、トヨタやキャノンやパナソニックなどの税金が安くされた。

   これ、自民党や民主党などへの企業献金、賄賂の成果かな。

   消費税は平等だ、と知ったかぶりして言う奴もいる。

   「年収1億の人も、年収200万のワーキングプアも、コンビニで買ったものが同じなら、支払う消費税も同額だ。だから平等だ」と。

   しかし、年収にたいする消費税の負担割合は格段の差。
    年収  214万円  の人の消費税負担率は   4.2パーセント
     〃  556万        〃       2.6パーセント
      〃 1646万        〃        1.6パーセント
   
    収入に応じて税率をあげる税金のほうが実は平等。消費税の平等論はごまかし。
企業でも街の中小企業は大変だが、輸出大企業などは消費税が戻ってくるから「儲かってる」ぐらい。
    大企業や高額所得者に優しく、中小企業・商店や庶民に冷たい消費税。

    みたび許すまじ増税を、われらの上に、だ。

貧困の連鎖をとめよう

2009年04月02日 | Weblog
   福井市内の知り合いのMさんからのメールに考えさせられました。

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    ・・・・日曜日に青少年育成会の地域の会議がありました.自治会長から下りて仕方なく 役員を受けたのですが,せっかくだからと行ってやるべきことをやっていないのではないかと言いました.このためにいったようなものですから.それは今    高校に行けない生徒 朝ご飯がつくれないオーバーワークの親など貧困が青少年を襲っている,なのに,早寝早起き朝ご飯ののぼりを立てる こんなことは悪いことでないが 私はおかしい,違和感を持つと言いました.それは政治の問題だから 会としてはなにをしたらいいのか などの意見もでました.政治の問題かもしれないが 政治家に任せてはだめで 主権者の私らが育成会が署名を集めて行政になすべきことをさせる こうしたことなどなすべきことがあるのではないかと訴えました.子どもは大人の鏡で 大人がこどもをこんな状態にしてしまい それでも会では 早寝早起き朝ご飯の のぼりではおかしい. 
    そうした発言,そう思う,おかしいことはみんな感じている,地域で学校に行けない子が何人いるのか 賛同の声が上がました.市の上部の会議で でてきた意見を伝えてみるとなりました.・・・・

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    先日も大学の教官と話していたら、「県内でも休学する学生が増えている。明らかに親の失業などの背景がある」「福井県立大学では学費の半期の免除制度もつくった」「今後、こういう学生は増えてくるので制度の拡充が必要」「教育に国も県ももっと予算を回すべきだ。新幹線などより人づくりこそ優先すべきだ」などのご意見をお聞きしました。
   そのとおりです。
   3年前の県議会でわたしは、次のように質問していました。
  
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   2006年3月福井県議会・・・・・今回の予算案では、少子化対策として、「ふくい3人っ子応援プロジェクト」が打ち出されております。これはこれでいい話ですが、しかし、幾らきれいな花だけ咲かせようとしても、地面の養分抜きには大きな成果は上がらないと考えます。その一つは、雇用対策です。今、県内の学校でも、給食費や教材費が払えず、就学援助を受ける家庭が増大している実態を見ても、子育て世帯の家計が悪化しています。パート、アルバイト、派遣ではなく、正規雇用の拡大こそ、若年層、子育て層を中心に進めることが必要です。
     昨年6月に経済産業省産業政策局が「将来世代の活力の向上」という資料を発表しました。この調査では、収入の不安定な低所得者層において未婚率が上昇していることが明らかとなっています。
    男性では、年収350万円以下では未婚率が5割を超えています。また、県の予算ではニート対策も打ち出されていますが、国の調査では、年収300万円未満の低所得者世帯から無業者になる若者が多くなっているとの調査結果が明らかにされています。つまり、国の調査結果からも、今日の少子化やニートの背景には、小泉内閣の構造改革による家計所得の貧困の拡大という問題があるわけであります。小泉構造改革はさらに庶民増税を進め、これが国民健康保険税や介護保険料などの計算にもはね返り、何重もの雪だるま式の負担増を国民にもたらします。ここに抜本的な地方自治体の支援を強めることが求められているのではないでしょうか。
    国の調査では、事業従事者のうち正社員は20万5,256人、正社員以外は7万4,556人、臨時雇用は1万5,585人、派遣・下請は1万4,102人などとなっております。県の統計でも、この間、正規雇用が減り、非正規雇用が増大していることが明らかになっています。
   そこで、お尋ねします。先ほどの国の調査でも、家計所得の低さが少子化やニートの背景にあることが明らかになっているわけですが、県として、正規雇用を拡大し、家計所得をふやす手だてをどのようにとられるのか、お尋ねをいたします。

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    貧困の連鎖を止める。親の経済的理由で、進学を断念したり、休学・退学する学生をなくすことは政治の責任です。

益川敏英教授と爆問学問

2009年04月01日 | Weblog
    昨日は、打ち合わせや、訪問活動、生活相談。夜の訪問活動では、福井市内の婦人党員の方と地域訪問。ところが、訪ねたお宅でご不幸があり、枕経の最中。わたしたちもお参りをさせていただきました。最初、奥さんはそのことを仰らずに、わたしたちの話に耳を傾けてくださったのです・・・。
その後は、民主党のポスターが貼ってあるお宅でも「民主党にもあんなお金が流れているなんて驚いた。共産党は企業献金に頼らず立派だ」と激励されたり、「夫は入院していますが、いつも共産党だけは信頼していました」など対話がはずみ、ゆく先々で6人の方に赤旗新聞を読んでいただくことになりました。地道な活動が理解されてきていることを実感。

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   夜のNHKをつけたら、加藤周一さんのまなざし、憲法9条を守り抜く凛とした迫力。
つづいて爆問学問。爆笑問題がノーベル賞の益川敏英教授と語り合い。「机に向かうと思考が止まる」「面白い・・・から程度の高いものにあこがれた」「宇宙誕生のCP対称性の破れは1億分の1の確率ぐらいの粒子の消え残り」「クオークの種類。風呂のなかで考えていたら、3つがダメなら6つがある、と。しかし先輩からは『益川君、本当に6つもあるとおもっているの』といわれた」「UFOはいない。タイムマシンはできない。宇宙人はいると思う。が、地球にきていることには否定的」・・・・など縦横に語られました。
1億分の1の確率ぐらいの粒子の消え残り、がこの世ですか。
なぜ「反粒子」がなくなったか、は説明できるのでしょうが、その本質はどこにあるのでしょうか。
地球で観測できる太陽のような恒星はいくつあるのか・・・17等星までで1600万個だといいます。「宇宙人はいると思う。が、地球にきていることには否定的」。
益川さんは九条の会の講演でソマリアへ自衛隊をおくることに強く反対した、と報道されていました。現実の課題に真摯に立ち向かう科学者です。