前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

関西電力美浜原発事故

2009年04月17日 | Weblog
   関西電力美浜3号機事故から今年の8月で5年がたつ。わたしは、「もうひとつの8月9日」として福井県民が忘れてはならないし、関西電力はじめ電力事業者をきびしく監視する礎としなくてはいけないと思う。
   資料を整理していたら、当時私が書いた取り組みメモがでてきた。分かりにくいかもしれないが紹介する。

         ★

 タービン建屋 配管が破断し、高温の蒸気と熱水が建屋に充満。4人死亡、7人重軽傷。全員大阪に本社のある木内計測社員。

事故対応
8/9
  17:00 佐藤県議、渡辺三郎常任 事故の報を議会で聞き、原子力安全対策課へ
        事故資料
        国会議員団・塩川衆議院議員室に国会調査要請
  18:30 ふたたび、原子力安全対策課へ。あらたな資料提供なし
8/10
  10:00 県議会全員協議会 知事が事故について説明。佐藤議員「稼働中の原発もふくめて安全総点検を。プルサーマル計画は白紙に」と要求。その後の県の対応は基本的にこの線でうごいた。
  10:40 国会調査団 福井県入り
        吉井、塩川衆議院議員、木島前議員ら
  11:00 臨時県議会 福井豪雨対策予算全会一致で可決 13:00

8/11
  政府交渉 
13:00 経済産業省原子力安全保安院
      吉井衆議院議員、木島前議員、佐藤県議、宇野政策委員長、
上原、山本敦賀市議
14:30 急遽、山口衆議院議員室の協力で厚生労働省レク
      労働安全衛生の原発事故へのかかわり

8/12
  11:30 福井県へ申し入れ 旭部長、原子力安全対策課長ら応対
  13:00 福井労働局へ申し入れ 木下課長ら応対

8/13
  09:00 県議会 美浜事故調査。関電から説明、事故現場視察

8/14
  11:00 事故犠牲者4名の「お別れ会」に参列。佐藤県議、上原敦賀市議。・・・・・

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   事故の第一報がはいった時、たまたま県議会控室で渡辺三郎元県議と話していた。すぐ国会議員団に調査を依頼し、翌日には調査団が入った。翌々日には、わたしたちが原子力安全保安院、厚生労働省に出向いて、要請をおこなった。
  日本共産党国会議員団の「国民本位のスピード」を実感した。
  8月14日に開かれた犠牲者のお別れ会にも参列した。同僚の男たちの号泣は忘れない。県議会議員も地元議員は参列していたが、嶺北地域の議員の姿は私以外なかった。県庁幹部の姿もなかった。
  なんの落ち度もなく仕事をしていた下請け作業員。
  事故の本質は、関西電力の「利益優先」体質。以前は、原発の運転を停止してから作業していた内容を、「定期検査期間を短縮し、儲けを増やす」ために、運転しながらおこなわせた。配管管理の下請けまかせのずさんさも大本にあった。

     ★

   事故から5年がたった。国や電力事業者は検査の間隔を延長し、なるべく長く原発を動かす方針を決めた。綺麗な言葉を並べるが、「儲けのため」だ。
   政府は、この危険な原発推進に国民の税金を湯水のようにつぎこんでいる。
   こんな調子ならまた大事故がおこるかもしれない。きっかけは大地震かもしれない。
   危険な原発一辺倒の政治をしっかり監視し、いざという時は「国民本位のスピード」で働く日本共産党を大きくしていただきたい。福井、新潟、石川・・・事故つづきの原発をかかえる北陸信越地域に日本共産党の衆議院議員がいないのはなんとも、住民にとっての大きな不安材料ではないか。