前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

貧困の連鎖をとめよう

2009年04月02日 | Weblog
   福井市内の知り合いのMさんからのメールに考えさせられました。

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    ・・・・日曜日に青少年育成会の地域の会議がありました.自治会長から下りて仕方なく 役員を受けたのですが,せっかくだからと行ってやるべきことをやっていないのではないかと言いました.このためにいったようなものですから.それは今    高校に行けない生徒 朝ご飯がつくれないオーバーワークの親など貧困が青少年を襲っている,なのに,早寝早起き朝ご飯ののぼりを立てる こんなことは悪いことでないが 私はおかしい,違和感を持つと言いました.それは政治の問題だから 会としてはなにをしたらいいのか などの意見もでました.政治の問題かもしれないが 政治家に任せてはだめで 主権者の私らが育成会が署名を集めて行政になすべきことをさせる こうしたことなどなすべきことがあるのではないかと訴えました.子どもは大人の鏡で 大人がこどもをこんな状態にしてしまい それでも会では 早寝早起き朝ご飯の のぼりではおかしい. 
    そうした発言,そう思う,おかしいことはみんな感じている,地域で学校に行けない子が何人いるのか 賛同の声が上がました.市の上部の会議で でてきた意見を伝えてみるとなりました.・・・・

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    先日も大学の教官と話していたら、「県内でも休学する学生が増えている。明らかに親の失業などの背景がある」「福井県立大学では学費の半期の免除制度もつくった」「今後、こういう学生は増えてくるので制度の拡充が必要」「教育に国も県ももっと予算を回すべきだ。新幹線などより人づくりこそ優先すべきだ」などのご意見をお聞きしました。
   そのとおりです。
   3年前の県議会でわたしは、次のように質問していました。
  
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   2006年3月福井県議会・・・・・今回の予算案では、少子化対策として、「ふくい3人っ子応援プロジェクト」が打ち出されております。これはこれでいい話ですが、しかし、幾らきれいな花だけ咲かせようとしても、地面の養分抜きには大きな成果は上がらないと考えます。その一つは、雇用対策です。今、県内の学校でも、給食費や教材費が払えず、就学援助を受ける家庭が増大している実態を見ても、子育て世帯の家計が悪化しています。パート、アルバイト、派遣ではなく、正規雇用の拡大こそ、若年層、子育て層を中心に進めることが必要です。
     昨年6月に経済産業省産業政策局が「将来世代の活力の向上」という資料を発表しました。この調査では、収入の不安定な低所得者層において未婚率が上昇していることが明らかとなっています。
    男性では、年収350万円以下では未婚率が5割を超えています。また、県の予算ではニート対策も打ち出されていますが、国の調査では、年収300万円未満の低所得者世帯から無業者になる若者が多くなっているとの調査結果が明らかにされています。つまり、国の調査結果からも、今日の少子化やニートの背景には、小泉内閣の構造改革による家計所得の貧困の拡大という問題があるわけであります。小泉構造改革はさらに庶民増税を進め、これが国民健康保険税や介護保険料などの計算にもはね返り、何重もの雪だるま式の負担増を国民にもたらします。ここに抜本的な地方自治体の支援を強めることが求められているのではないでしょうか。
    国の調査では、事業従事者のうち正社員は20万5,256人、正社員以外は7万4,556人、臨時雇用は1万5,585人、派遣・下請は1万4,102人などとなっております。県の統計でも、この間、正規雇用が減り、非正規雇用が増大していることが明らかになっています。
   そこで、お尋ねします。先ほどの国の調査でも、家計所得の低さが少子化やニートの背景にあることが明らかになっているわけですが、県として、正規雇用を拡大し、家計所得をふやす手だてをどのようにとられるのか、お尋ねをいたします。

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    貧困の連鎖を止める。親の経済的理由で、進学を断念したり、休学・退学する学生をなくすことは政治の責任です。