前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福祉問題で福井市と交渉

2009年04月30日 | Weblog
   4月28日に福井県社会保障推進協議会の福井市への申し入れに参加しました。
   能登事務局長を先頭に総勢10名。共産党からは、かねもと書記長、西村、鈴木両市会議員、私が参加。テーマは、後期高齢者医療制度、介護保険、国民健康保険、生活保護、と「重い」テーマぞろいですが、時間はたった30分。
   民主医療機関連合会の堀田さんがまとめてくれた福井市の回答の一部を紹介しましょう。私の一言コメントも付けました。

 
<後期高齢者医療制度>
福井市:現時点での状況は、資格証の発行要領が定まったところ。対象をどうするか?資格証発行の国の統一基準を待っていた。東村広域連合長が厚労省に「基準を示して欲しい」を要請してしていたが、「示す」「示さない」と二転三転。広域連合間でも意見が分かれていて、「基準を決めて欲しい」「自由にさせて欲しい」のせめぎあい。ただ、最近福井新聞や赤旗で言われたように、最近低所得者・病人は資格証発行の対象にしないという一定の案を示し始めた。今は意見を吸い上げている段階。協議がなされていくのではないか?個人的には、後期高齢者医療制度は老人保健法の流れも汲んでおり、少なくとも国保の資格証基準よりはゆるいものであって欲しいとは思う。他の市町村はどう思っているかわからないが、広域連合にはそういう意見を上げたいと思う。

さとうコメント:国の右往左往に地方自治体が迷惑している姿がありあり。ごちゃごちゃ言わずに、きっぱり廃止ですっきりさせましょう。総選挙が勝負です。

<国保>
福井市:①福井市は6ヶ月期限の短期保険証を約1800件出している。1ヶ月期限などにしてしまうと、1ヶ月期限の保険証の切り替えや発送だけのために専属の職員が必要になってしまう。被保険者のためというのもあるが、こうしたところに人件費を使いたくないという理由もある。②政令改正により、4月1日から義務教育中の無保険の子どもには国保証を渡すことになったが、それより早く、3月下旬には各家庭に発送し、未着や戻りなどもなくすべての子どもの手に渡った。③「留め置き」ということはやっていない。「住所不明」は、長期不在・住民票を異動しないままの転出など、渡したくても渡せない、郵送してもあて先不明で返ってくるような世帯がほとんど。

さとうコメント:事実上保険証が奪われていた249世帯のこどもたちに保険証がとどいたことは1歩前進。私も県議会議員時代からくり返し取り組んできた問題だけに嬉しい。さらに18歳以下の高校生らの「無保険」をなくそう。

<介護保険>
福井市:①「経過措置希望」に関しては、必ず本人に連絡し、おしらせしている。②加算の影響については、まだ市のほうに声は寄せられていない。③待機者数は150名前後で変化はない。内訳としては、グループホームや老健に入って特養を待っている人は除いている。

さとうコメント:以前のブログでも老人保健施設での懇談を書いたが、介護保険改悪での深刻な実態がでてくるのはこれから。この問題も大本にメスを入れないと。それにしても福井県に溜め込まれた介護保険の24億円もの基金は県民のために活用できないものか。

<生活保護>
福井市:治療・療養中の人に対する就労の斡旋は今後ないようにしたい。申請後の決定は通常2週間くらいで終わるが、扶養義務者照会や資産調査などによっては1ヶ月かかることもある。福祉住宅に希望者全員が入れるようにするのは、予算の関係上難しい。福祉住宅は2、3戸水漏れで使用不可能。

さとうコメント:「派遣切り」などでホームレスも急増している。いまある福祉住宅や公営住宅を活用して、「住居のない県民」の解決を図ることに行政ももっと知恵を出し合うべき。住居確保を促進させる厚労省の通知の内容も知らないみたいだったが、福井市の怠慢か、福井県がきちんと説明していないのか。こんなことでは困ります。