前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

税金で「みこし」を製作?

2010年08月16日 | Weblog
     昨日は、終戦記念日。鈴木しょうじゅ市議とともに、福井市内で街頭演説をおこない、「日本共産党は、かつての戦争に反対した政党です。憲法9条、しっかり守りいかします。民主党が狙う衆院比例定数削減は、9条守れ、の政党を国会からしめだし、民主・自民による憲法改悪政治につながりかねません。日本共産党と力をあわせて、憲法9条守りぬきましょう」などと訴えました。激励ありがとうございました。


     その後、義父の墓参に大野市へ。姪がみこしを担いだというビデオを見せてもらいました。


     福井新聞・・・・・第43回おおの城まつりの新企画「中学生みこし・ダンスパフォーマンス」が14日、福井県大野市の六間通りで繰り広げられた。若さあふれるパフォーマンスで15、16の両日夜にあるメーンイベント「越前おおのおどり」ににぎわいをつなげた。また、越前大野城を築いた戦国武将・金森長近の正室「お福の方コンテスト」も開かれた。

 「中学生みこし・ダンスパフォーマンス」は越前大野城築城430年祭の記念事業として、市教委を中心に企画された新イベント。今後も城まつりに合わせて開催し、若者による新たな伝統文化を創造する狙い。

 市内全5中学の1、2年生約480人が参加。「大野音頭」の歌詞に出てくる四季をテーマにした4色の法被に、5中学の学校名を染め抜いた豆絞りの鉢巻き姿で登場。「せいやっ、せいやっ」と声を合わせて1基約175キロのみこしを担ぎ、六間通り130メートルを元気よく練り歩いた。 ・・・・・・

 

       そこで話題に、・・・・・「このためにみこしを4基もつくったそうだが、税金のつかい方としてどうかな」「神社に関係するみこしなら、大野市として税金を支出するのはいけないが。このビデオをみると神社は無関係みたいだ」「それにしても税金の使い方としてはどうかなー」「だいたい430年祭、って中途半端じゃない。400年とか450年ならわかるけど」・・・・・辛口談義はつづきました。

しかし、みこしは神道そのものであり、双方から議論をよぶのではないかな。「若者による新たな伝統文化を創造する狙い」というのであれば、「舞台装置」も新しいものを考えてほしかったね。



困ったもんです宮内庁「国会漫才」

2010年08月15日 | Weblog
昨日は墓参でした。
お墓、といえば、先日、原発問題講演会と原発「もんじゅ」調査に来福された吉井英勝衆議院議員と車中いろいろ話す中で、昔のお墓、古墳の話で盛り上がりました。越前出身の継体天皇の話からです。

吉井議員の質問内容が、「国会漫才」というHPで取り上げられているというので、さっそく拝見。
ネット上でも相当話題になっているようです。

なにが話題か。まずは、HPからの引用をご覧ください。・・・・・・・・・・


             ★

太田茶臼山古墳は出土物の年代が合わないので、継体天皇陵ではないことがすでに分かっています。その一方で、散歩コースの今城塚古墳が継体天皇陵である可能性は非常に高いのです。
つまりこういうことです。

宮内庁は天皇の墓でないことが確実な古墳の静安と尊厳を守りつつ、天皇の墓であることが確実視されてる古墳が大阪のおばちゃんの足蹴にされてることを看過している。

これが現代の "王の墓守" の姿です。



宮内庁が採用している陵墓の比定*3は、江戸から明治にかけて行われたもので、現在の学識からすると明らかにおかしいものが少なくありません。

継体天皇陵の他にも、先のid:y_arimさんのエントリで紹介されている平城天皇陵(平成天皇陵じゃないよ!)なども「これ絶対違うよね(笑)」ということで学者の見解が一致していますが、宮内庁は改める様子がありません。



古墳の調査について、宮内庁は非常に反知性主義的態度を示し、「己の間違いを正したくない」というエゴを丸出しにしてるのです。



はい、ここまでが前フリです。

これを踏まえて、タイトルにある「国会漫才」の話をします。



実は上記のような、宮内庁の「おかしさ」を共産党の衆議院議員・吉井英勝センセが国会で指摘しているんですね。

宮内庁 VS 共産党って直接対決じゃないですか!(何の?)



ところが、この対決はまるっきり議論がかみ合わず、漫才みたくなってるんですね。

吉井センセが共産主義者らしく唯物史観的なツッコミをかますのですが、宮内庁は皇国史観でボケたおすという、異常世界です。

吉井センセの質問趣意書と、政府(宮内庁)の答弁書から、抜粋してみましょう。



吉井センセの質問

学術的に重要と考えられる古墳が陵墓として宮内庁に管理され、自由な学術調査の対象になっていない現状は、わが国のみならず東アジアの古代史解明のための障害となっているのではないか。

(意訳)きみな、古代史解明のために古墳掘らせろや



宮内庁の回答

(前略)部外者に陵墓を発掘させたり、立ち入らせたりすることは、厳に慎むべきことと考えているが、御指摘の「古代史解明のための障害」が生じないよう、学術研究上の要請にこたえるため、陵墓や陵墓参考地の本義に支障を及ぼさない限りにおいて、保全工事に伴う調査の際の見学の実施や調査結果の公表等に努めているところである。

(意訳)へいへい。協力させて貰いますぅ。じゃあ調査はワシらが工事のついでにやるとして、部外者の立ち入はあきまへんで、あと結果の公表はワシらの都合で恣意的にしますんで、あしからずぅ~。



のっけからこれですよ?

吉井センセのド直球のツッコミに対して、自分ルールでボケる宮内庁。全くかみ合ってません。

例の卑弥呼の墓の有力候補である箸墓古墳については、吉井センセが「そもそも、モモちゃんなんていないだろ!」と、唯物史観からすれば当然のツッコミを入れますが、これに対しても宮内庁はさわやかにボケます。



吉井センセの質問

奈良県桜井市にある箸墓古墳は、初期ヤマト政権が成立した時期の最大級の前方後円墳で、邪馬台国の女王・卑弥呼の墓ではないかとも考えられ国民から強い関心を集めている。宮内庁によれば、箸墓古墳にはヤマトトトヒモモソヒメが葬られていることになっている。ヤマトトトヒモモソヒメは現在の皇室の先祖なのか。そうであれば、その根拠を明示されたい。

(意訳)ゆうてもな、モモちゃんおらんやろ? 今の皇室と関係ないがな。あるっちゅうなら証拠みせーや



宮内庁からの回答

宮内庁としては、古代の皇室の歴史については、歴史学者の間でも諸説あるものと承知している。

(意訳)ああ、はいはい、モモちゃん不在説ね。承知してまっせ。で、それが何か?





吉井センセの質問

宮内庁によれば、ヤマトトトヒモモソヒメは考霊天皇の娘であるといわれている。考霊天皇は何世紀に存在した人物なのか。

(意訳)きみな、モモちゃん、考霊天皇の娘やゆうけど、そもそもいつのの人なんや?



宮内庁からの回答

「日本書紀」等によれば、倭迹迹日百襲姫命は孝霊天皇の皇女とされているものと承知している。

(意訳)そりゃ、孝霊天皇の娘やから、孝霊天皇の娘ちゅうことで承知してまっせ。で、それが何か?



「承知している」というのは、宮内庁的には "スベらないボケ" ですね。



例の継体天皇陵などの、明らかに違う墓についてのツッコミにも、宮内庁は徹底的にボケたおします。



吉井センセの質問

(前略)

太田茶臼山古墳、西殿塚古墳、市庭古墳の被葬者は誰であるのか判明しているのか。

 また、考古学的にみて明らかに時代が正しくない陵墓について宮内庁はどういう見解をもっているのか。宮内庁の比定が考古学的見地から誤っている古墳は、宮内庁の管理から外して文化庁に移管すべきではないか。

(意訳)きみな、明らかに比定が間違ってる古墳は、間違い認めて、管理を文化庁に移さなあかんで



宮内庁からの回答

御指摘の「太田茶臼山古墳」、「西殿塚古墳」及び「市庭古墳」は、それぞれ第二十六代継体天皇三嶋藍野陵、同皇后手白香皇女衾田陵及び第五十一代平城天皇楊梅陵として治定している。

 宮内庁としては、陵墓の治定を覆すに足る陵誌銘等の確実な資料が発見されない限り、現在のものを維持していく所存である。

(意訳)はて、ワシらが間違っとる? なんのことでっしゃろ? ほうほう、科学的な年代測定? あー、そら関係ありませんなぁ。そんなんでいいがかりつけられても困りますわぁ。まあ、陵誌銘でも出てきたら考えんでもないですけどなぁ。顔洗って出直して貰えますか?



現代の考古学の見地とか全否定ですよ?!

いけしゃーしゃーと「確実な」とかいってますけど、この3つの古墳の比定が間違ってるのは確実です。アヤしい古墳はもっと腐るほどあるんですが、吉井センセは絶対確実に間違ってるといえる3つを挙げてるんですね。それでも認めないわけです。

あと、ちょっと分かりづらいと思うので補足しますが、「陵誌銘が出てくるまで認めない」ってスゴイこといってるんです。一休さんの「屏風から虎を出せ」に近い。

陵誌銘というのは、"その古墳が誰の墓か分かるように記したもの" くらいに考えて下さい。海外では古代の墓にそういうものが一緒に埋まってたりします。

ところが、日本の古墳からはほとんど陵誌銘が見つからないので、古墳の比定が議論を呼ぶのです。その上、宮内庁は肝心の古墳を封印して掘らせようとしません。

それらを踏まえた上で陵誌銘を出せといってるんですね。ボケたフリしてえげつない。・・・・・・・・


                     ★

   ・・・・・・とこんな感じで、面白い。検索で「国会漫才」とやれば出てきますので、関心のある方はぜひご覧になって、宮内庁がいかに非学問的な組織で、日本の歴史学を妨害しているか、はっきりします。

しかし、この作者は相当かかる問題に詳しい人なのでしょうね。

しかし、「天皇家」の報道では、「研究者」としての報道もいろいろみられます。魚類や鳥類や中世史・・・などではなかったか。ここは、どなたかにぜひ日本古代史・古墳の研究者となっていただき、学問のメスをいれていただきたいと思いますね。

外からの日本共産党の学問的追及と、内部からの学問的追及と・・・・・・宮内庁のあつい壁をやぶることができるでしょうか。

今日は終戦記念日。皇国史観など非科学的な歴史観で「天皇のために」と多くの国民の命が奪われ、世界諸国民に多大な被害を与えた。
あのような過ちを繰りかえさないためにも、解明されるべきでしょうね。



福井県議会政務調査費におもう

2010年08月14日 | Weblog
昨日は、街頭宣伝をおこないました。足を捻挫して、しばらく休んでいたのですが、「口が捻挫したわけではない」という冗談もあり、街頭にでた次第。

通行する車などからの激励も多かったです。あるお宅では中学生ぐらいの男の子がでてきて最後まで聞いてくれたので、お礼にいくと、すぐそばでご夫婦も聞いてくださっていました。ありがとうございました。

さて、市民オンブズマン福井が1ヶ月ぐらい前にHPで政務調査費の調査活動を紹介しています。
以下、該当部分を紹介します。・・・・・・・・・・


         ★

・・・・・・・・・福井県議会は月額で会派に1人あたり10万円、個々の議員に20万円、福井市議会は個々議員に月額15万円が、議員報酬とは別に公費から支給されている。ちなみに、民間企業に勤める人の平均年収は約430万円であるという。(国税庁の2008年分民間給与実態統計調査/7月10日西日本新聞)

私たちは7月1日に先ず、県議会、市議会双方の収支報告書のコピーを入手し、会派および個々の議員の費目ごとの支出金額等が比較できる一覧表を作成し、さらに県議会図書室に4回足を運んだ。(7月11日現在。福井市議会の方の検証作業にも近々に出かける予定。)まだ全部の閲覧ファイルに目を通したわけではないが、現時点で気づいたことを挙げてみる。


 0円、0円、90万円、265万円、2575万円、3286万円、これは2004年度2009年度までの県議会政務調査費残額の推移。2007年度まで公開されていたのはA4版の収支報告書のみ。2008年度に添付資料の義務付けが始まったが、ほとんどが領収書の類のみ。比して、2009年度からは、県外・国外の視察については視察報告書、懇談(親)会負担金を伴うものについては事前開催通知、県政報告書(議員の活動だより)についてはそのコピー等の添付が義務付けられるなどマニュアルが改正された。


 昨年、政務調査費支出について、議長への公開質問状、住民監査請求と立て続けに行ってきたことの成果だと考えているが、今回24%にあたる3286万円が返還されたのは、それらの添付書類が増えたせいもあるのだろうか。

 ところが記述の視察報告書は、定型様式に数行の記述がほとんどで、報告でなく記録、もしくは手帳のメモ程度。A4版に報告文を作成しているケースもあるが、政務調査活動の成果については分からない。ただ、昨年度の「小原風の盆視察」というようなのは見当たらないから、報告書作成?によりイージーな視察が少しは減ったのかも?

資料購入費中、昨年度目立った多種多様の各種新聞購入代が、今のところは見当たらなかった。また事務費は使い勝手の便利な費目らしく、事務所の家賃、ノートパソコン、事務所で使う掃除のモップ、コンビニでコピーしたコピー代=15円(30円の1/2按分)まで、いろいろ支出されていて興味深い。


添付された県政報告書(コピー)には、政務調査費について見解を書いている議員もあった。“何かと批判の対象になるが、厳しい監査を受けている云々”といった内容だった。しかし、昨年度は監査委員が監査期間後に、一部の不適切な市支出について議会側に証拠資料を提出させ、支出の正当性を認めている。厳しい監査だとは、あまり思えないのだが・・


そもそも無駄遣いを含め行政を監視し、よりよい政策を示すのが議員の役割。その地方議会の調査研究を充実させるため、税金から支給されるのが政務調査費なのだから、監査が厳しいと言う前に、議員自らがその使い方に厳しい姿勢を見せるのが筋ではないかと思ったことだった。以上、中間報告まで。(事務局 伊東晴美)・・・・・・・・・・


             ★

    支給額の4分の1が返還・・・・・以前まるまる使いきっていた政務調査費の使い方がいかにずさんだったかうかがわれる。
それにしても、会派、議員によって違うのだろうが、「返還が美徳」ではなく、それは結局、県民のために働いていない、仕事が不十分ということの告白にもなる。もちろん、金額がかさむ「海外視察」で費消するのは論外だが。
   以前も提案したが、「県庁理事者」を時には追い込む、時には動かす政務調査活動こそ求められている。
   まあ、「なれあい議会」に期待するのが無理というものか。


多重債務者対策で福井県と懇談。8代目林家正蔵「真景累ケ淵」

2010年08月13日 | Weblog
  昨日は、鈴木市議とともに多重債務者対策の件で福井県庁で県民安全課の栗波課長らから対策の状況をうかがいました。

わたしたちの問題意識は、法改正で「借金」できなくなった方への対策・対応、個人営業の方もふくめての資金調達の際に「多重債務者」「債務整理者」であることがネックになっている問題の対応などでした。

   課長らは、「県として多重債務者対策協議会を開催して、変更の周知徹底など相談している。無料相談などの窓口紹介もおこなっている。今後も関係機関と連携していく」などと答えました。

 しかし、この「水準」では、今後あらたに発生する課題に対応できない恐れがあります。課長も、「今後どうしていくか、困った問題だ」と。わたしたちは、「県としても国につよく要求し、社会福祉協議会で扱う資金について、保証をおこなうなどの制度をつくり、より生活や営業に困っている県民に必要な資金の手当てがしやすい制度にしていただきたい」と要求しました。

   消費生活センターへの多重債務相談も、4月12件、5月13件、6月28件、7月23件、と増加傾向です。まだまだ、厳しい「経済状況」がつづくだけに、深刻な事案の発生が予想されるだけに、国、県あげた対応が求められます。
 

             ★

   昨夜は、8代目林家正蔵口演による圓朝作怪談「真景累ケ淵」をじっくり聴きました。数年前には映画化もされています。怪談をじっくり聴いたのは久しぶりです。
師匠は、公演のギャラが多いと返却して弟子を悩ませた、という実直な人柄だったようですが、噺もそのような運びでしたね。ゆったりとした運びに、よけい怖さを感じました。
選挙では日本共産党を応援していただいていました。金子満広さんとの対談なども思い出しましたね。

井出孫六「すぎされない過去」より

2010年08月12日 | Weblog
みすず書房から出た井出孫六「すぎされない過去」を読む。桐生悠々に触れていた。「桐生悠々の評伝を書いたのはもう20数年前だが・・・」と2002年に書いている。
岩波新書の「抵抗の新聞人 桐生悠々」は大学生のわたしに大きな衝撃をあたえた1冊だった。

井出氏は桐生の5男の昭男氏から父君の残した短冊をもらったという。「あるぷすのはれた日に兵士の魂祭る」と流れるような墨で書かれているもの。たぶん日中戦争が始まったころの「英霊」の帰還の哀しさをうたったもの・・・・この遺墨だけは、いまも書斎に掲げている、と書く。


原爆の日がすぎ、まもなく終戦の日を迎える。

「嗤う」べき政治が、いまもある。虎視眈々と憲法改悪をねらっている。衆院比例削減はその一里塚だ。

この日の「願い」が曇らないように、わたしも学生時代の「衝撃」を胸にあゆみたい。


福田優・福井大学学長と懇談。大学を守れ、日本の将来を守れ!

2010年08月11日 | Weblog
    昨日は、日本共産党福井県委員会の南秀一委員長、金元幸枝書記長、山田和雄常任委員とともに、福井大学で福田優学長らから「運営費交付金削減の影響と今後の対応」について説明をうけ懇談しました。

 福田学長は、「閣議決定された概算要求組替え基準で10%削減が機械的に適用されると福井大学は毎年10億円削減されることになります。10億円は、常勤教員の人件費621人中120人分に相当します。大学機能の崩壊につながるもの」と厳しく批判しました。そして、世界では大学予算を大幅に増やしていることにもふれ、「日本の方針では、世界と竹槍で競争するようなものです。日本の将来は大丈夫か、と声を大にして訴えたい」と熱く語りました。

  わたしたちは、全国の学長と懇談活動をおこなっている「しんぶん赤旗」や党の大学政策を紹介し、「まったく同意見です。力をあわせて、民主党政権の大学崩壊をすすめるやり方を改めさせましょう」と話しました。

   民主党政権の手法はパフォーマンス的で「目立つ予算、大盤振る舞い」の一方で、日本の将来をささえる人材育成の大学を崩壊させかねない経費の削減。本当に許されないと思います。こんなやり方は、私立大学も同様ですし、公立大学にも影響を与えるでしょう。

根本的には、大企業・大資産家減税の見直し、軍事費の削減、という2つのベールをはがして取り組まないと、矛盾は拡大する一方でしょう。


  福井大学では今後、街頭宣伝活動もふくめて社会へ積極的に働きかけをおこなう予定だそうです。また、昨日は2ヶ所のキャンパスで全学説明会を開催して運動などへのよびかけがおこなわれました。わたしたちも、いろんな形で応援して、ともにがんばっていきたいと思います。

原発「もんじゅ」を調査。交通空白地域の新たな取り組み

2010年08月10日 | Weblog
昨日は11名が死傷した日本最悪の美浜原発事故から6年目の日でした。その日のように、美浜原発ちかくの海水浴場は混雑していました。その傍をとおり、原発「もんじゅ」へ。朝から昼過ぎまで、78日間の炉心確認試験を終えた敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」の視察調査しました。その後は、福井市にもどって生活相談でした。


「もんじゅ」調査は、吉井英勝衆議院議員、かねもと書記長、山本嶺南地区委員長、上原修一・山本貴美子両敦賀市議、河内元敦賀市議、北原若狭町議、渡辺高浜町議、山川あわら市議、それに、原発問題住民運動連絡会の多田代表委員、林事務局長らとともに参加しました。

最初はエムシースクエア(展示館)での説明のあと館内で「もんじゅ」の模型や、ナトリウム漏れをおこした温度計の説明をうけました。ナトリウム取扱い研修棟では、金属ナトリウムを包丁でカット、燃焼実験。「もんじゅ」では、蒸発器室、2次系主冷却系配管室、中央制御室を見学した後、質疑応答をおこないました。「もんじゅ」ではちょうど燃料33体の交換目前で慌しい雰囲気でした。
説明は、伊藤和元・日本原子力研究開発機構理事・敦賀本部長代理、向和夫・「高速増殖炉研究開発センター・もんじゅ」所長をはじめ技術陣にていねいにおこなっていただきました。お世話になりました。

吉井衆議院議員らは、「プルトニュウム、ナトリウムの取り扱いの難しさから、多くの設備が必要になり、コストアップになっているのではないか」「取り替えたナトリウム検出器そのものの取り付けミスがある」「住民に説明を」などをもとめました。

私は、「使用済み燃料の貯蔵状況」「今回の炉心確認試験と、最初の時の炉心確認試験の結果比較」「機構職員300人、メーカーなど350人、という人員体制。システムにより、東芝、三菱重工などと作業担当がわかれているが、その統括について」などを質問しました。

    わたしたちは、「もんじゅ」の運転再開に反対しています。技術的にも、また経済的にも、将来の商業化が不透明な点でも、推進は見直すべきだと考えます。
今後とも、「監視」をつづけていきます。そのためにも、「オール推進」の県議会を変えなくては、と決意を新たにしました。


               ★

    嬉しいニュースです。

    NHK・・・・山間地の交通にワゴン運行開始

    高齢化が進む山間地域の住民の移動手段に、福井市高須町で地元の自治会が乗り合いのワゴン車を運行する取り組みが始まります。
高須町は福井市中心部から20キロほどの山間部の集落で、高齢化が進んでいる上、公共交通機関もなく、住民の移動手段の確保が課題となっていました。

9日、町内の小学校で開かれた出発式には、県や福井市の担当者や地元の住民らが参加し、ボランティアで運転手をつとめる地元の人が、安全運転宣言をして、お年寄りなどを乗せてさっそく試験運転に出発しました。

今回の取り組みは、高須町自治会が市からワゴン車を無償で借りて、運転手の確保や運行、車の管理などを自治会で行うもので県内では初めての取り組みです。ワゴン車は、今月下旬ごろから週に3回、午前と午後に運行され町内から路線バスに乗り継げる国道付近まで周回することになっています。利用者は事前に予約をして、1回200円で利用できるということです。・・・・・・・・・



      この交通空白地域の交通対策は、今年の1月に西村・鈴木両福井市議とともに福井県庁・福井市役所に要望してきたことです。

当時のブログから・・・・・・・交通空白地域の交通対策について、福井県庁交通まちづくり課と、福井市交通政策室に1月12日に申し入れをおこないました。山田かずお参院予定候補、西村きみ子・鈴木しょうじゅ両福井市議とともに、私も参加しました。
 
  県庁では交通まちづくり課の山内課長らが応対。わたしたちの要望にたいして、「県庁としても高齢者、限界集落の対策チームをつくり、検討してきた。高齢者の移動など課題の把握、対応をしてきた。島根県などはやる気のあるところを支援している。ご要望の福井市高須町もひとつの例として福井市とともに検討している」などの回答がありました。

福井市では、梅田交通政策室長らが応対。「本年度調査をすすめてきたが、平成22年度以降具体化していきたい。先進地事例も参考にして、地域が主体的に取り組める制度として、行政としては、財政支援を基本に考えていく」などの回答がありました。・・・・・・・



      日本共産党も地元のみなさんとともに行政にはたらきかけ、実現することができました。このようなモデルは県内のほかの「交通空白地域」でも通用する地域も少なくないと思いますね。
その地域にあった支援を、福井県庁も市役所もつよめていただきたいと思いますし、わたしたちも、「北陸新幹線よりも、高齢化社会に対応した地域交通の充実」を提案してがんばっていきたいと思います。






日本の原発のゆきづまり、新しい道は・・吉井衆議院議員講演会

2010年08月09日 | Weblog
昨日は、吉井英勝衆議院議員の講演会「原発問題と日本のエネルギー・環境・地域産業の将来の道」 に参加しました。原発問題とともに、原発依存を脱却した地域のあり方を論じる示唆に富む講演でした。

 原発問題では、老朽化原発の脆性劣化を巨大地震おそった時の危険性、汚染された原発の解体など日本の原発があらゆる段階で問題に直面していることが指摘されました。
MOX使用についても、ウラン燃料が1体1~2億円なのにたいし、MOX燃料は8.9億円であることなど、経済的にも国民負担が増えることも指摘されました。
最近の災害である深層崩壊では、原発が建設されている「岩盤」も例外ではなく、「もんじゅ」についても周辺「岩盤」でのひび割れの問題も報告。ぞっ、としましたね。

質疑応答では、私も「原発がらみの政治とカネの問題」「最近の大学での動向」などについて質問しましたが、参加者のみなさんから「高いMOX燃料は誰が負担するのか」」「外国での動向は」「自然エネルギーの普及は」「労働者被曝の実態は」など活発な質疑応答がおこなわれました。参加者のなかには元原発労働者の方も姿をみせていましたね。

  この後、敦賀市に移動し、吉井議員を囲んで懇談会を開催いたしました。元敦賀市議の河内さんの息子さんのお店「かわち苑」。おいしいお料理とお酒をいただきながら、原発のことや選挙戦のたたかい方まで交流しました。

今日は、原発「もんじゅ」に調査にはいります。


以下、学習講演会での吉井議員の原発問題部分の資料の一部を参考に紹介します。


            ★



「原発問題と日本のエネルギー・環境・地域産業の将来の道」

2010年8月8日 吉井英勝

1)現在、原発が直面している課題は何か

・老朽化原発の危険

・巨大地震を考慮しないで建設したことによる危険

・廃炉と原発解体の技術的困難

・再処理工場の行き詰まり

・高速増殖炉もんじゅのもつ矛盾

・高速増殖炉開発までの繋ぎのプルサーマルとプルサーマルそのものの危険

-日本のMOX燃料中のPu含有率-世界との比較

Pu含有率が高くなることによる炉心の反応の安定性の問題

ダーティPuによる汚染と再処理技術の問題

MOX燃料はコストの高い燃料

「愚かな技術」科学者会議申入れ(09年10月、資源エネルギー庁&民主党へ)



2)原発の老朽化と危険性

・脆性劣化

・応力腐食等

・老朽化原発と巨大地震



3)プルトニウム利用政策の行き詰まりとFBR中止やプルサーマル計画凍結の緊急性

.FBR「もんじゅ」の抱えている危険

Puの強い毒性と放射能汚染の危険

Naの取り扱い技術の難しさ(空気や水と爆発的に反応して火災)

2つの困難性からくるコンポーネントの複雑性によりコスト膨大に

燃料コストも高くつく ⇒2050年150万kw商業炉計画は経済的見通し立たない

.高速増殖炉(FBR)計画破綻=軽水炉でU235を1回使用より100倍の有効利用ができるとし
たものだが、使用済み核燃料再処理でMOX燃料を作って使用するから、六ヶ所につくった再処理工場
は使えない。第2再処理工場建設により再処理したPuを含むMOX燃料のコストとU燃料コスト比較
すると、FBR燃料コスト更に高くつく

U燃料コスト=1~2億円/体 ※(資料1)ウラン価格推移

MOX燃料 =8.9億円/体----不良品問題(関電、東電。四国でも)

(伊方原発3号機用MOXは186億円/21体=8.9億円/体)

PuとNaの2つの取扱技術の困難性からくるコンポーネントの複雑性により建設コスト膨大に

⇒2050年150万kw商業炉計画は経済的見通し立たない


原子炉級プルトニウムで核兵器はできる―アメリカの報告書等
余剰Pu蓄積が国際的に核兵器開発の疑念を生み出す―日本はすでに長崎型原爆5000発分以上保有

FBRまで、余剰Puを軽水炉で燃焼させてPu蓄積量を減らすためにPu-th利用考え出した

(これによるU235の100倍有効利用としたが10~20%節約のみ)

六ヶ所再処理工場の破綻(事業費総額 2兆2000億円、日本原燃株式会社)

05年 化学試験

06年 ウラン試験

07年 アクティブ試験

07年11月 再処理による高レベル放射性廃液にガラス混入のガラス固化体試験

07年12月 溶融炉底に金属溜まる

09年 8月31日 17回目延期発表「試運転終了時期(完工)を2010年10月に延期」


「プルサーマル凍結申入れ」科学者会議→「愚かな技術」と資源エネルギー庁&民主党へ(09年10月)

・危険な放射性物質を大量に社会に流通させることになる。

・資源の有効活用というメリットは小さい

・処理困難な拙劣なPu利用技術

・Pu-th計画を凍結し、核燃料サイクル政策を抜本的に検討して、国民合意を形成するべきである。

3)Pu-th計画めぐる各地の動き

電気事業連合会09年6月12日見直し発表 ※(資料2)見直し後のPu-th 計画

・九州電力玄海3号機-09年5月にMOX燃料搬入。10月15日MOX燃料装荷強行

・四国電力伊方3号機 -09年5月27日MOX燃料21体をサイトに搬入。

※伊方原発では、「耐震性見直し案」発表したが、地震規模が確定しない

08年3月、473gal →579gal に引き上げ

国(09年8月)と県(09年2月)は「活断層評価を厳しくせよ」と注文

※四国中央構造帯(線)1000gal の想定も必要!



4)原発老朽化と巨大地震の現実

・新潟県中越沖地震による東京電力柏崎刈羽原発の破損----「前衛」07年11月号、吉井

・北陸電力志賀原発の高圧送電鉄塔倒壊事故→機器冷却系電源喪失に至る事故

・「フェールセーフ」機能に関わる損傷多数発生


6)深刻な原発解体問題
.廃炉・解体時の見通し持たずに始めた原発-09年10月10日NHK放映

原発建設優先=原発推進で、HLW問題については考えていなかった。

・世界全体で539基建設で、廃炉原発 現在122基

・原子炉そのものの放射化問題が深刻で、除染できない。

・HLW処分場ある国は1つもない

----フィンランドとスウェ-デン処分地点は決めたとするが、許可申請手続はこれから。

----ドイツのアッセHLW処分場計画は、①当初計画時に「大丈夫」と言っていたが、10年経ってHLWを搬入する前に、深さ595mの地下室(空洞)の壁が脆くなって崩れてきた。②地下水が湧
出-10年前から、国は知っていたが隠していた事問題に。

・イギリスでは、1956年に世界で最初にコルダーホール炉(GCR)運転。すでに、老朽化し廃炉した原
発が4基。今後も次々とでる。

・問題になっていること

①解体した放射能を帯びた構造物の処分場が満杯、サイト内に新設処分場必要だが敷地面積から困難。

②地域対策費に多額の国の予算を要する。

NDA原子力廃止措置機関が担当。09/10予算は27・8億£=4200億円

・イギリス担当者「建設時点は、安全、確実に運転することだけで、廃炉・解体のことは考えなかった」



.日本の57基の原発の廃炉問題

・廃炉4基決定-うち2基廃炉解体工事-原電東海1号(GCR)

ATR(新型転換炉)ふげん

地球温暖化対策を口実に新設9基計画でますます矛盾激化

・ふげんの解体工事中に重水が漏れて作業員が被曝-09年10月8日午後2時40分頃

70ml、32億ベクレル、0・21mmsV(基準0・2mmsV)

原電東海1号(GCR)の解体で、運転中の7倍の放射線が出ている


・放射性廃棄物処理の行き詰まり

-HLW(高レベル放射性廃棄物)はすでに 6万8000t発生。

-最終処分場決まらない。東洋町他 ----「前衛」08年1月号吉井


・行き詰まり打開策で国が考えたのが「リサイクル許可」の方向

-線量が基準値の60分の1以下になったものは認める-政府方針

-「廃止措置安全検討委員会」決定文書(報告書)で「解体前に処分場確保」



.「貧すりゃ鈍する」政府の原発推進政策----民主党政権で変化が生まれるか?

「地球温暖化対策法案」の中で原発推進を柱にしている。

・運転時間延長による高効率化

・定期検査期間延長(13ヵ月→18~24ヵ月)による高効率化

・原子炉寿命延長方針=60年運転


7)再生可能エネルギーの爆発的普及によって、原発の危険からの根本的脱出

.電源開発促進税を使えば太陽光発電140万戸/年

麻生政権は、08年度補正と09年度予算要求合計で太陽光設置補助金は328億円。政府の設置補助制度
は1戸平均3・5kwシステムで考えると、10% 補助で25万円。328億円÷25万円/戸=13万5000戸

仮に、せめて3500億円の電源開発促進税として国民が支払っているものの1割にあたる350億円に僅
か増額するだけで、14万戸に設置可能。電促税の1割の補助制度を10年間続けると140万戸。


.140万戸で50億kw時の発電電力

3・5kw/戸×140万戸×0・12(現在の平均発電効率)×365日×24時間/日=51・5億kw時

※変換効率など性能向上と配線などの時間的劣化の双方考え約50億kw時

.東京電力柏崎刈羽原発1~7号機の発電電力量

・柏崎刈羽原発1~7号機公称発電能力は合計820万kw

820万kw×0・7(平均年間発電効率※)×365×24=502億kw時

※日本の原発の平均的な値を使っています。原発により、また年度により変動がありますが、概略
この数値で考えています。勿論、停止中は発電効率は0です!


.電源開発促進税3500億円をまるまる住宅用太陽光発電設置補助金に回すと、政府の1割補助制度
によっても、10年間で1400万戸に設置可能となる。これは500億kw時の発電電力量になり、東
京電力柏崎刈羽原発1~7号機の総ての発電電力量に匹敵するものになる。


社会保険病院存続へ。本日、原発問題講演会。

2010年08月08日 | Weblog
     赤旗・・・公的病院の存続要求   参院委 田村議員が初質問

     日本共産党の田村智子議員が6日、参院厚生労働委員会で初質問に立ちました。
 濃紺のスーツに身を包んだ田村氏はまず、B型肝炎訴訟を取り上げ、「原告のみなさんは肝臓がんや肝硬変など病をおして和解協議に臨んでいる。『私たちには、時間がない』という訴えは切実です」とのべ、一日も早い救済策の提示と、誠実で迅速な話し合いを求めました。長妻昭厚労相は「9月1日に回答を申し上げる。多くの人に対応する対策をつくり上げていきたい」と答えました。

 田村氏は次に、社会保険病院・厚生年金病院を運営する独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」(RFO)の存続期限を2年延長する法案について質問。東京都大田区の社会保険蒲田総合病院で将来不安から離職者が相次ぎ、小児科の一時閉鎖などに追い込まれている実例や東京北社会保険病院では地域住民が存続を求めて長年にわたって運動していることを指摘し、支援すべきだと迫りました。
 長妻厚労相は「誤解のないようにメッセージを出す必要がある」として支援をしていく姿勢を表明しました。

 また田村氏が、「公的な病院を削減しない」とのマニフェストの姿勢は変わらないのかとただしたのに対し、長妻厚労相は「地域医療を担う体制は維持し、譲渡は住民、自治体の了解を前提に行う」と答弁しました。

               ★

     先の参院選で初当選した田村議員が初質問した。
社会保険病院・厚生年金病院の存続問題だ。福井県にも勝山市と高浜町にある。勝山市の病院は大野市からの受診も多い。このブログでも何度か取り上げてきた。とにかく、当面の延長がきまり、関係者、患者さんは安堵したかもしれない。しかし、わずか2年間の延長であり、この間に公的病院として国の責任で存続させるよう各党はさっそく協議をはじめるべきではないか。

地域医療を守れ! この声に責任をもつ政治を実現したい。来年は地方選挙の年だ。県議会でも、勝山市議会、大野市議会でも、高浜町議会でも、住民の地域医療を守れとがんばる日本共産党の出番です。公的病院としての存続を求める住民のみなさんと力をあわせたい。

それにしても、この延長法案に反対したのは「みんなの党」。小泉改革の流れをひきつぐ新自由主義の政党として、「地域医療の面倒はみない、とスジをとおした」のだろうが、このような姿勢では小泉改革を推進した自民党・公明党が昨年の総選挙で厳しい批判をあびたような運命をたどるだろう。

     
            ★

   いよいよ本日です。日本共産党・吉井英勝衆議院議員の講演会。「原発問題と日本のエネルギー・環境・地域産業の将来の道」。午後2時~、NHK福井放送局前の福井県教育センターです。主催は原発問題住民運動福井県連絡会。



広島原爆の日、街頭から核兵器廃絶を訴え。福井空襲絵図展。

2010年08月07日 | Weblog
    NHK・・・・・・原爆の日 平和記念式典

   広島は6日、原爆が投下されてから65年となる「原爆の日」を迎えました。
平和記念式典には原爆を投下したアメリカの政府代表や国連事務総長が初めて出席し、広島市の秋葉忠利市長は世界的に核兵器廃絶の機運が高まる今こそ、日本政府が先頭に立つべきだと訴えました。広島市の平和公園で行われた平和記念式典には約5万5000人が参列し、原爆が投下された時刻の午前8時15分に全員で黙とうをして、原爆で亡くなった人たちを追悼しました。

広島市の秋葉市長は平和宣言の中で、「核兵器廃絶の緊急性は世界に浸透し始めている。いまこそ日本政府の出番だ」と述べ、核兵器廃絶に向けて日本が世界の先頭に立つべきだと呼びかけました。
そして、非核三原則の法制化やいわゆる「核の傘」からの離脱など具体的な取り組みを訴えました。つづいて菅総理大臣があいさつし、「唯一の被爆国である我が国は『核兵器のない世界』の実現に向けて、先頭に立って行動する道義的責任がある」と述べました。

ことしの式典には原爆を投下したアメリカから政府代表として初めてルース駐日大使が出席するなどこれまででもっとも多い74の国の代表が参列したほか、国連のパン・ギムン事務総長も国連事務総長として初めて出席しました。
あいさつに立ったパン事務総長は「子どもたちや未来の世代が平和で自由に暮らせるように、核兵器のない世界という夢を実現させよう」と述べ、各国の核軍縮交渉が進むよう全力で取り組む決意を示しました。

一方、アメリカのルース大使はスピーチや献花はしないで、終始厳しい表情で式典に臨み、報道陣からの問いかけに答えることなく足早に会場をあとにしました。
ルース大使の出席について、被爆者からは「反核の世論が世界中で高まった結果だと思う」と評価する意見が出る一方で、スピーチや献花をしなかったことについては、「死んだ方にはお悔やみの言葉くらいはあると思っていた。何の言葉も発せずに帰るのは失礼だと思う」という声も聞かれました。

一方、核兵器廃絶に向けた機運の高まりを受けて、ことし平和記念式典を取材した海外のメディアは、アメリカやイギリスなど10か国の22社にのぼり去年より7社増えました。
アメリカのテレビ局のブライアン・ライハート記者は「オバマ大統領は式典に出席することができなかったが、国を代表して駐日大使が出席したことは核兵器廃絶に向けて大きな意義がある。スピーチや献花はしなかったが、アメリカの視聴者にその意義を伝えたい」と話していました。
広島では6日夜遅くまで、平和への誓いを新たにする祈りが続きます。・・・・・・・・・

                   ★

     昨日は、朝わたしの事務所でニュースを見ながら黙祷をおこない、その後、福井市内各地で演説。広島原爆の日に核兵器廃絶を訴えました。
この間のオバマ大統領の演説と、志位委員長との往復書簡を紹介。世界が大きく動いているのに、日本政府が唯一の被爆国として核兵器廃絶のリーダーシップを発揮せず、固執している姿勢を批判しました。あちこちで、たくさんの激励をいただきました。ありがとうございました。
    それにしても、広島市長の格調たかい演説は、さすがだ、と思いましたね。


     その後、福井県立図書館で、ゆきのした文化協会の福井空襲大絵図展示をおこなっているのを観にいきました。1984年の製作とありますが、凄い迫力です。
図書館をでようとしたおじいちゃんが絵図に気づき、孫を呼びとめ、絵図をみながら熱心に説明をはじめました。「こんなことはもう起こしてはあかん」と。こうして、平和の心がリレーされていくのでしょう。

      久しぶりの県立図書館でした。相変わらずの盛況です。わたしが議会で提案し、実現した「フレンドリーバス」も夏休みということもあり、まずまずの利用のようです。このように、議会で提案し、実現した施策が県民のみなさんに利用されている風景を見るのは気持ちがいいものです。
せっかく来たのだから、と新刊コーナーをのぞくと、面白そうな本がいっぱい。「家にも、事務所にも読むものがたくさんあるなー」と迷いながら、3冊借りました。応対もさわやかです。


                   ★

  いよいよ明日となりました。
  日本の原発問題とエネルギー問題を考える学習講演会。原子力問題の第一人者で、福井県の美浜原発や「もんじゅ」事故の調査もおこなってきた日本共産党の吉井英勝衆議院議員が詳しくお話いたします。
  滅多とない機会です。ぜひご参加ください。

   8月8日  午後2時から  NHK福井前の、福井県教育センターです。




爆心の語り部のごとカンナ燃ゆ・・・庄山章信展

2010年08月06日 | Weblog
    昨日は親戚に誘われて、福井市足羽山にある「はれひより」をたずねました。広告には、「落ち着いた感じのおそばと甘味処」とありますが、まったくそのとおり。素敵な感じのお店でした。喧騒から離れた山中、というところですか。

    ここで、「俳句と短歌 庄山章信展」をやっているというので、誘われたわけです。庄山さんは、私の遠縁にあたる方で、以前福井市で出版社を経営されていた方です。私はお会いしたことはあるのでしょうが、申し訳ないことにあまり記憶にありません。

    店内には俳句、短歌が短冊や色紙、絵手紙風に展示されています。店主の作者への思い入れも伝わります。


 俳句では、・・・・

雪解水けもののごとく湖に入る

まさをなる空となりゆき初比叡

   この2句は鷹羽狩行選。鷹羽先生は、やなぎ句会で拝見しましたが、すばらしい先生でしたね。


わたしの好きな句は

  車座に近江の酒と鮎なます

  手花火の終わりをなほも手離さず



ちょうど原爆の日

  爆心の語り部のごとカンナ燃ゆ

   ・・・・・第33回原爆忌全国俳句大会で「折鶴賞」をもらったものだという。栞には「高校時代から何度も原水禁大会に参加し熱い夏を体験した。原爆ドーム近くに咲く真っ赤なカンナが忘れられず、また原爆許すまじの歌声に加わった」とある。


短歌をみよう

手のひらに茗荷の子ひとつ握らせし母はしづかに息をひきとる

乳がんの手術を待ちし妻の日々叫ぶことなく笑うことなく


               


    お客はわたしたち4人。母、伯母、伯父。ゆっくりと眺め、「なにか頼もうか」。おそば、和菓子、抹茶のセットを、ぼそぼそ食べながらいろいろ話す。
母が、「家の光」に俳句を投稿していたことも初めて知った。へえーー。

    母娘の客、女性グループなどで店が混みだした。外は、あつい空だ。



酷暑にマケズ街頭宣伝。9条の会へ

2010年08月05日 | Weblog
NHK・・・・・三国で観測史上 最高の暑さ

福井地方気象台によりますと4日も、県内は高気圧に覆われて強い日ざしが照りつけ、南からの暖かく湿った空気が入り込んで気温がぐんぐん上がりました。坂井市三国では昭和54年に観測を始めて以来最も高い37度9分と、体温を上回るような猛烈な暑さとなり、全国でも兵庫県豊岡市の38度に次いで2番目に高くなりました。坂井市春江で36度8分、福井市で36度1分、小浜市で35度7分など各地で35度以上の猛暑日となり、平年を3度から9度も上回りました。気象台によりますと、5日も高気圧に覆われて晴れ、最高気温は、福井市で36度、敦賀市で35度まであがる見込みで、引き続き、熱中症や農作物の管理に十分な注意を呼びかけています。・・・・・・・

  

本当に毎日暑いですねー。昨日も街頭演説で回りましたが、とにかく極力日陰を求めてまわりました。全然、体への熱のプレッシャーが違います。「北出先生お元気ですかー」とか、「暑いのにがんばってますねー」とか、暑いなかでも激励をいただいて頑張っています。

昼は、じん肺裁判支援の集会と裁判傍聴に参加しました。患者のみなさんも酷暑のなか、本当にお疲れ様です。ある女性は、「私は稚内、夫は函館の出身。暑さには弱いの」と話していました。恒例のデモ行進はさすがに中止しました。暑さ対策にはご留意ください。

夜の福井市9条の会の会合では、金沢市で開催される北陸ブロック交流会の打ち合わせ。初めての開催です。北陸地域の9条の会のみなさん、金沢でお会いいたしましょう!

日本共産党88周年講演会。原発の出力計算にミス

2010年08月04日 | Weblog
   昨日は、暑い中の街頭宣伝。宣伝していると、「入れたよ!」と近づいてくる方、家からでてきて演説を聞いてくださる方、・・・変わらぬ温かい激励に感謝いたします。

   夜は、事務所で日本共産党88周年記念講演会。小池前参議院議員が「他党議員からも『家族には小池に入れて、と言っていた』といわれました」との言葉に、党派を超えた期待を感じました。小池さんが登壇した時に、鳴り止まない拍手に胸があつくなりました。

志位委員長は、参院選の消費税などをめぐる論戦で党の建設的な提案を訴えきれなかった反省を述べました。そして、自民・民主の方向では国民本位の経済成長はできない、と喝破し、党綱領のしめす展望とともにいまの財界本位の公共事業や基地・軍事費問題を解明しました。率直かつ自由、志位委員長の話に展望が広がります。

おおいに語り合っていきたいものです。

              ★

共同・・・・原発出力の計算式に誤り 保安院「安全上問題なし」

  東北電力、東京電力、中部電力は3日、各社の原発で核燃料の出力などの計算式に誤りがあったと経済産業省原子力安全・保安院に報告した。メーカーの東芝のミスが原因。保安院は「安全上の問題はない」としている。

 保安院によると、計算式で使われる数値の分母と分子が逆になっており、最長で約10年間誤った式が使われていた。誤りの影響を確認したが、通常運転時の出力の変動範囲に収まる程度で、非常に小さいと評価した。

 誤りがあったのは東北電力の東通1号機(青森県)、女川2、3号機(宮城県)、東京電力の福島第1原発3号機(福島県)、柏崎刈羽3号機(新潟県)、中部電力の浜岡4、5号機(静岡県)。柏崎刈羽5号機では現在実施中の定期検査でこの計算式を含むプログラムを導入する予定だったが、正しいものに修正したという。・・・・・・・

  原発の「安全神話」というが、本当に要のところがいい加減だったとは・・・呆れる。東芝のミスというが、「もんじゅ」には影響ないのだろうか。「もんじゅ」の場合は、すでに炉心設計のミスが指摘されているが・・・・。

自治体学校が終わりました。お疲れ様でした。

2010年08月03日 | Weblog
昨日は福井市での自治体学校最終日でした。朝は、かねもと幸枝書記長らと福井県庁前の街頭宣伝、そして自治体学校会場のアオッサ前に場所を移し、宣伝と「しんぶん赤旗」の販売。赤旗はあっという間に売り切れてしまいました。朝から汗でびっしょりです。

 自治体学校講義は、京都大学の岡田知弘教授。「地域主権改革」の内実と地方自治・地域経済の未来―――とのテーマで2時間ちかく話されました。来春にむけて「地方政府基本法」にむけた地方自治法の抜本改正が準備されており、議会の役割を低める方向がだされています。また、経団連などとともに道州制にむけた作業も着実にすすめられていることが話されました。
 なんのことはない、民主党政権下でも自民党時代と同様の方向が強力に推進されています。

  かつて、「地方分権改革」が華やかに推進された時、福井県議会でも推進の意見書をあげようという議論になりました。私は、財源の保証もなく危険だ、と反対しました。自民、民主のみなさんは「国と対等平等になるのだ」などと賛成しましたが、その後の経過をみれば、その問題点は明らかでしょう。

  福井県知事は道州制に反対していますが、ここはおおいに応援すべきところです。福井県がなくなり、大阪の「影響下」にはいっても、「福井県民」の未来が拓かれるとはとうてい考えられません。ましてや、親分はあの「橋下知事」です。
県議会議長も「誘惑」されたそうです。
しかし、岡田先生の講義でも、「県をなくし、こまかく配分されていた10兆円を重点地域に集中投資する狙い」と話されていましたが、福井県域がその対象にならないことは言をまちません。
来春のいっせい選挙では、このように地方行政をどうするのか、が大きなテーマとして県民のみなさんに問われることになるでしょう。

 3日間の自治体学校は無事?おわりました。全国の参加者のみなさんお疲れさまでした。また、事務局・要員として奮闘されたみなさん、本当にありがとうございました。
来年の開催地は奈良です。またお会いしましょう。


    午後は会議、夜は地域訪問で汗を流しました。夜の訪問で案内していただいた女性の方はスポーツをやっておられる方で、アップダウンの道を速いスピードで歩きます。暑さもあり、こちらの息が乱れがち。体を鍛えなければ・・・・。

自治体学校2日目。池田町の笑顔と熱意に感動しました

2010年08月02日 | Weblog
      昨日もひきつづき自治体学校。移動分科会で足羽川ダムが計画されている池田町に。ダムの話ではなく、「池田町で学ぶ 地域循環型農業」がテーマです。
40名ちかい参加者がバスに乗りこみ、池田町に。途中、案内役の福井県庁職員で獣医師の坂井さんから予定していた牛糞もつかった堆肥製造処理施設の見学が口蹄疫の関係で中止になったことの説明とともに、口蹄疫についてのミニ講義。つづいて美山町付近では、わたしから6年前の福井豪雨災害と足羽川ダム計画についてのミニ講義をおこないました。

     池田町では、稲荷の文化交流会館で池田町役場・総務政策課参事の溝口氏、農林公社の下村氏から説明をうけました。溝口氏は京大を卒業後、農水省に入省。研修で池田町に滞在し、それが縁で農水省を辞めて池田町職員になったという「情熱家」。お二人とも生き生きと楽しそうに説明されたのが印象的でした。

あまった野菜の直売からはじまった「こっぽい屋」がいまでは年間1億数千万円を売り上げ、地域の「おばちゃん」たちの年間ひとり平均数十万円の収入となっていること。その背景には、町内の100人のNPOによる週3回の生ごみ回収と堆肥化をおこない、化学肥料をつかわない有機農業に徹底し、農家ごとに認証していること、など「安全、安心な農産物」の売り、があります。
 「肥料製造に下水汚泥を使ってくれ、との要望もあるが、あやしいものは使わない」とおっしゃっていました。

お米も1俵21000円で完全年末払いでとりくんでいること、余った野菜を昨年から漬物として販売するなど取り組みを広げています。
 アンテナショップの「こっぽい屋」へ出荷するための生産者団体には160人が参加していること、平均年齢は70から80歳、とのことです。


     昼食は上荒谷地区の加工場施設で。地元の婦人のみなさんの手作り弁当です。おいしいごはんに、地元産の野菜料理、地元の鮎、しし肉などを堪能しました。おいしかった!
昼食後、お話をお聞きしました。「みりん、酒などは使わず、砂糖、醤油だけで味付けをするため、苦労がある」「やっと10年目。なかなか儲からないねー」「福井市のこっぽい屋へ月1回試食販売をしている」とのこと。おばちゃんたちの笑顔がきれいでしたね。

      
     一行は帰りに福井市の「こっぽい屋」へ。みなさん思い思いのお買い物。わたしも、つられて野菜や漬物、お菓子を買いました。うまかったわの!