『企業内人材育成入門』(中原淳編、ダイヤモンド社)を読む。
サブタイトルに「人を育てる心理・教育学の基本理論を学ぶ」とある。一般に教育や学習に関し、企業においてある程度の立場や地位にいる人は「雄弁」である。ただそういった「私の教育論」ではなく、教育を提供する主体、すなわち「企業」が諸理論の知見をエビデンスとした処方箋が選択され、組織の意思決定として承認され、ノウハウをもった人々によって「集団」に対して適用されるべきだと述べる。
よく編集された本である。扱っている学問領域は、心理学、教育学、経営学と幅広いが、体系的かつ網羅的に整理されている。それも無味乾燥な命題として語るのではなく、各章ごとに物語風の事例から始まり、その解説をもとに理論を紹介している。編者はあとがきで「著者みんなで事例をつくるのが一番苦労した」と書いているが、なるほど確かに「あ~、会社でようあるわ」みたいなストーリーが多い。
人材育成部門に勤務している人のみならず、管理者、先輩指導員など「人を育てる」立場にある人なら誰でもターゲットユーザーになり得る本である。
サブタイトルに「人を育てる心理・教育学の基本理論を学ぶ」とある。一般に教育や学習に関し、企業においてある程度の立場や地位にいる人は「雄弁」である。ただそういった「私の教育論」ではなく、教育を提供する主体、すなわち「企業」が諸理論の知見をエビデンスとした処方箋が選択され、組織の意思決定として承認され、ノウハウをもった人々によって「集団」に対して適用されるべきだと述べる。
よく編集された本である。扱っている学問領域は、心理学、教育学、経営学と幅広いが、体系的かつ網羅的に整理されている。それも無味乾燥な命題として語るのではなく、各章ごとに物語風の事例から始まり、その解説をもとに理論を紹介している。編者はあとがきで「著者みんなで事例をつくるのが一番苦労した」と書いているが、なるほど確かに「あ~、会社でようあるわ」みたいなストーリーが多い。
人材育成部門に勤務している人のみならず、管理者、先輩指導員など「人を育てる」立場にある人なら誰でもターゲットユーザーになり得る本である。