物部の森

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【書籍】野村総合研究所はこうして紙を無くした!

2010年04月17日 | Weblog
 『野村総合研究所はこうして紙を無くした!』(野村総合研究所ノンペーパー推進委員会編、アスキー新書)を読む。

 日本の最大手シンクタンク、野村総合研究所(NRI)は、年間1億枚ものOA用紙を消費していた。2005年、ワークスタイルそのものの見直しから始める「ノンペーパー」活動を立ち上げることになり、社内横断組織「野村総合研究所ノンペーパー推進委員会」が結成された。
 ノンペーパーを切り口にして、仕事の改善、ひいては生産性向上をどのように図ってきたかが書かれた“物語り”である。通常、この手のテーマのビジネス本は、「何をすればいいか」、「どんな手法を用いるか」、すなわち[WHAT]で述べられていることが多い。本書は、「仕事の改善をどのように進めてきたか」、「社員の抵抗などにも会いながらどのように社内に浸透させてきたか」など、[HOW]に重きが置かれている。ストーリー仕立てで書かれているので、臨場感がある。
 システム開発やコンサルティング業務といった同社の本業には直接関係のない、オフィスのあり方や紙資料の使い方、会議の進め方など数字に表れない環境改善。でも本書のおかげで、「オフィス改革」や「仕事改革」といったコンテンツは、結局同社にとって“おいしい”コンサルティングのネタになるのではないか。 
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