『氷川清話』(勝海舟著、勝部真長編、角川ソフィア文庫)を読む。
勝海舟晩年の語録。明治30年~31年に、東京赤坂氷川町にあった勝邸において、海舟が話した回顧談をまとめたもの。斉藤孝氏が座右の書として中学校時代から何回も読んでいるという話を聞き、一度読みたいと思っていた。勝海舟の伝記を随分前に読んだが、江戸城無血開城以降、明治時代の功績があまり書かれてなかったという記憶がある。
確かに晩年はあまり表舞台に出ることはなく、当時のご意見番みたいな立場だったようだ。国民にも海舟翁の談話筆記は非常に喜ばれたらしい。
本書を読むと、当時の世の中に対する幅広い見識、深い洞察力、公正な目線に驚かされる。江戸から明治まで、自身の人生で出会った傑出した人物を数多く紹介しているが、その中でも西郷隆盛が何回も登場するのが印象的である。「今の世の中、西郷が生きていれば・・・(もっと良くなるのに)」みたいな台詞が何度も出てくる。もともとは敵同士だったが、互いに信頼し合っていた様子が伺える。「英雄相知る」といったところか。一方、海軍操練所時代の一番弟子とされている坂本龍馬は意外にもほとんど登場しない。こういう点からも、龍馬は後世になって創られたヒーローなのかなと思ってしまう。
勝海舟晩年の語録。明治30年~31年に、東京赤坂氷川町にあった勝邸において、海舟が話した回顧談をまとめたもの。斉藤孝氏が座右の書として中学校時代から何回も読んでいるという話を聞き、一度読みたいと思っていた。勝海舟の伝記を随分前に読んだが、江戸城無血開城以降、明治時代の功績があまり書かれてなかったという記憶がある。
確かに晩年はあまり表舞台に出ることはなく、当時のご意見番みたいな立場だったようだ。国民にも海舟翁の談話筆記は非常に喜ばれたらしい。
本書を読むと、当時の世の中に対する幅広い見識、深い洞察力、公正な目線に驚かされる。江戸から明治まで、自身の人生で出会った傑出した人物を数多く紹介しているが、その中でも西郷隆盛が何回も登場するのが印象的である。「今の世の中、西郷が生きていれば・・・(もっと良くなるのに)」みたいな台詞が何度も出てくる。もともとは敵同士だったが、互いに信頼し合っていた様子が伺える。「英雄相知る」といったところか。一方、海軍操練所時代の一番弟子とされている坂本龍馬は意外にもほとんど登場しない。こういう点からも、龍馬は後世になって創られたヒーローなのかなと思ってしまう。