物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

内田樹先生最終講義

2011年01月22日 | Weblog
 土曜日、内田樹先生の最終講義を聴講。この度、21年間在籍された神戸女学院大学を退官される。本講義は、神戸女学院の講堂で行われたのだが、生徒や大学関係者だけでなく、一般人も聴講できるという耳より情報をT君が教えてくれて、二人で聴講に行った。
 講義は15時からだが、約1時間前に到着。会場はすでに半分くらい席が埋まっている。「関係者ばっかりだと浮くかなあ」と心配していたのだが、我々のような一般人も結構いたので一安心。時間前に超満員になる。
 講義は、特に主題を定めずに、初めは、神戸女学院教授としてのキャリアを振り返りながら、色々な裏話なども語ってくれる。続いて、「ヴォーリズの建築」、「学びの姿勢」、「愛神愛隣の精神」と、大別すると3つのテーマへと展開する。
 1つめのヴォーリズの建築については、会場の講堂がまさにヴォーリズの設計なのだが、それを例に取りながら、学ぶための空間について述べる。校舎については、構造や採光や遮音といった観点でなく、建物の中で学んだり考えたりする人たちが、どれだけ積極的に声を響かせられるか、クリエイティブ・イノベイティブに学んだり考えたりできるか、その「身体実感」を意識して設計をする必要があり、ヴォーリズの建物はそれが完璧に行き届いている、というような話。
 2つめの学問に対する姿勢については、「学ぶ人が、客体に対して、どれだけ生身の自分を飛び込ませていくかが重要。そうすると客体は読解者のために固有の意味を持つ」とか、「研究とは存在しないものからのメッセージやシグナルを感じ取ることである」といった、いかにもウチダ先生らしい理論が飛び出す。
 そして3つめは、キリスト教学校である神戸女学院らしく、「愛神愛隣」の精神について触れ、最後は新約聖書の該当する部分を音読して、講義は終了。
 会場の拍手はなかなか鳴り止まない。私にとって私淑するウチダ先生の最初で最後の生講義。素晴らしい時間を過ごせた。
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