物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

「逸材」へのエール

2012年12月27日 | Weblog
 本年仕事納め。今年も、充実した会社生活を送らせてもらった。上司・同僚・部下、そして関係先各社に心から感謝したい。
 一つ残念なことがある。今年限りで職場の若手社員X君が退職してしまうこと。直接の部下ではなく、横のチームのメンバーだが、仕事がら、彼が新人のときから育成などに携わってきて、懇意にしていた。仕事熱心でナイスガイ、将来を嘱望されていた男である。
 地元に帰って、建築の仕事をするのだと言う。最初、彼の上司からこの話を聞いたときに、「Mさん(私)は彼と親しいですし、ちょっと話をしてやってもらえませんか」と頼まれ、できれば翻意させたいと、1時間ほど面談をした。中身を聞くと、決して現実逃避などではなく、次にやりたいことが明確であり、また彼の決心が固かったことから、無理な引き留めはしなかった。
 そうして最終日の今日、X君が、たまたま他部署と関連する書類の手続きでミスをし、私が間に入って調整をした。大したことないエラーだし、退職する社員に最終日にお小言を言うのははばかられたが、やはり教育的見地から、今回のミスを指摘し「仕事の未完了厳禁」、「ホウ・レン・ソウの徹底」という旨のメールをした。そして最後に、「これが私から貴君に対する最後の苦言です(笑)」と書き添えた。
 するとすぐに彼から謝罪のメールが来た。文末には「Mマネジャーの最後の苦言忘れません。新人研修のときからお世話になり、駅伝や音楽関係など色々とプライベートでもかわいがってもらい、職場のマネジャーの中で一番好きなマネジャーでした」と書いてあった。
 その後、廊下ですれ違ったときに、彼からもう一度「すいませんでした」と謝ってきた。
「ああ、最後やからあえて言わしてもらったんや。男から好きと言われるのは微妙やけど、悪い気はせーへんかったで(笑)」
「Mマネジャーの言葉は肝に銘じてやっていきます。僕みたいな若手社員がおったということも、時々思い出して下さいね」
「もちろん。ところでお前、SNSとかやってへんの?」
「僕、Facebookやってます」
「あ、そーなんか。俺もやってるから、友達申請してええか?」
「マネジャーもやってはるんですか!? もちろん友達になりましょ!」
 こうして会社が離れても、音信が途切れることがなく彼の様子が分かる。縁は続いていく。今の世の中、SNSがあって本当に良かったと思う。
 勤務終了後、X君は、フロアー挨拶で、職場のみんなに感謝の念と今後の抱負を力強く述べた。
 わが社から巣立っていった「逸材」の新天地での活躍を心から祈念する。
コメント
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