日替わりメニューのようにリスク・オンとオフ環境が繰り返されている。結局は、引き締め方向のFRBの政策に、重債務、経常赤字を抱える新興国は振り回されることになる。ドル建て債務が一番多いわけで、大元はFRBのばら撒き策でローコストの資金を手にした機関投資家が、伸び盛りの経済を抱えた新興国の方が、金利も高いし儲かりそうだと投じたマネー。受け入れる方も、そうした状況が続くにしたがい慣れが生じ、これが常態なんだと。
超低金利、潤沢な資金にスポイルされた市場には胴元の金利(ドル金利)の引き上げが重なるにつれて痛みが増すことになるが、今回の利上げ局面は“緩やかに”が前提。心地よさに浸っている間に、結局、茹でガエル寓話状態に。慌てて投じている方が引こうとするものだから、引かれる方も混乱することに。前例のない低金利で潤沢に資金を撒いたのがいけないんだと、問題が起きると胴元に対する指弾の声がとぶ。先日まで、うまくコントロールしていると、ほめていたのに。
通貨の発行を当局(中央銀行)のコントロールに委ねるという管理通貨制度は、どんな環境でも景気の安定的な拡大を望む政治の希望もあり、結局“刷り過ぎ”を招き、カネの反乱(バブルの生成と崩壊)を繰り返してきた過去がある。バブル崩壊を制する対応策が、カネを撒くこと。まさにカネをもってカネの乱を制するわけだが、その弊害は次の「カネの乱」につながることは歴史が証明している。バブルの生成は弾けるまで誰にもわからない、とはグリーンスパン禅師のご託宣。パウエル議長も尊敬しているらしい。
中国が巻きこまれる貿易戦争の中で、金の売れゆきは落ちるとの指摘がある。ちなみに、5-7月のティファニーの決算は、前年比で売上高12%増、純利益26%増となり、日本以外のアジアの貢献度が高かったらしい。8月が終わる。NY市場は、この週末3連休。
超低金利、潤沢な資金にスポイルされた市場には胴元の金利(ドル金利)の引き上げが重なるにつれて痛みが増すことになるが、今回の利上げ局面は“緩やかに”が前提。心地よさに浸っている間に、結局、茹でガエル寓話状態に。慌てて投じている方が引こうとするものだから、引かれる方も混乱することに。前例のない低金利で潤沢に資金を撒いたのがいけないんだと、問題が起きると胴元に対する指弾の声がとぶ。先日まで、うまくコントロールしていると、ほめていたのに。
通貨の発行を当局(中央銀行)のコントロールに委ねるという管理通貨制度は、どんな環境でも景気の安定的な拡大を望む政治の希望もあり、結局“刷り過ぎ”を招き、カネの反乱(バブルの生成と崩壊)を繰り返してきた過去がある。バブル崩壊を制する対応策が、カネを撒くこと。まさにカネをもってカネの乱を制するわけだが、その弊害は次の「カネの乱」につながることは歴史が証明している。バブルの生成は弾けるまで誰にもわからない、とはグリーンスパン禅師のご託宣。パウエル議長も尊敬しているらしい。
中国が巻きこまれる貿易戦争の中で、金の売れゆきは落ちるとの指摘がある。ちなみに、5-7月のティファニーの決算は、前年比で売上高12%増、純利益26%増となり、日本以外のアジアの貢献度が高かったらしい。8月が終わる。NY市場は、この週末3連休。