昨日の内容の延長線上の話題として金人慶中国財政相の予想外の辞任について書こうと思っていたが、日本時間の午前にWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)ネット版が流したブッシュ政権によるサブプライム救済策に市場が反応したことから(当然反応するよね)そっちに変更。要は低中所得者の住宅取得促進策の債務保証をサブプライムの延滞者にも適用しようというもの。いい悪いは別にして市場原理に政府が介入し、スポイル(spoil)する政策を取ろうというもの。いわゆるモラルハザードを起こしかねない政策だが、これも緊急避難ということか。思うに難しい立場に立たされているバーナンキFRBへの側面支援ということ。なんせ議長就任半年(だっけ?)前にブッシュファミリーとなり、その後グリーンスパンの後を継いだ議長には、仁義に厚いブッシュとしてはアシストは当然のことなのかも知れない。中銀の独立性とか何とかを、超越した話なのかもね。 しかし、いずれにしてもマタマタ出たインフレ・バイアス政策。金融市場の安定を好感して金価格は上昇・・・などと明日の朝は書かれるのかもしれないが、そんなものだけではないのではないか。ホレホレ、やはり立ち直りは早いぞ。
久々に住友メールです。。。。。http://www.sumitomo-gold.com/market/index.html
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サブプライム問題は、ついに本丸・ブッシュ大統領の緊急対策発動になりました。
経済学的には「信用とリスク(危機)」の新たな問題ですね。ロシア経済危機、アフガン・イラク戦争などこれまでの危機に加え、世界経済にとって「証券化されたサブプライム」が人々の予想もしないところで「悪性ウイルス」のように蔓延し始めたということでしょう。
私は、初めて「サブプライムローンの証券化」を考えたヘッジファンドの彼は、この「リスク回避策」が将来どのような「リスク」となって跳ね返ってくるのか全く考えられなかった、もしくは考えていなかったのだと思う。そして、彼は結局損をしているのだと考えます。あらゆるバブルは走り出したら破綻するまで止まらないものです。
ところで、金(きん)は昔から「最高のリスク回避の力」があるわけですから、改めてK先生の次回論文を期待しますし、ブログ参加者の皆さん、是非先生の論文を読みましょう。