イースターの連休明け4月10日のNY金は3営業日続落となった。
NYコメックスの通常取引は前営業日比22.60ドル安の2003.80ドルで取引を終えた。注目の3月の雇用統計は、雇用者数の伸びは鈍化したものの予想を小幅に下回る程度にとどまる一方で、失業率が予想外に低下し引き続き歴史的にも低水準を維持するなど米労働市場が引き続き堅調に推移していることを表した。
結果を受けて先週発表された経済指標の下振れで高まっていた景気悪化懸念が和らぎ、連邦準備理事会(FRB)が5月の連邦公開市場委員会(FOMC)にて追加利上げに踏み切るとの見方が固まった。
ドルが主要通貨に対し上昇し、米長期金利も上昇。過去最高値圏に滞留するNY金には、利益確定売りが広がった。 NY市場が連休中の現地の反応は、ひとまず利益確定の売りというものだった。しかし、一時2000ドルを割れ、最終的に22ドルほど下げたとはいえ、2000ドル大台を維持したこと。さらに10日は金ETF(上場投信)の最大銘柄「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」は、2.31トンの残高増が見られている。2000ドル割れを拾ったものか不明だが、現物由来のETFを通して押し目買いが入っている。
底堅さを感じさせる相場は強い。