亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

当てにはならない米国との政府間協定

2018年03月30日 23時13分09秒 | 金融市場の話題

本日のNY市場は、イースター(復活祭)のGood Fridayの休日で取引はなし。金市場はGlobex(電子取引)も休み。したがって、平和。29日の取引も、すでに休みモードだった。

前日までのドル高も、金の2営業に連続の2ケタ安も、やはり期末の要素の濃いものだったことを表すように、29日は目立った動きはなかった。

今週合意した米韓自由貿易協定(FTA)改定に、為替条項が盛り込まれ韓国側のウォン安誘導が封じられたことが一部で話題になっていたが、驚いたことに合意は延期するというトランプ発言。北朝鮮との交渉で核廃棄の言質を取るのに韓国側に功績が認められるまで、一度は合意したFTAは、ちょっと待て!ということらしい。急な大統領発言に、事務方は戸惑うばかり・・というよりも、嫌気がさすのではないかと思う。

市場参加者にとっては、政府間で合意したものを、直ぐに反故にするというのも一般的にはないわけで、大統領による不規則発言は、そのまま地政学リスクといことになる。もっとも、今に始まったわけではないが。韓国サイドにとって驚きだろうが、大統領の側近や担当省庁の現場はもっと驚いているのだろう。

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