亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

確かにETFは減っているのだが・・・・・

2013年12月17日 22時40分06秒 | 金市場
さて本日からFOMCが始まる。週明け16日も断続的にショート・カバーが入り1250ドル突破まで見たが、さすがにその水準には売り物も控え押し戻される。売り方も利が乗るや短期で買戻している印象が強く、いわゆる回転が速そうだ。いずれいしても下げそうで下げない。

その一方で、ETFの残高減少に拍車が掛っている。といっても4月や3月のペースに比ぶべくもない。最大銘柄SPDRゴールド・シェアは先週1週間で8.1トン減少したが、16日は1日で8.7トンも減った・・・つまり売られた。月間ベースで見て約143トン売られた4月が最高だったが、それに次ぐのが2月の約74トン、5月の約65トン、7月の約44トンが売りが目立った月だった。8、9月と沈静化したが、10月約34トン、11月約29トンそして12月はここまで24.31トンとそれなりの塊りとなっている。16日の9トン弱はFOMC前の駆け込みか。先物市場では買戻し、現物由来のETFは売りという逆の動きだが、この場合先物市場は価格変動の“あやを取っている” だけでトレンドは売りということになろう。

問題は、足元で中国もインドもアジア諸国も現物の引き合いは止まっていると伝えられていること。なにも今月に入ってからのことではなく、インドが輸入規制で干上がった9月以降のことで10月には春先には高かった中国でのプレミアム(ロコ・ロンドンに対して割高)も下がって通常に戻った。

しかしながら、香港から中国本土への10月の輸出のデータはネットで131.19トンと今年3月の136.185トンに次いで過去2番目の規模となっていた。しかも月間100トン超えは6ヵ月連続である。当時、ロイターなど海外通信社は、ディーラーなどの取材源の話として「現物の引き合いは低調」と伝えていたと記憶している。静かに引き取られているのかねぇ・・・。



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