18日はNY連銀のウィリアムズ総裁の講演内容が相場を刺激した。低金利下では経済の悪化が明らかになってから対応しても後手に回る、したがって予防的な対応が必要というもので、昨年の秋ころから指摘されていたもので、目新しさはない。ただ、今月に入って以降、発表されている米国の経済指標に強気のものが増えている中で、月末のFOMCで利下げに向かうには、何か掲げるものが必要だった。パウエル議長は、加速しないインフレを挙げていた。ホワイトハウスの言いなりではないということを示す必要もある。
最近議論になっていたのが、上向かない期待インフレ率だった。18日の講演でウィリアムズ議長は、物価上昇の鈍さへの懸念を表明し、「人々はこのような状況が続くと考え始める可能性があり、インフレ期待の後退が実際の低インフレにつながり、インフレがさらに長期にわたって押し下げられる可能性がある」とした。その結果、「景気悪化時に利下げ余地が小さくなり、目標達成がより困難になる」と指摘している。FOMCのメンバーの中には、期待インフレ率を押し上げるためには、サプライズとなるような利下げを行う必要があるとの意見もある。
いずれにしても、来週になるとFOMC接近で関係者は発言自粛期間に入るため、NY連銀は今回のFOMCの政策方針を示すものではないとしたものの、相応の意図があったものと思われる。実際、この発言で前日までのリスクオフ・センチメントは後退することになった。NY金も19日のアジアの午前早々に1450ドルに急接近することになった。NY金は、じわじわと静かに2013年以来の戻り高値を更新中ということに。じわじわと更新するだけに過熱感のない上昇が続く。
最近議論になっていたのが、上向かない期待インフレ率だった。18日の講演でウィリアムズ議長は、物価上昇の鈍さへの懸念を表明し、「人々はこのような状況が続くと考え始める可能性があり、インフレ期待の後退が実際の低インフレにつながり、インフレがさらに長期にわたって押し下げられる可能性がある」とした。その結果、「景気悪化時に利下げ余地が小さくなり、目標達成がより困難になる」と指摘している。FOMCのメンバーの中には、期待インフレ率を押し上げるためには、サプライズとなるような利下げを行う必要があるとの意見もある。
いずれにしても、来週になるとFOMC接近で関係者は発言自粛期間に入るため、NY連銀は今回のFOMCの政策方針を示すものではないとしたものの、相応の意図があったものと思われる。実際、この発言で前日までのリスクオフ・センチメントは後退することになった。NY金も19日のアジアの午前早々に1450ドルに急接近することになった。NY金は、じわじわと静かに2013年以来の戻り高値を更新中ということに。じわじわと更新するだけに過熱感のない上昇が続く。