亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

異常気象も社会不安のネタに

2008年05月14日 22時50分23秒 | 徒然(つれづれ)
出張から戻った東京は寒さが続いていて驚いた。これだけ低温が続くと10数年前の冷夏の時の米の凶作を思い出す。たしか平年の6割くらいの作柄の地域が続出して結局コメが足りなくなり、買い占め売り惜しみなどもありコメの価格が急騰し、量を確保するのにタイ米まで輸入することになった。昨年夏ごろから指摘されていた国際的な米の価格上昇。穀物の中では最後まで安定した値動きだったが、この春から急騰状態で一部で政治問題化している。そこに米作の国ミャンマーでの災害。それでなくとも需給両サイドの材料に敏感になっている折でもあり、価格はさらに高騰。シカゴでストップ高連続。少し前のニュースに、ベトナムが輸出を止めたらフィリピンでは国内価格が急騰し貧困層対策として政府が補助金を出さざるを得なくなり財政圧迫要因になり始めたというのがあった。連休明けには、中東オマーンが戦略備蓄として2年分の米、20万トンの買い付けに向かう意向というのもあった。ドルペッグ(通貨がドルと連動性)ゆえにドル安で輸入物価が上昇、食料価格の上昇が社会問題化するのを防ぐのが目的とされる。

世界的に、いまのところ量は確保されている。しかしモノはあるのに価格が高すぎて買えない・・・という新しいタイプの食糧危機。政権基盤に問題を抱える国ほど神経質になり量の確保にやっきになっている。異常気象が指摘されて久しいが、それが穀物の生育に影響を与え、結果如何によっては価格上昇を通じて社会不安の元になる時代の到来である。物価といえば4月の中国のCPI(消費者物価指数)は8.5%と2月の8.7%を下回ったが、そもそも2月は中南部の大雪で物価が上がった要素も否定できず、平時の4月のデータが高く出たことで、インフレ傾向が高まった。結局、ここでも貧困層の不満に関心が払われている。地震の被害地に温家宝首相がすぐに駆け付けたのは、そうした背景もある。


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農業 (ささやか)
2008-05-15 00:55:18
連休に郷里の農村地帯に行きました。
田植えをしている田とまだしていない田がある。兼業農家はGWに田植え、専業農家は県の奨励どうりGW後に田植えをするから水田はマダラの植え付け状況でした。稲の生育に良い田植え時季を県は指導するそうです。でも兼業農家は稲のために会社休む事が出来ないんだとか…兼業農家と専業農家では収穫に差がある年もできるんでしょう。
今月の中央公論に参院選で民主党が勝利したから大規模農業を目指す農業関係者はガッカリした、と書いてありました。
2005年にコモディティファンド買ったら最近少し上がった。上がった分売却してその代金で金連動ETFを買いました。金が多めポジションのMYコモディティファンドになりました。金連動ETFって決算があるんですね。クリックするだけで買えるので「楽だ!」と思いました。
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5月の連休 (K)
2008-05-15 21:59:44
東北方面に行きましたが、ちょうど田植えの準備をしていました。農業の注目度はあがりますね。オイル・マネーに対抗するわけではないですが、「フード・マネー」という言葉ができています。
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