今週は誰もが注目するFOMC(連邦公開市場委員会)。政策金利が据え置かれることは、ここまでの議長を始めとするFRB関係者の一連の発言から市場は織り込み済み。その先をどう示すのか、いつものように声明文の内容が最大の関心事に。インフレについて以前にも増して警戒を高めたものになろうというのがコンセンサス。
金市場に関連する要素としてはドル相場の行方だが、先週はワシントン・ポストやフィナンシャル・タイム . . . 本文を読む
金価格900ドル台回復。取引序盤は5月の英国の小売売上高がマイナス0.1%の市場予想に対しプラス3.5%と予想を大きく上回る結果となったことから、ポンドおよびドル高、ユーロ安を読んだ金市場では売りが先行し急落場面も見られた。その後、NY市場の時間帯に入り、南アの4月の生産量が前年比で10%の減少となったことや、決算発表を控え内容が注目されている米銀大手シティ・グループの評価損拡大見通しなどを材料に . . . 本文を読む
16日の米ワシントンポスト紙がそのコラムでバーナンキFRB議長に近い人物の話として、インフレよりも世界景気の減速を懸念しており利上げの計画はない、としたのに続き、FT(フィナンシャル・タイムズ)やWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)など主要紙も、どちらかというと市場が読む早期の利上げ転換に懐疑的な論調を載せている。周りがどう言おうと中銀の腹構えひとつだが、当方は以前から書くように難しいとみる . . . 本文を読む
注目の米投資銀行の決算発表が始まっている。昨夜のゴールドマンサックスは、いわゆるサブプライムショックのなかでの勝ち組とされてきた。ここまで評価損の計上で減益ではあるものの、他社に比べて収益力あるいはリスク管理力の高さが際立っている。3-5月期も前年同月比11%の減益に留まる結果となった。減益ではあるが市場予想を上回る結果となった。それでもゴールドマン株が前日比2.65ドル下げたのは、自己資本の30 . . . 本文を読む
先週末の海外金市場は、このところの米国金融当局のドル安牽制発言に加え、EU(欧州連合)新条約がアイルランドの国民投票で否決されたこともありユーロが対ドルで売られことから、金市場では売りが先行することとなった。このところ海外市場では、850ドル台あるいは860ドル台前半へと売られては、そこから870ドル近辺から880ドルへと買い戻される展開が続いてきた。いわゆるレンジ相場を続けているわけだが、市場参 . . . 本文を読む
NYでは37度を超える猛暑。一方中西部は大雨。国内メディアの多くが原油の乱高下の報道に力を入れているうちに、コーンや大豆などの上昇に拍車が掛かっている。背景は天候要因。異常気象が言われて久しいが、穀物の在庫水準が低下するなかで収穫見通しが下方修正される(今週、米農務省発表)なか、足元で米国の穀倉地帯で洪水。天候に恵まれず遅れて撒いた種が豪雨で流されているんだ・・・とは、今週、名古屋での金地金の販売 . . . 本文を読む
今日の話題は何といっても東証への上場が正式に決まった金ETF。この商品は日本向けに新たな商品を組成したわけではなく、NY市場に上場されているSPDR ゴールド・シェア(英語表記はSPDR Gold Shares)を相互上場という形で導入するというもの。したがって、その商品性はお墨付きといえるわけだ。ただし国内法の問題もあり東証への上場は簡単ではなかったようだ。基本的には東証とNY証券取引所を運営す . . . 本文を読む
ベージュブック。全米に12行ある地区連邦準備銀行(地区連銀)の経済報告書が発表された。その表紙の色からベージュブックと呼ばれる。毎月発表されるもので、このところ特段のサプライズはなかった。日本時間の昨夜発表されたものもそうだったが、インフレ警戒から利上げ転換もとの見方が浮上するなかで、今後は注目度が上がりそうだ。各地区別の細分化された内容が報告されるためで、例えばサンフランシスコ、リッチモンド両連 . . . 本文を読む
ブッシュ大統領のドル防衛発言は附録といえば語弊はあるが影響力はその程度。財務省とFRBの意思統一ができているのは、それだけ危機感が強いあかしだろう。前週のECB理事会の後のトリシェ発言(利下げなどとんでもない、状況によっては利上げもアリだよ)をニュースで聞いて当方の頭を過ったのは、かつてブラックマンデー(1987年)の直前のドイツ連銀の対応だった。たしか米国の反対を振り切り金利を高め誘導したと記憶 . . . 本文を読む
以下は本日午前中に住友ゴールドニュースで配信した内容。
週明け6月9日のNY市場の金価格は小幅下落。取引開始当初は堅調に推移した週明けアジアの時間帯の取引を引き継ぐ形でスポット価格も上昇。5月28日以来の高値となる908.7ドルを記録したが、その後はドル相場が強含みに推移したことから利益確定の売りに押され値を消した。896ドル程度での取引。注目の原油相場も先週末の急騰への警戒もあり、やはり利益確 . . . 本文を読む