今日の話題は何といっても東証への上場が正式に決まった金ETF。この商品は日本向けに新たな商品を組成したわけではなく、NY市場に上場されているSPDR ゴールド・シェア(英語表記はSPDR Gold Shares)を相互上場という形で導入するというもの。したがって、その商品性はお墨付きといえるわけだ。ただし国内法の問題もあり東証への上場は簡単ではなかったようだ。基本的には東証とNY証券取引所を運営するNYSEユーロネックストが提携関係にあることが、プラスとなったとみられる。04年11月にNYSEで取引を開始したこの商品は、市場が時価総額で断トツのトップを走る所だけに、初日は重量ベースで8トンでスタートしたが7営業日目に100トンを超えるという経過だった。今では単体で600トンを超え最大の金ETFとなっている。
その後、相互上場という形で06年8月にメキシコ証取に、06年10月にシンガポール取引所にそれぞれ上場され、今回日本となった。遅れてやってきた期待の市場ということだろう。この商品、相互上場だけに1口は10分の1オンスとなり東証の規定により50口が取引の最低ロットでその整数倍の取引となる。ロンドン午後の金値決め価格を指標にして取引されるが、原市場である金市場は元より当日の為替(ドル円)も取引価格にダイレクトに影響することとなる。1口=10分の1オンスはドルベースで時価は9千数百円なので、50口となると約46万円程度となるわけだ。金貨を買うように小口からというわけにはいかないが、既存の証券口座をとおして金が買えるという利便性は、投資対象として金に関心を示し保有する投資家層のすそ野を広げるものと思う。ちなみにSPDRは「スパイダー」と読んでステイト・ストリートのETFを指すブランド名。米国市場では、それに「iShares」(アイ・シェアーズ)と呼ばれるバークレイズのETF群がよく知られている。
しかし、東証に上場されたからドル建て価格を刺激してグングン・・・などと短絡的に考えない方がいいだろう。
その後、相互上場という形で06年8月にメキシコ証取に、06年10月にシンガポール取引所にそれぞれ上場され、今回日本となった。遅れてやってきた期待の市場ということだろう。この商品、相互上場だけに1口は10分の1オンスとなり東証の規定により50口が取引の最低ロットでその整数倍の取引となる。ロンドン午後の金値決め価格を指標にして取引されるが、原市場である金市場は元より当日の為替(ドル円)も取引価格にダイレクトに影響することとなる。1口=10分の1オンスはドルベースで時価は9千数百円なので、50口となると約46万円程度となるわけだ。金貨を買うように小口からというわけにはいかないが、既存の証券口座をとおして金が買えるという利便性は、投資対象として金に関心を示し保有する投資家層のすそ野を広げるものと思う。ちなみにSPDRは「スパイダー」と読んでステイト・ストリートのETFを指すブランド名。米国市場では、それに「iShares」(アイ・シェアーズ)と呼ばれるバークレイズのETF群がよく知られている。
しかし、東証に上場されたからドル建て価格を刺激してグングン・・・などと短絡的に考えない方がいいだろう。