先週末の海外金市場は、このところの米国金融当局のドル安牽制発言に加え、EU(欧州連合)新条約がアイルランドの国民投票で否決されたこともありユーロが対ドルで売られことから、金市場では売りが先行することとなった。このところ海外市場では、850ドル台あるいは860ドル台前半へと売られては、そこから870ドル近辺から880ドルへと買い戻される展開が続いてきた。いわゆるレンジ相場を続けているわけだが、市場参加者の間ではインドなどの実需買いというよりもむしろ鉱山会社によるヘッジ売りの解消のための買い戻しとの見方もある。実際に先週はオーストラリアの中堅鉱山によるヘッジ解消が伝えられており、これはM&Aによりノン・ヘッジ方針の会社の傘下に入ったことによる買い戻しの動き。
5月の米消費者物価指数(CPI)が前月比0.6%前年同月比では4.2%の上昇と予想通り高止まりが続いているが、運用サイドでもインフレへの対応に関心が高まっている。先週はNY証券取引所上場の金ETFの設定残高が増加し、605トンと今年の4月23日以来となる600トン大台に復活したのが目立った。この金ETFは今月6月30日に東京証券取引所に上場されるものと同じもので、東証は相互上場という形で導入するもの。したがって取引の呼び値の単位は10分の1オンス(1オンス=31.1035グラム)となっている。そこにドル円相場を反映させるかたちで円建てで取引される仕組み。10分の1オンスを1口として、現行では50口が最低取引単位となっているので焼き直すと5オンスが当面の最低取引単位ということになる。先週触れたが時価では47万円前後か。なお、この最低ロット50口は東証の内規だが、引き下げの方向らしい。
今週は6月16日リーマン・ブラザーズ、17日ゴールドマン・サックス、18日モルガン・スタンレーと米大手証券の決算発表が予定されており、前期との比較で証券化商品など保有有価証券の評価損の動向が注目されている。なお株価急落など話題のリーマン・ブラザーズは見通しにて既に上場来初の赤字となることを公表している。リーマンの決算発表は日本時間の午後9時15分頃。バーナンキFRB議長の講演もあるようで、またドル相場に触れるのか否か。だから何なんだ、という感じだけどね。コーンの急騰が週明けの時間外でも続いている。こちらは急騰ではなく暴騰か。エタノール製造会社が音を上げる上昇は、チト行き過ぎか。
5月の米消費者物価指数(CPI)が前月比0.6%前年同月比では4.2%の上昇と予想通り高止まりが続いているが、運用サイドでもインフレへの対応に関心が高まっている。先週はNY証券取引所上場の金ETFの設定残高が増加し、605トンと今年の4月23日以来となる600トン大台に復活したのが目立った。この金ETFは今月6月30日に東京証券取引所に上場されるものと同じもので、東証は相互上場という形で導入するもの。したがって取引の呼び値の単位は10分の1オンス(1オンス=31.1035グラム)となっている。そこにドル円相場を反映させるかたちで円建てで取引される仕組み。10分の1オンスを1口として、現行では50口が最低取引単位となっているので焼き直すと5オンスが当面の最低取引単位ということになる。先週触れたが時価では47万円前後か。なお、この最低ロット50口は東証の内規だが、引き下げの方向らしい。
今週は6月16日リーマン・ブラザーズ、17日ゴールドマン・サックス、18日モルガン・スタンレーと米大手証券の決算発表が予定されており、前期との比較で証券化商品など保有有価証券の評価損の動向が注目されている。なお株価急落など話題のリーマン・ブラザーズは見通しにて既に上場来初の赤字となることを公表している。リーマンの決算発表は日本時間の午後9時15分頃。バーナンキFRB議長の講演もあるようで、またドル相場に触れるのか否か。だから何なんだ、という感じだけどね。コーンの急騰が週明けの時間外でも続いている。こちらは急騰ではなく暴騰か。エタノール製造会社が音を上げる上昇は、チト行き過ぎか。