マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

梅醤番茶

2006年01月24日 22時40分16秒 | 自然医食のお手当て 掌(しょう)のコース
皆さんは梅醤番茶と言う飲み物をご存知ですか?
あらゆる感染症に効くと言われる、日本の昔からある養生法で使われる飲み物です。作り方はいたって簡単。

1.お番茶(できれば三年番茶)を煎じる。
2.お湯飲みに、中くらいの梅干しを入れよくつぶして、古式醤油(大豆、小麦、自然塩だけで作っているもの)を好みの量、生姜のしぼり汁を数滴入れ、そこに熱いお番茶を注ぎ、よく混ぜる。美味しいと思える量で作ってください。

心臓病、胃腸病、肝脾障害、血の道病、冷え性、貧血、風邪、糖尿病、腎臓病、神経痛、リュウマチ、関節炎、下痢、疲労、癌など、万能薬として使えます。
朝、空腹時に服用するのが効果的です。

私は旅行の時、携帯用の梅干し番茶(ムソー)と節蓮根の粉末だけは忘れずに携行します。旅先で何があっても梅醤番茶が飲めるほど心強いものはありません。

それぞれの成分が陰陽両面から働き、万病に効くと言われています。風邪かなっと思ったら梅醤番茶です。是非お試しあれ。

包丁砥ぎは感性を磨ぎ澄まします

2006年01月24日 14時05分49秒 | 庵主の日記
 皆さんは包丁をどのくらいの頻度で砥ぎますか?

 実は私の実の母は、割烹を営んでおり物心ついたときから包丁は切れるのが当たり前の暮らしをしてきたので包丁が切れないと精神が乱れます。
指先を包丁で切るのも、切れなくなってきた時が多いですね。

 母は、よく葱が糸の輪のようにつぶれることなく切れなければ包丁でないと申しておりました。確かに包丁が切れるときは、葱の分身たちはコロコロと面白いようにまな板の上で転がり真ん丸い可愛い姿に生まれ変わります。

無何有庵の包丁はよく切れるとご定評を頂きますが、これは私庵主の心意気です。

 正食は、まさに食事こそがお手当と考えますから、材料を一つ一つ大切に、命を失うことなく調理したいと思います。変な例えですが、鋭い刃物で指を切断してしまった時、切れた指の切断面を合わせて包帯を巻いておくだけで指がくっつき、元の状態に回復するそうです。しかし切断面がもぎ取られたような場合、どんなに高度な縫合手術を受けても元どうりにするのは大変難しいとか・・・。

 切れる包丁と切れない包丁では、料理に生きているか死んでいるかの違いが生じます。美味しい料理(腕前)は、ものを大切にするところから始まるようですね。

 ちなみに、包丁を砥いで大切に使っていきますと、だんだんぺティナイフのように小さくなっていきます。最後の最後は、ペーパーナイフに使う・・・。一度、そんな経験をしてみたいと思いませんか?