マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

本のご紹介

2006年01月29日 13時27分06秒 | 庵主の日記
今日は2月12日(日)に開催します「医食農で健康を考えるシンポジューム」の講師、吉田俊道さんと佐藤弘さんの著書をご紹介します。

吉田俊道さんの本



■「いのち輝く元気野菜のひみつ」大地といのちの会 500円(税込み)

おいしい野菜ほど虫は食わない?新型ウイルスは食の悪い人を選んでる?風の谷のナウシカが本当の話しだって?今の子は現代型栄養失調症!食を変えると集中力も成績もUP?

■「いのちいただきます」西日本新聞社

食べ物の大切さを教えてくれる珠玉の一冊。


■「いのちいっぱい生ごみリサイクル」大地といのちの会 500円(税込み)

生ごみを土に返す、いのちいっぱいの野菜を作る“いのち”はすごい!農薬・化学肥料のいらない、おいしい野菜づくり。小学生にもわかる、生ごみリサイクルのハウツー本。

■「生ごみ先生のおいしい食育」西日本新聞社 500円(税込み)

昨年12月11日に発刊されたばかりの元気本。生ごみリサイクルが食育につながる!子どもたちを「食の危機」から守るために、全ての大人たちに読んで欲しい吉田ワールド最新版。


佐藤弘さんの本



■「食卓の向こう側」 西日本新聞社 各500円(税込み)

第1巻 今「食」が揺らいでいる。
家庭の食(食卓)、学校の食(給食)、地域の食(食文化)、国の食(食料)・・。
「食」というモノサシを通して、家庭や地域、環境や農業、医療、教育、福祉などのありようを考える。

第2巻 ~「命」をつなぐために~
多様な食べ物があふれる中、私たちはどのような基準で選んでいるのだろう。知ってそうで知らない「食」、そして体との関係、暮らしのありように迫る。

第3巻 ~給食 未来をひらく~
だれのための、なんのための給食か。現状と課題、そして給食の向こうに横たわる社会の姿に迫る。

第4巻 ~輸入・加工 知らない世界~
その常識、本当ですか。輸入農産物の玄関口である港や、加工の現場を取り上げながら、私たちの暮らしを取り巻く食の実態に迫る。

第5巻 ~脳、そして心~
親の無知は子への罪といえませんか。キレる子どもや凶悪な少年事件が社会問題化している現代。私たちに迫る危機と食と、そのかかわり方を通して見つめ直す。

第6巻 ~産む力、生まれる力~
実は「自然に産める体」になっていないんです。命のつながりと向き合う「お産」を通して、現代人の食生活や、社会のあり方、体の働きを見つめなおす。

■まちとむら、農と食を結ぶ。竹田読本

大分県竹田市。九州山地のど真ん中にある条件不利な地域で、耕作放棄地ゼロの九重野の農地、銅鍋からぐらぐらと蒸気が立ち上る午前三時の農産物加工所、むらの活力を起爆剤に新たなまちを作ろうとする商工業者たち・・・。そこには「ここで生きるしかない」と考える住民たちが、地元にある資源を使い、地べたからの視点でまちづくりに挑む姿があった。

■農に吹く風

新聞記者の立場から農業をささえるためのルポルタージュ。

正食協会 むすび誌 連載から

2006年01月29日 06時42分06秒 | 院長のブログ <歯医者さんの健康常備学>

歯医者さんの健康常備学(その2)

プライスの本より。ちょっと待て!その妊娠。

 健康で五体満足、元気な赤ちゃんが欲しい、父母になる人みんなの切なる願いではないでしょうか。現実は?…生まれた時からアトピーっ子、身体が弱い、どこか変。またうまく妊娠出来ない。あまり詳しい情報は流れてきませんが産婦人科の分娩室では大変奇形児が増えているとか。こんな事態を避けるにはどうしたら良いのでしょう。
そんな疑問に答えてくれるのが『食生活と身体の退化』―未開人の食事と近代食 その影響の比較研究―プライスの本です。(言葉に不適切なところがありますがご勘弁を)
この本は20世紀初め、まだ交通の便が悪く、同じ民族でも白人文明の影響を受け食生活を変えた人々と、文明から全く隔絶し民族特有の伝統食で暮らしている人々の比較研究です。例えばエスキモー人でパンを食べる者とアザラシの肉等その土地の食材を食べる者の比較です。プライス博士はアメリカの歯科医であり、食生活が歯並びや骨格に世代を越えて強く影響を与える事を証明しました。結論は父母となる者男女がその土地の伝統的な食品をやめ、輸入食品の白人が食するパンを常食しその後に妊娠出産された世代においては退化病が高い頻度で出現すると言う事です。退化病とは顔の中、下顔面の骨が充分に成長しない特徴があり、歯が並びきりません。また鼻はつままれた様な形で、空気の通り道が狭く、鼻炎を起こし易く詰まります。横顔は三日月の様に真ん中がくぼみます。大脳の基底部が充分広がらず、脳が圧迫を受けその機能を果せなくなり、精神活動や道徳観念まで低下する、胸郭も狭まり呼吸器の機能が低下する、骨盤も狭くなり難産が増えます。アフリカの未開人では退化病を防ぐため、結婚前の男女は半年間十分滋養のある特別食をした上で釣りバカ流ではありませんがめでたく合体!というルールを定めてあるそうです。精子卵子が正しく作られる期間が半年を要する事を経験的に知っていたのでしょう。どちらが文明人、未開人か判りません。
 今の日本は、白人の食べ物を推奨しご飯を食べなくなりました。先日小学校に就学児童の歯科検診に行きました。私の判定では退化病の子供は7割でしょうか。なんと乳歯でさえきちっと並んでいないのです。食生活と身体の退化…あぁ~、恐ろしい!