マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

ポカン口 2

2007年06月08日 12時02分56秒 | 子育て講座 ココロビオティックセミナー

こんにちは。歯科衛生士の渡辺です。
前回の続きで、お口ポカンが治り、歯並びもきれいになった患者様の症例をご紹介します。
私が衛生士になって二年目の時に担当させていただいた患者様です。

患者さんは小学3年生(治療開始時)の女の子、Rちゃんです。4人兄弟の一番上でしっかり者。兄弟の面倒もよくみるやさしいお姉ちゃんです。

主訴は、小学校の歯科検診で『噛みあわせについて歯科医院に相談するように言われたので診て欲しい』ということでお母さんと来院されました。

Rちゃんのお口の中です。正面からみた写真です。


横からみた写真です。



学校医の診断どおり上の前歯と下の前歯が噛みあっていませんでした。いわゆる出っ歯です。
歯肉炎(歯ぐきが腫れたり血がでる病気)もありました。
また、前歯に初期の虫歯がありました。写真では分かりにくいですが上の前歯の歯と歯ぐきの境目辺りと歯と歯の間辺りの歯面が白くなっています。これを白濁といい初期の虫歯の状態です。
茶色くなってしまった虫歯は元の状態に戻りませんが、この白い状態なら元の歯の色に戻ります
きちんとしたものを食べていれば唾液の効果で再石灰化が促進されるのです。


Rちゃんが出っ歯になった原因は、鼻炎があるため鼻で息ができず口呼吸になっていたこと、口の周りの筋肉がゆるく口が開きがちなこと、指しゃぶりがあったことだと考えられました。

そこで、Rちゃんと『虫歯なし!!キレイな歯並びの美人のお姉さんになる!!』というこれからの目標をたて治療をスタートしました。

治療の内容は
 1 鼻炎を治す、虫歯予防の為、Rちゃん自身に食べてもいいもの悪いものを教え、勉強してもらう。

 2 鼻の通りをよくする為に、体温ぐらいに温めたお番茶に1%の塩を入れたもので鼻の中を片方ずつ洗う。

 3 口輪筋を鍛える為にパタカラを毎日する。

 4 精神的な面のサポート、矯正のマウスピースの使用しながら指しゃぶりをやめる。
おおまかにはこのようなものです。

指しゃぶりの原因はいろいろありますが、精神的なものも大きいようです。赤ちゃんの時、おっぱいを止めるのが早かったとか、お母さんに十分あまえられなかったということも関係しているようです。そのため、Rちゃんのお母さんに、できるだけRちゃんとスキンシップをとってあげてくださいとお願いしました。

治療開始から1年たちました。
治療の前後のRちゃんのお口の中を見ていきます。

正面観です。上下の前歯が噛みあってきました。





前歯の白濁も少し薄くなっています。今までは学校から帰ってお菓子を食べていましたが、自分で握ったおにぎりを食べるようになりました。そしてお菓子は、遠足の時や誕生日、特別な日のお楽しみになりました。
歯肉炎はまだ少しありますが、最初より歯ぐきが引き締まり、歯ぐきの色は赤色からピンク色に変わってきました。

食事が変わったので血液像もこのようにキレイになりました
治療前


治療後


まだまだ血漿にプラーク(ゴミ)が多いですが、赤血球はバラバラになりました。

指しゃぶりをしていたために吸いだこが出来ていました。
治療前


今ではこのように消えています
治療後


子どもって本当に素直で頑張りやさんなんです。
Rちゃん、これからも虫歯なしで健康で素敵なお姉さんになってね

これからも子どもたちが虫歯0で8028を達成できるように精一杯サポートしていきます

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