マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

寒くなりましたね。冬の養生について少し・・・。

2014年11月11日 15時22分49秒 | 自然医食のお手当て 掌(しょう)のコース
先週、立冬を迎え、いよいよ冬の始まりとなりました。
立春までの3ヶ月間、元気に暮らしたいものですね。

自然界では、カエルやヘビ、虫たちも、冬籠りをしてカラダを休ませる時期に入ります。
松見歯科が運営する『りりぱっとふぁーむ@里山ゆうなうらし』でも、ついこの前までいたコオロギやバッタの姿は見られなくなってきました。柿の木の葉っぱも紅葉し、次々と風に吹かれて落ち葉になってきました。全ての生命が『閉蔵』し、じっと春を待つ季節に入ったようです。

冬、カラダの外から侵入する邪気を「寒邪」といいます。
文字通り寒い邪気ですから陰邪となり、陽気を傷つけやすくなります。
ゾクゾクッとしたり、ぶるぶるっとしたり、下痢や、冷えなどの症状がみられます。
外気が下がり、とても寒くなるのでカラダは凝滞性により固くなりやすく、疼痛の症状が出やすいじきでもあります。頭痛、体痛、胃痛、腹痛、関節痛、足腰の痛みなど、気になる季節ですね。
また、収引性によりカラダが縮こまることによって、痙攣性の症状もでやすくなります。筋脈や間接などの痙攣から四肢の屈伸がしにくかったり、足の痙攣、気管支炎、心脳血管疾患のリスクが高くなります。

冬の季節に関わりの深い臓器は腎臓です。

腎臓は、『先天の気を宿す臓器』といわれるように、気・血・津液のもとになる精気は腎に貯蔵され、体中に営養をいきわたらせて、カラダの働きを促します。しかし、先天の気は有限ですから、特に冬の季節は、陽気を養い、気を使い果たすことなく、後天の気を作り補いながらの養生が大切になります。
中国の古い書『皇帝内経』には、冬の養生として「早く寝て遅く起きる。欲望は控えて、体内の陽気をもらさないように体を温かく包んで過ごすべきである」と書かれています。
つまり、日が昇り、日が沈む日中が他の季節よりも短くなり、陰の夜が長くなりますので、陽気を逃さないようにゆったりと過ごし、ココロ安らかであることを心がけて、睡眠時間はしっかり確保することが大切だということです。冬の寒邪は、腎を痛めやすいので体を保温するような養生をしっかりしてください。また、乾燥にも注意して抵抗力をつけるようにしましょう。

水分の取り過ぎ、体を冷やすような食材の取り過ぎに注意しましょう。

冬の味は鹹味(かんみ・しおからい)ですが、取り過ぎは水を引き、腎に負担をかけることになり、むくみの原因になったりしますので気をつけてください。水分を体に多く蓄えることになると、ゆっくりと冷えていき、なかなかあたたまりにくい体質をつくります。気をつけましょう。
適度な酸味は収斂作用により固まる性質をもちますので、精の貯蔵に有効です。ゆずや、酢橘などの柑橘を上手に使うのもいいですね。
また、辛味は行気、活血の働きがあり、気、血のめぐりがよくなります。取り過ぎると毛穴を広げて体の温度を逃してしまいますので気をつけて、適度に使うと体があたたまります。
生姜紅茶が一時流行りましたが、摂り過ぎによる冷えを招く人も多く、ブームは、自分の体に合っているのかを見極めて、節度ある取り入れ方がおススメです。
玄米ごはんなどの穀類は、補益作用がありますのでよく噛んで毎日主食として召し上がることで体があたたまります。しかし、麦などの加工食品は体を冷やします。パンの常食などはお気をつけください。
最近はジビエなどが流行っておりますが、野生の動物の肉は市販の肉と違い抗生物質やホルモン剤、遺伝子組み換えの餌にまみれておりませんので、比較的安全かと思います。
もちろん産地など選ぶことは大切ですが、動物性のものを取り入れるのでしたら、鹿肉やイノシシなどの肉が体を温める効果をもっていますので、おススメできます。ただし、常食は腸を汚しますので、気をつけてくださいね。
野菜にも体を温める効果のあるものはたくさんあります。上手にお使いくださいね。

腎と関わりの深い腑は「膀胱」です。毎日の尿回数が増えていないか、増えるような食事や暮らしになっていないかなども気をつけるポイントです。
また、骨に問題の起きやすい季節です。甘い物の摂取に注意が必要です。
耳の問題や髪が急に白髪になったりなどの問題が出てきたら、少し腎が弱っています。体からのメッセージに耳を傾けてくださいね。感情的に、怒りやすくなったり、びっくりしやすかったりするのも腎の弱りがでている証拠です。腎は勇気を司るところです。腎をしっかりと守って、元気に冬を過ごしてくださいね。

眼の下にクマができたり、アイバッグ(眼の下のふくらみ)が目立つと言う方は、腎の養生が大切です。
食べ物もそうですが、体を温めることや、お手当てなどをされるのも方法ですよ。お手当ての方法など解らない方は具体的な症状をお知らせいただいたら、アドバイスはできるかと思います。ただし、たくさんの方への対応は時間的に難しいと思いますので、すぐにお返事ができない時もあることをご了承くださいね。























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1 コメント

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はじめまして (しほ)
2015-12-15 09:11:28
四歳の息子と私の咳が長引き、ネットを見ていたら辿り着きました。全てとても参考になりました。息子は、私の実家に行くと頻尿になりますσ^_^;普段より糖を摂るので冷えて腎に負担がきてるんですね。
私も息子も気管支が弱くて咳が長引きやすく、コーレンや梅やビワの葉やひまし油、ホメオパシーや、、色々私になりに頑張っていましたが ちょっと辛くなっていた所です。ても、こちらのブログに辿り着き、病気に感謝する気持ちを忘れていた事に気付きました。ありがとうございます
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