慰安婦問題について、日本政府に抗議する。そのための手段が、どうして 「 慰安婦とは関係のない世界各地に、慰安婦像を設置する 」 というやり方になるのか。
慰安婦の問題が浮上したのが1990年代、つまり韓国が経済発展を遂げた時期だったことを考えればわかる。国内で蓄えた力を、外に向けて拡大させたくなる。これは、かつての大日本帝国が通った道だ。欧米列強の世界支配の後追いをする。今の中国がまさにそうだ。西太平洋の覇権を求め、世界中の途上国に金をばらまく。
だが、韓国にそれほどの力はない。しかし、何らかの形で世界支配を実現したい。その答えが、「 慰安婦像の設置 」 なのだ。「 慰安婦問題 」 というものがあることを、全世界の人々に知ってもらい、同情してもらう。世界を、自分たちの 「 色 」 で染める。これは、「 日本に対する復讐 」 ではない。それは、表面上のタテマエに過ぎない。本当に復讐するつもりなら、竹島を占拠するだけでなく、日本に宣戦布告したはずだ。
「 慰安婦像問題 」 は、歴史問題ではない。今現在の韓国人の、いびつな帝国主義の問題だ。
今の日本人にこれ以上の謝罪は必要ないし、その能力もない。「 過去に何が起こったのか真剣に想像力を働かせ、慰安婦の身になって考える 」? それは、舞台や映画で役者が行う 「 演技 」 と何ら変わらない。「 謝罪 」 は、もはや不可能なのだ。
むしろ、韓国人が日本人の身になって考える時期が来ているのではないか。