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続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ドコモ口座

2020年09月13日 19時18分44秒 | 日々のこと
昨晩のテレビ番組で、たけしが「オレ、初めはドコモロ座かと思ってた」なんて言ってましたが、私も「ドコモロ座」ってどっかの劇団のことかなって思っていました。

口座から預金を盗まれた銀行のうち、大垣共立銀行に私も口座がありますので、チェックしてみましたが今のところ大丈夫でした。あと三菱UFJ銀行にも口座を持っていますが、こちらの銀行はもともとドコモ口座とはタイアップしてませんでした。ドコモ口座はあぶないと判断した結果かも知れません。でももしそうなら早く言って欲しかったです。

この事件はなんかドコモだけが会見で頭を下げていますが、銀行にも非があります。どっちがより悪いかと言えば、最終的にお金を引き出すことになる銀行の方が悪いように思えます。銀行さえしっかりしていれば、たとえドコモ口座にスキがあっても被害はなかったはずですから。

以前三重県内の地銀のひとつに口座を開設し、WEBで取引(インターネット・バンキング)ができるようにしました。そのWEB口座に早速アクセスしてみましたら、なんやら初めてホームページビルダーで作ったようなお粗末なページが現れました。エーっ、今時金融機関でこんなんあり?と思いました。本人認証も専用のパスワード発生カード(専用のハードウエアで毎回異なるパスワードを発生させる)もなく一般のメールでやりとりするだけでしたので、セキュリティに不安を感じすぐ預金を引き出し使うのを止めました。

十数年前に作った香港のHSBCなんかその当時からパスワード発生器(カード)がありましたし、今ではそれが三代目になっています。古くなると香港から新しいのが送られてきます。日本の銀行でも三菱UFJ銀行とか三井住友銀行などでも同じようなパスワード発生カードがあり、これで本人認証をしますが、被害にあった銀行ではこういうシステムは取り入れていなかったそうです。パスワード発生カードがあっても、悪い奴らが頭をしぼれば預金を騙し取られる可能性はゼロではないですが、それを人に渡さず情報も漏らさない限りは絶対に安全です。

今回の事件で、大垣共立銀行など何行かはドコモ口座に入金できない措置を取ったそうですが、まだそのままにしているところもあるようです。さすがにドコモは新規のドコモ口座開設は停止しましたが、すでに開設されているドコモ口座はまだ使えるようです。なぜそうしているかというと「現在も何千、何万件の取引があるのでそれは無視できない」ということですが、これって犯罪がまだ進行中ということですよね。それにまだ発覚していないものも併せれば、相当の被害が出てきそうです。こういうのってお上がすぐに指導に入るのでは?金融庁あたりでしょうか。

地銀のセキュリティに対する考え方の甘さが今回の事件の根底にあるように思えますが、そもそも銀行は信用で成り立っているものです。セキュリティ対策をする体力がないというのでは済まされません。今回の件は日本のデジタル化の遅れ、あるいは意識の低さを象徴しているかのような事件です。