リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ライブ録音

2020年09月15日 21時48分05秒 | 音楽系
最近は音楽を聴く場所もステレオセットが鎮座しているリビングだけでなく、車の中、パソコンにつないだミュージックインターフェイスからヘッドフォンで聴くというように、自分の中でも多様化してきました。音源もCDを買わないで、多様なところで聴けるようにとmp3などのデータで買うことも増えてきました。

そんな中で久々にCDを買いました。芥川也寸志の交響曲第1番と伊福部昭の「サロメ」がカップリングされた一枚。昨年の録音ということで興味がありましたので購入しました。ずっと聴いていき、交響曲第1番の第4楽章が終わりました。とその瞬間拍手が沸き起こりすかさず「ブラボー」の蛮声が・・・確かにライブなのでお客さんは拍手もしますし、ブラボーおじさんは蛮声を張り上げます。でもCDにするのでしたら、そういうのは入れないでほしいです。コンサートは1回きりですが、CDは何度も繰り返して聴きますので、そのたびに拍手と蛮声を聞かなくてはならないのはとても苦痛です。

パソコンのアプリでその部分以降を切り取ることは可能ですが、曲が終わってすぐに拍手+蛮声が入っている場合は、音場が突然変わりますので少し不自然になります。最近は経費の問題もあるのでしょう、スタジオとかホールでのセッションを録音することが減ってきましたが、ライブでも録音する場合は観客に曲が終わっても拍手もブラボーもなしに静かにしているよう要請すべきです。拍手を野放しにしたプロデューサーもそうですがブラボーおじさんたちもホントにデリカシーに欠けます。特におじさんたち、このコロナ禍以降の新しいコンサートの聴き方として、今後はライブ録音があるなしにかかわらず黙って手を叩くだけにして欲しいものです。