リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

桑名六華苑ミニコンサート秋(1)

2020年09月10日 15時58分40秒 | 音楽系
来る10月18日(日)14時から、次の要領で恒例の秋の桑名六華苑ミニコンサートが開催されます。

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演奏:鈴木崇洋(ヴァイオリン)、波多和馬(チェロ)、中川祥治(リュート)
曲目:ヴィヴァルディ作曲トリオ ト短調RV85、ヴァイス作曲コンチェルト ヘ長調、バッハ作曲無伴奏チェロ組曲第1番よりプレリュード、他

会場:桑名六華苑洋館ホール
入場無料です。ただし六華苑の入苑料がいります。

本年度も例年のように年2回のコンサートを予定していましたが、春のコンサートは新型コロナ禍のため中止になりました。今年のコンサートはこれが最初で最後です。

プログラムにありますヴァイスのコンチェルトは、原曲はフラウトトラヴェルソとリュートのためのコンチェルトです。この曲は大英図書館にあるAdd MS30387写本からのものですが、実はトラヴェルソパートが残っておらずリュートパートのみが伝えられています。

このトラヴェルソパートは何人かの人が復元を試みていますが、本コンサートは私が復元したものを使います。今回はヴァイオリンを使いますので、少しヴァイオリン用に書き換えた版を使います。2016年に復元版を作りましたが、今回はこれを「大幅マイナーチェンジ」をした版で演奏します。なお、この復元版に関しては、今後「ヴァイス:メイキング・オブ・ミッシングパート」と題して当ブログで連載をする予定です。