さて現代のリュート奏者たちがバッハのリュートソロ作品を演奏するにあたってどのような工夫をしているかを見てみましょう。といっても、全部を詳細に見ていくのは大変なので思いついたところから。(笑)
まず組曲ホ短調BWV996を見てみましょう。この曲はギター愛好家の中では組曲第1番として割合とよく知られている曲です。どうして第1番なのかというと、20世紀初め頃に出版された、ハンス・ブルーガーのギター式リュート用のバッハリュート作品集で、この曲が第1番になっていたことから来ているようです。
さてこの曲はリュート奏者の皆さんはいろんな調で演奏していますね。原調のホ短調はバロック・リュートではとても扱いにくい調なので、ホ短調で演奏している方が少数です。ホ短調での演奏者は、ヤコブ・リンドベルイです。バッハはリュートで演奏しているかのように聴かせるために、当時の鍵盤音楽によくある音域よりはかなり低いところでこの曲を書いていますが、本物のバロック・リュートにとってもこの曲はちょっと低すぎて、バス弦の音域にあたるところに臨時記号が出てくるともうアウトです。リンドベルイはどういう工夫をしているのかわかりませんが、手の大きな彼のことなので、がばっと10コースあたりを押さえてレのシャープを出しているのかも知れません。
まず組曲ホ短調BWV996を見てみましょう。この曲はギター愛好家の中では組曲第1番として割合とよく知られている曲です。どうして第1番なのかというと、20世紀初め頃に出版された、ハンス・ブルーガーのギター式リュート用のバッハリュート作品集で、この曲が第1番になっていたことから来ているようです。
さてこの曲はリュート奏者の皆さんはいろんな調で演奏していますね。原調のホ短調はバロック・リュートではとても扱いにくい調なので、ホ短調で演奏している方が少数です。ホ短調での演奏者は、ヤコブ・リンドベルイです。バッハはリュートで演奏しているかのように聴かせるために、当時の鍵盤音楽によくある音域よりはかなり低いところでこの曲を書いていますが、本物のバロック・リュートにとってもこの曲はちょっと低すぎて、バス弦の音域にあたるところに臨時記号が出てくるともうアウトです。リンドベルイはどういう工夫をしているのかわかりませんが、手の大きな彼のことなので、がばっと10コースあたりを押さえてレのシャープを出しているのかも知れません。